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キョウガクの真実

「あっ、あった!」


僕は、部屋のゴミ箱にビリビリに破り捨ててあった招待状の切れ端を拾い上げる。

これで、27枚目の切れ端だ。

こんな地道な作業をすることになるなら、最初から半分に破くだけにしとけばよかった。

あと、たぶん3枚くらいか……。


あの神モドキとの戦いの後、僕は無事に実家にたどり着くことができた。

だがしかし、僕は思い出してしまったのだ。

実家暮らしクソニートのくせに、いろいろあってめちゃくちゃ長いこと家に帰ってなかった事を。

そして想像してしまう。

頭に角を生やしてカンカンにブチギレてるオカンの姿を。

流石に危機感を覚えた僕は、玄関から入るのを辞め、二階の窓から自室に侵入したのだった。


「これで全部かな……?」 


僕は、ゴミ箱から救出した切れ端を机の上に広げ、パズルのように組み上げてみる。

うん、完成。

復元完了だ。

さてさて、招待状の内容を拝見させていただきましょうか。


復元した招待状をとりあえず一読してみる。


内容はなんてことない招待状だ。

だけど、二つだけおかしなところがある。


一つは……行き先。

TOHKトーホク、僕らが死闘を繰り広げた地。

招待状を早々に破り捨て、ゆっくりと旅行しようと提案した先が招待状と同じ場所だったなんて、どんな冗談か疑いたくなる。

だが、事実でした。

まあ、こっちはまだなんとなくスルーできる。

ただそれだけと言われれば、それだけな気もするし。

だが問題なのは、もう一つの方。

この招待状は、悪組織頭領コウチョー・ボステス……つまり、校長に当てられたものだったということ。

どうして、善組織のトップから貰ったものの宛名が校長だったのか。

そして、どうしてあの時中身を見ずにビリビリに引きちぎってしまったのか。

いろいろ悔やんだり悩んだりしたい気分だが、これは進展だろう。


校長とカディアの父親はズブズブかそれ以上の関係だった。

同一人物説は考えてみたが、七十超えのクソジジイと顔だけはイケオッサンが同じなんて思えないし。

思えないけど……もしそうなら。

しかもそれが、それぞれ別の人間として存在しているのなら。

そんな最悪がマジだったら、何もかもがクソヤバい。


「ただいまくらい、いったらどうなの?」


背筋が凍った。部屋の入口の方から聞こえた声に、僕は悪寒を感じたのだ。

恐ろしさのあまり、僕は古いブリキのおもちゃのように、ギコギコと音が立ちそうなくらい震えながら背後を振り返る。

だが、どれだけゆっくり振り返ろうと何も事実は変わらない。

入口の戸は空いていたし、入口の前には人影があったし、その人影はどう見ても母親だった。


「た……ただいま……」


堪忍した僕は、そう言わざるをえなかった。

ねむい。

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