表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怠惰の神候補   作者: タイト
エルマーズ領編
5/74

第5話 パパは最強のライバル

「こくこくこく、けぷぅ」

「いい子ね、プレアデス」

 食事、なう。


 謎の襲撃事件から1週間、何もできず時間だけが過ぎていった。

 エミリアと母親を含め5人体制で常に俺は世話を焼かれる、そんな状態で派手な行動がとれるはずもなく、俺は普通の赤ん坊と同じように成長していった。


 今の気分を例えるなら、高校生が一桁の足し算を懇切丁寧に教えられてる気分だ。折角知識を引き継いだまま生まれ直したんだから、もっと高度な事がしたい!


 ん? 誰だ廊下を走り回ってるのは。この部屋にまっすぐ向かってくるぞ……まさか!


「ナタリー、プレアデス、聞いてくれ外での仕事の引継ぎが完了したんだ! これでしばらく、家族一緒にいられるぞ!」

「良かったわねルーク、じゃあさっそくこの子とお昼寝してきてはどうでしょう」

「それは名案だ、行こうプレアデス!」


 な~んだ、うちの父親か、てっきりまた誰かが襲撃してきたのかと思ったぞ。

 というか領主の仕事って、他人に任せていいもんなのか? 普通は子供の世話を他人に任せるのが、貴族のやり方だと思うんだが…………俺の世話したせいで領地が滅んだなんて事になったら、末代までの恥、いや俺が末代になりかねない。 



「【サーチ】…………こんな所に盗聴器が、抜け目のない奴らめ」

 寝室に入るなり、ルークは魔術を発動させた。

 あっぶねぇ、寝室に盗聴器なんて仕掛けられてたのか、勇み足でエミリアに正体を明かしてたら、多分奴らの仲間に会話がダダ漏れになるところだったぜ。


「はぁ……警備の人間の再教育を手配しないとな、こんなすぐ調べて分かるような魔道具1つ発見できないなんて」

 俺の世話役の人間が奴らの仲間の可能性だってある、そこもちゃんと確認してくれよ。


「大丈夫だプレアデス、僕が絶対守ってやるからな。戻ってきて正解だった、まずは警備指導の見直しと、不審人物の情報収集、それからそれから――」

 父ルークは、ぶつぶつ言いながら出ていった。

 俺を置き去りにして!


 まいっか、ちょうど1人でいろいろ練習したかったし、仕掛けられてた盗聴器も破壊されたみたいだし。



 プレアデスが自主練に励んでいる頃、ルークはペットのメスライオン、サバーナと共に屋敷を回っていた。盗聴器発見の報告と、警備員の配置の確認を行っているようだ。


「主よ、あの男は放置してよいのか」

 サバ―ナがルークに尋ねた。


「彼も僕と同じ神候補の1人だ、今後の返答次第では仲間に引き込む」

「主のお力なら、仲間など不要なのでは?」

「サバ―ナ、自信を持つ事と驕り高ぶる事は別物だよ。1人より2人、2人より3人の方が強い、当たり前の事じゃないか」


「あの男が役に立つとは到底思えませんが……」

 サバ―ナは不服そうな様子だ。


「だから今、自由な時間を与えて強くなるチャンスを与えてるんじゃないか」

「なるほど……どこまで主に迫れるか、見ものですね」


 その後も1人と1匹は、ナタリーに発見され、寝室に連れ戻されるまでの間、それはそれは優雅に屋敷内を散策したそうな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ