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センジョウに染まる

今日、これから運命反逆軍第二基地へ来てくれ。

翌日、ディスは僕にそう告げた。

しかし、正直行くのが面倒くさいのでその場で要件だけ聞くことにした。


「明日の早朝、我々はビッグダム攻略作戦を行う。その作戦に、君も参加してほしい」


ディスは頭を下げてまで、僕に頼み込んでくる。

普通ならそこで心折れ、承諾してしまうのだろうが、僕は断る。


「やだね。僕にはなんのメリットもない」


前回は、僕も知りたいがために依頼を受けたまでであり、今回の作戦に参加したところで、何か自分のためになることがあるわけじゃない。

そんなこと、やる価値がない。


やる気のない僕を引き入れるのは不可能と判断したディスは、少し悲しげな表情を浮かべつつ、最後の抵抗として僕に、地図を渡してきた。

作戦時刻のビッグダムがいるとされる予測位置が書かれている地図だ。


「気が変わったら、明日の早朝にそこへ来てくれ。では、また」


そう言って、その場から立ち去ろうとするディス。

だが、僕は待ったをかけた。


「少し待て」


そう言いながら、僕はもらった地図にあんなことやこんな事を書き足すと、ディスに返す。

ディスは僕の行動に困惑しながらも、地図の中身を確認しようとする。

だが僕は全力でそれを止める。


「まだ駄目だ。そうだなー、早朝よりちょっと前になったら開けてもいいよ」


そう言って、ディスに念押しした僕はその後すぐに別れた。

そして、そんな事があった日の夜。

ビッグダム館内では……。


「看守長、大変です!ビッグダムが……ビッグダムが停止しました!」


そんな悲痛な叫びが、管制室で轟く。

それは、ビッグダムに侵入者が現れたことを意味する。

新たな時代が訪れてから、一度だって現れなかった侵入者。

それも、ビッグダムをただの要塞に変えられるほどの実力者だ。

だが看守長は、ただ一人この出会いに感謝する。

だけれど、速すぎる再会に落ち込みもしていた。


「やっと来てくれた……でも、今じゃない。ここは彼女とあなた達に任せるわ。……期待してる」


そう言って、看守長は戦場から離脱していった。

期待とは、人を縛り付ける呪いの言葉。

これで彼らは逃げられなくなった。


今宵始まる、たった一人の人間が起こすビッグダム制圧作戦。

僕らは誰も、敗北なんて予期しちゃいない。

だがしかし、勝者は僕だ。

だってそれが、絶対に揺らぐことない、これから証明される真実なのだから。


「アイツらがどんな作戦をたててようと、関係ないね。僕は一人で勝ちに行く」


僕は名言っぽく言い放ったあと、監獄を戦場へ変えた。


僕一人でなら邪魔も入らないし、メリットしかないじゃんね。

明日バイト行ったら休みや!頑張るぞい!

ウ◯コめっちゃでる!

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