最初のプロローグ
文章がやばいところがあるかもです。
優しい目で見てください。
十年前のあの日を、俺は今でも思い出す。
五月半ばころの日暮れ時だった。
社会情勢に興味を持ち始めた中二だったことと、大体の平日帰宅時間には面白いアニメがしてなかったこともあり家に帰り最初にするのはテレビを起動しニュースを見ることだった。
その日は、国会で〇閣が出した議題が議論されていたらしい。
なぜか、終了まで議題が表示されておらず不審に思った人はみなライブで見ていたらしい。
まぁ、俺は授業があったせいで今ニュースで見ていることになっているのだがな。
ともかく、家につき
「ただいま」も忘れてリビングに駆け込みテレビをつける。
ほぼ終了まじかだったが到着のタイミングは完璧といえるだろう。
議会は、ほぼ終了したようで議長が紙を片手に中央へと歩いてゆく。
そうだ、俺は,,,
中央で議長が紙を持ち、それを読み上げ始める。
「昭和○○年5月10日4時28分の投票において、」
日本の変化を,,,
「賛成397名 反対32名 欠席36名 で」
世界の変化を,,,
議題《総理大臣の統一権保有について》が可決されたことをここに宣言する。」
この目で見届けたのだ。
過去に
民主制という言葉が生まれた日、その言葉は人々に喜びを与える希望となり、例えるなら神とも呼べる存在のようにあがめられた。
戦後人々は、成長するためのリーダーを欲した。
誰かが適当に選んだ、適当な愚民ではなく
皆を統べ、個々を尊重し励ます努力をするリーダー
しかし、時代が進むにつれ人々は、自分のことを最優先にし
極力人と面を向き合わせることがないように生活を始めた。
「自分がよければ関係ない」
思想家たちは、満足し
自分の世界へと、のめり込んで行ってしまった。
そうした中でも世界は動き続ける。
そのためにリーダーを選出しなければならなかった。
しかし、人々は
民主制の最大権力者《一般住民》たちは
政治に関心を持たなくなってしまった。
ここに味を占めた、政治家たちは一部の住民に賄賂などを渡し
自らこそが、とリーダーの座を手にかけようとした。
そんな中
一つの党が動いた。
「腐った権力を貪らんとする政治家たちを一掃する」
スローガンを掲げ、
悪徳政治家を追い込むその行動一つ一つは、一般人に大いに受けて
SNSでは、トレンド入りを何度も果たしており
世界の注目の的となっていた。
当然そんなに人気があれば
それをよしとしないものもあらわれる。
そのため
国会は、開かれる度に
一種の戦争になって
人々を沸かせた。
だが、それも
これまでの
今日のために
何年も前から用意していたのだろう。
「あの党なら、これからもうまくやってくれる」
「信じられるしいいんじゃない?」
世論は、はっきり言って
操られていた。
俺は、ニュースを止め
天井を仰ぎながら
これからどうなるのだろうか
生活が制限されるのではないかと
ドキドキしていた。
おっと、自己紹介がまだだったな。
俺は、佐藤博文
高校を卒業して
防衛大学に入り次席卒業で、【軍】に入った。
「【軍】なんて日本には存在しない
何をばかなことを言ってるんだ」
とかいうやつがいるかもしれないが
ひとまず話を聞いてほしい。
あの日
【党】が議会を手中に収め
党首《斎藤玲央》が、この国の玉座に座り
発した。
「日本を、改名し《大日帝国》とする。
そして、現存する自衛隊は《大日帝国軍》として国軍とする。」
たった二言
それだけだったが、みんなならわかるんじゃないか?
この言葉の恐ろしさがな
そう党首は、長年議会が討論していた
自衛隊問題を一瞬で片付け
国家間及び国民とで確約されていた非軍保有を
破ったのだ。
それから、国のあちこちで反乱がおこったり、デモが開催されたりした。
内乱は何年も続かのように思われていた。
だが、ほとんどの内乱は、1日も開催されず
開始数時間で終わるという怪奇現象となっていた。
自衛隊いや《国軍》が動かされたのかと思い調べると
いつもと変わらぬ訓練風景ばかり
いつしか、党首の力は本当であると
中央都市《東京》に恭順するという声が大きくなった。
メディアは、【党】を恐れ
ほとんど日常の中では人々に関係のない
とりとめもない話がされるようになった。
そうだ、
軍に入ってからの話をしよう。
初日、俺は防衛大卒業生ということもあり将来の官僚専用の訓練施設で訓練を受けることとなった。
まぁ、場所的には、一般兵用とすぐ隣なので訓練施設がごっそり違うのかと問われればそれは、否だ。
何が違うかと問われると
大きな差が2つ
1つは、初日から重火器の所有が許可されるところだ。
一人一つ
自分に合う武器を見つけ
ひたすら練習する
官僚とはいっても、今は【党】の人間が占めているため
やつらの交代(死)までは、俺は一般上級兵だ。
2つ目は、
一人ひとりに宿舎が割り当てられていた。
勉強のおかげといってもいい
一般兵どもは、10人ほどで一部屋だからな。
さて、軍に入ったのが4年前
なのだが、そこから1年後
何の運命だか
知らないが、
合衆国を主体とする《連合軍》との戦争が始まった。
そして、俺は兵なわけだから駆り出された。
しかし、俺に1番合う武器がSRで
2番目がSMGなこともあって
俺は、
合衆国の上陸作戦の指令部を破壊する
《特殊機動遊撃部隊》を指揮していた。