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ある不器用な恋の物語  作者: 自鳴琴 奏
2/10

夜会での再会

ある日の夜会 アイリスは以前から交流のある侯爵家の夜会に兄と共に出席していた。

 主催者と軽く談笑し合った後、兄と別れて直ぐに聞きなれた声がした。


「こんばんは、アイリス嬢。久しぶりだね。」

  穏やかで、何処か少しはにかんだような声。本当に彼と会うのは久しぶりだ!

「こんばんは、ルイス様。お会い出来て嬉しいですわ。」

 アイリスは淑女の仮面を取り 笑顔で彼と目を合わせる。


ルイス・フォンシード

   フォンシード侯爵家嫡男 晴天の空を思わせるような青い色の肩までの髪と理知的な茶色の瞳をもつ中性的な美青年だ。

 物静かで、穏やか 柔らかい雰囲気のルイス様は、私の学生時代からの大切な友人だ。

公爵様、私の父とルイス様の父は学生時代からの親友なのだ、

 そのだめ、ルイス様とディリク様は幼馴染でもあり、次期当主同士として仕事もしている。


17歳になり学校を卒業し、早3か月ー侯爵家嫡男の顔をした彼はアイリスの記憶にある顔より大人に見える。


 「飲み物取ってくるよ、座っててー少し待ってて。」そう言って、アイリスを座席までエスコートすると足早に飲み物をもって戻ってきた。


ルイス様は正面に座り、綺麗な所作でシャンパンを一口飲むとアイリスの目見て柔らかく微笑んだ、 学生時代アイリスがよく見ていた、いたずらっ子のような微笑みをー。


  変わっていないのね…。心の中でそう呟きアイリスも微笑み返す。

彼は眩しい物でも見る様に目を細めたー。



ルイス様とアイリスの話は主に本の話だー。

 国内最強といわれる辺境伯出身で今も現役の女騎士である母をもち、その血を兄と共に濃く受け継いだアイリスは、幼い頃からじっとしているより身体を動かすことが大好きだ。

 趣味は乗馬、剣術やダンスー身体動かす事ならなんでも好きー。

その為、読書することは全く無かったアイリスは 学生時代読書好きなルイス様から様々なジャンルの本の話しをして貰ったり…紹介して貰ったりしていた。

 ルイス様と読んだ本を話したり、議論し合ったり、薦め合ったりした時間は アイリスにとって、穏やかでかけがえのない時間だった。


 








 

 





この物語の成人は17歳です。


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