知らないヘイキ 唯一のホウリツ
大きな音がなった
空から落ちた光の柱は 僕らの全てを消し去った。
お母さんも お父さんも 友達だって一人残らず
みんなまとめて消し去った
公園も消えた
友達と遊んだ思い出
僕の家も消えた
お父さんとお母さんとの思い出
僕の大切な人生は 突如として終わりを迎えた
僕らの証は一つ残らず 例外なく消え去った
神様 どうかできるなら
僕らの思い出を 返してください
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「あの!何がどうなってんですか?」
地下道を歩いてる時、僕はとっさに聞いたのだ。
ディス・カウンターと名乗ったこの男に。
聞かねばならないと思ったのだ。
「どうもこうもない。全てはあの運命決定事項ってやつのせいだ」
当然のことを聞くなと言わんばかりに、ディスは答える。
なんだろう……新しいワードで説明した気になるの止めてもらってもいいですか?
「だから、なんなんだそれ!? 運命が変わったってだけで、殺しが許される法律なんて」
「お前……本当に知らないのか?」
ディスの問いに、僕はヘドバン級の頷きで応答する。
どうやら、僕が何も知らないのは完全に想定外だったようで、少々呆れた様子を見せる。
しかし、少し間をおいた後に、僕に話してくれたのだ。
「運命決定事項ってのは、この世界に許されたただ一つの法律だ。人の運命を明記し、行く末を知らせ、変えることもできない運命に流されるまま死んでいく。そして抗ったものは、例外なく処刑される」
「あの夫婦みたいに……平気で射ち殺される」
あの時投げ込まれた死体の顔がフラッシュバックする。
あんなの、横暴だ。
目的地についたのか、ディスは立ち止まる。
そして、目の前の壁についていたインターフォンを押して、反応を待っている。
『ディス、心配したんだぞ!いったい何して……隣の男は誰だ』
「善組織が追ってるお尋ね者だ。ボディチェックは済ませた。中に入れてくれ」
『わかったよ、リーダー』
真ん中の亀裂で別れた二枚の扉が、ゴゴゴゴと音を立てながら、左右の壁に吸い込まれていく。
あっというまに土の壁は消え、そこには大きな基地が広がっていた。
「ようこそ、運命反逆軍第二基地へ」
この場所に迎え入れるように、ディスは僕にそう言った。
そんなディスに、僕はあることを聞くことにした。
今の今まで聞き忘れてた、とても重要で肝心なことだ。
「運命反逆軍ってなんですか?」
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