15:エッセイ『星の数』
評価ポイント、星の数の使い分けをちゃんとしている人は凄いと思う。
自分は1も2も3も4も付けない。
星5、又は0。
自分が「評価した作品」は誰でも覗けてしまうから、星5以外を付ける勇気は自分には無い。
「なろう」というサイトを利用し始めてそこそこ期間が経つと、読んだり読まれたり、他のユーザー様との交流がぽろぽろと出てくる。
自分が作品を投稿して、幾らか時間が経つと評価ポイントが入るようになる。
評価ポイントが付くことで、または、感想が書かれることで、「あ、読んでもらえたんだなぁ」と実感出来る。
評価ポイントについての考え方は人によって違う。
作者目線で、星1でも2ポイントだから、星1でも星2でも、星そのものを嬉しいと思う人。
作者目線で、平均評価が下がるから、星5以外を喜ばない人。
読者目線で、実際に作品を読んだ結果の感想等により、5つの星の数を使い分ける人。
読者目線で、未読でもブクマのような目印として、評価の星の数を使い分ける人。
読者目線で、自分同様に星5、又は0で評価する人。
読者目線で、読んだら無条件に星5を付ける人。
星の数の付け方は人それぞれ。
星が付くことに、評価ポイントが入ることに喜べればよいと思う。
でも、作者目線で、気になるから、こっそりと見てしまう、覗いてしまう。
自分の作品を読んでくれる人、ポイントを入れてくれる人が誰か、なんとなく分かってくるから。
交流が少なければ少ない分、読んでくれる相手が限られるから。
「あ、評価に値しなかったんだなぁ」
「あ、3だったんだ」
「あ、また3だったんだ」
「あ、評価に値しなかったんだ」
「あ、今回も3なんだ」
何故このユーザー様は自分の作品を読むのだろう?
「評価した作品」のずらっとした並びには、もちろん星5の作品もちらほらと輝いている。
作風が合わないですか?
つまらないですか?
何が駄目だったんだろうか?
無理して読んでくださっている?
自分が投稿することで無理をさせている?
でも自分は書きたいから書いている。
我慢してまで読んでほしいとは思っていない。
そのユーザー様にとって、自分の作品の評価が平均して星3未満で低いのなら、そのユーザー様にとって、評価平均が星4、5くらいの、もっとご自身に合う他の作者様の作品を読んだらいいのにと思ってしまう。
自分は星5、又は0で評価するから、星0でも感想だけ残したりするから、結局は同じことなのかも知れないけれど。
「あ、感想はあるけど評価無し、……ということは?」と人に思われているかも知れないけれど。
評価の星の数の付け方は人それぞれ。
何が正しいとか正しくないとかでは無いけれど。
でも、自分は自分に自信が無いから、やっぱり凹むなぁと思ってしまう。
評価の星の数の受け取り方は人それぞれ。
だからこれは、たくさんあるだろう作者目線の中の、自分の場合の、評価の星の数の1つの受け取り方。
以前、とある作者様主催の個人企画に参加させてもらった際、自分は辛口の感想を希望した。結果、自分の作品&文章の、至らなさや未熟さ等、たくさんの指摘を頂いた。
「なろう」で、感想欄で、辛口の感想を頂くことはなかなか無くて、辛口感想はとても有り難く、貴重に感じられた。でも同時に、「なろう」が少し怖くなった。
作品・文章への不満、疑問、引っ掛かりを、ただ誰も指摘しないだけ。
心の内に秘めながら、雰囲気にこやかな感想を書く。
実際がどうであったのか、感想に書かれた内容と、付けられた評価の星の数からしか判断が出来ない。
何が良かった?
何が悪かった?
推測し、でもやっぱり分からず、ただ悩む。




