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怠惰の神候補   作者: タイト
ラルティーモ入国編
16/74

第16話 神の役目は、世界の調和を保つ事(まずは自身の体から)

『ところでゴンゴンさん、なぜ俺の正体が分かったんですか?』

 俺は生まれ直して別の人間になったわけで、見た目は勿論、声や匂いまで前とは違う。もしそれでも見分ける方法があるのだとしたら、前世での恨みを今の俺に晴らそうとするやつが出てくるかもしれない、そう思った。


「うむ、何がといわれると、直感? 第六感? ……そうだ重心だ!」

『じゅ、重心?』

「そうだ、君は前方に体を傾ける癖があるだろう、肺がつぶれて呼吸が辛くなるから、普通は後ろにそるはずなのに君にはそれがない」


 ……猫背のせいかぁぁぁ!

 確かに前世の俺は猫背気味だったし、誰かが死ぬわけでもないしほっといていいかと思ったりもした。まさかその癖が今も残ってたなんて、骨格が変わったから良くなると思ってたのに。


「その姿勢はやめた方がいい、目線が下がって視界も悪くなるし、鎧を身に着けるときも重さを支えきれずに怪我を負うかもしれない」

 うう、ごもっともでございます。

 そうだ! せっかくだし、左右のバランスが均一にする事を目指してトレーニングしてみよう。バランスが良くなれば体裁きもよくなるだろうし、何より正体がばれにくくなる。よしやろう、今からやろう。


「オレも1つ質問がある、なぜ君はそんなに縮んでしまったんだい?」

『……それは、その』


 俺は、話すべきか迷った。

 俺が正体を隠したがっているのは、転生とか、神とか地獄とか、そんな話を信じてもらえるだろうかという思いがあるのがまず1つ、最悪変人扱いされ信用を失うかもしれない。

 信じてもらえたら信じてもらえたで、その相手が余計な相手に情報を与えるんじゃないかという思いがあるのがもう1つ。話した、もしくは口を滑らせた相手が、他の神候補で俺に敵意を抱いたとしたら、転生者を異端と考える思想の持ち主だったら。


 そして、そんな奴らが無関係なはずの俺の仲間達に危害を加えてきたら、そう考えると適当にごまかす事の方が得策な気がしてならない。


 俺の強さに関しては、血筋のせいですと誤魔化す事が可能だ。

 エルマーズ家の領主は、代々剣を取り国王と共に国を守るために闘ってきた家系だ。母ナタリーは、若くして騎士団団長として大群をまとめ上げ(当時9歳)、自身も数々の戦場で武勲を上げてきた。

 実際に俺がいろいろやらかしても、あの2人の子なら不思議でもないかみたいな感じで、国内外で特に取り上げられる様子も無かった。


「ほら、また背が曲がっているぞ」

『おっと』

「シンク君、妙な質問をしてすまなかった。君が話さないのは、きっと誰かを守るためなんだとオレは思っている。だから質問を変えよう、オレが君について聞かれたとき、何と答えれば君の助けになるだろうか?」

『それでしたら――』




 話し出す前に、村の危険を告げる鐘が鳴り響いた。

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