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知ってたテンカイ

魔法学校跡地、地下。


魔法学校には、隠された地下室があった。

地下室に行ったことのある僕は、その入口の場所だって知っている。

だからこうして、地下室にたどり着くことができたのだが……。


「へぇ、学校の地下にこんな部屋があったなんてな」


シュートは能天気に呟いている。

キャッチも、地下室の恐ろしい雰囲気に怯えながらついてきた。

なんでついてきたんだろう。

そんな僕の考えを読み取ったのか、シュートは答えてくれた。


「俺達、お前見張ってなきゃだから」


シュートは本気だ。

一点の曇もないあの目がそれを物語ってる。

仕事に従順なのを悪いとは思わないけど、一応忠告だけしておこう。


「いいけど、死んでも知らないよ」


「死ぬ?どうしてそんな事になるんだよ」


そんな舐めきった態度をとった矢先、なんの脈絡もなくシュートが吹き飛ぶ。

壁に叩きつけられ、そのまま動かない。

シュートの胸を貫いた鋭利な結晶が、壁から彼を逃そうとはしなかった。


「そんな……嫌、嫌!」


キャッチは結晶を引き抜き、シュートを壁からおろす。

そして手遅れになる前に、シュートに回復魔法をかけ続けている。


「ここにお客さんなんて、珍しいね」


部屋の奥に見える人影。

僕は彼を知っている。


「殺さないなんて、ずいぶん甘くなったな怪物」


全身が真っ白くて、アチコチからトゲトゲを生やした人型の怪物。

悪組織が作り出した、僕が最初に戦った超能力者だ。


「殺せないんだよ。きみに負けたあの日から、僕の心はめちゃくちゃだ」


怪物は、僕を睨みつける。

たぶん、僕と戦いたいんだと思う。

僕も断る理由はない。

その意志を示すため、僕は怪物を睨み返した。


「こいよ怪物。もう一度、負かしてやる」


「その名で呼ぶな。俺は……イチゴウだ」


イチゴウは自身の棘をへし折り、僕の体に突き刺さそうと襲い掛かる。

一瞬で間近に迫ったイチゴウは、棘を握りしめ、僕の頭目掛けて振り下ろす。


僕はそれをかわし、がら空きになったイチゴウの腹に魔法を御見舞する。


「ファイアボール」


掌からゼロ距離で放たれた火球は、イチゴウの腹に直撃する。

だが、燃えたのはイチゴウではなかった。


「……ッ!」


忘れていたことに困った表情を見せながら、僕はイチゴウと距離を取る。

そして、火傷した掌に回復魔法をかける。


「酷いなぁ、忘れるなんて。僕は忘れなかったのに!」


棘が折れた部分を再生させながら、イチゴウは腕を縦に振る。

僕は腕に防御魔法を重ねがけし、見えない斬撃を受け止める。

正体不明、初見殺しの見えない一撃。

思い出せなきゃ、深手を負うところだった。


「それやっぱズルすぎるわ。なんてヤツだっけ?」


僕は軽い気持ちできいてみるけど、結構余裕がない。

なんせアイツは能力を三つ持っている。

とてつもない生命力を秘めた半不死身、どんな魔法だろうと跳ね返す魔法反射、そして。


みえない斬撃(エアスラッシュ)





バイト行きたくない。


イチゴウくんは、過去にキョウメイに叩き潰され死んだと思われていましたが、再生が間に合わずに崩壊していただけで実は生きており、数カ月間かけやっとの思いで再生しました。


もう10回くらい叩き潰されてたら死んでました。

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