106号室…イケメン藤崎くん編
「103??…あ、105だったっけ?w」
今日このアパートの106号室に引っ越してきたまゆり。今年で、二十になった。
高卒で警察官を目指している一日一善がモットーの天然ちゃんだ。
「今日この部屋に引っ越して来たまゆりです!よろしくお願いします!」
「よろしくー」
隣のイケメン、藤崎くんの部屋に挨拶にきた模様。
「ここの住民変わってるやつ多くね?ww」
「え?変わってる人?」
急な質問に少し戸惑っているまゆり。
「いやさ、俺も1ヶ月前にここ来たんだけどさ…変わり者が多くて」
「なんか、楽しそうですねwそれ」
「まゆりちゃんが想像してる感じと違うんじゃないかなぁ…」
イケメン藤崎くんがソフトにやつれている。
天然まゆりちゃんはそんなことを気にもとめていない。
「あ、これどうぞー!」
「おぉ!さんきゅ♡」
昨日5、6時間がけで作ったバレンタインチョコ。しかもハート型
「まゆりちゃんって俺のことw…」
ハート型なだけでそのような発想ができるとは。
「いや、家にハートの形のやつしかなくて…それにチョコ流しただけなんですけど
手抜きでごめんなさい…」
「気にすんな♡」
「はい!失礼します」
イケメン藤崎くんが軽く勘違いしたところでまゆりはイケメン藤崎くんの部屋をあとにした。
何故かまゆりのテンションはこの上なくMAX状態だった。
昔から何事にも興味をしめしやすいまゆりが変わり者とかいう言葉に興味を持たないわけがない
「とりま、全員に挨拶しに行こ!!」