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日記
日記
春・・・サクラの季節
サクラが咲いたのを見ると君の笑顔を思い出す
君の周りには笑顔が耐えなかったね
夏・・・海の季節
海の広さは君の心の広さみたいだね
だって君は僕が何をしても笑って許してくれる
一言「また君なの?もうしちゃダメだよ」
この一言が聞けたら僕は満足
秋・・・落葉の季節
木々の葉っぱが徐々に無くなる
君は「来年になればまた生い茂るよ」
といつもの笑顔で僕に言ったね
冬・・・雪の季節
空から冷たい雪がしんしんと降り積もる
君は「外は寒いよ」と息を白くして僕の前に来る
僕はそんな君を見れるだけで満足
(決めた春になったら君に気持ちを伝えるんだ)
翌年 春
僕は静かに息を引き取った
君の言葉に時に勇気を貰い、時に心を痛めた
僕の寿命はそんなに無かったことを君は知らなかったんだから・・・
看護婦さんがこの日記を君に渡す
それを読んだ君は大声で泣いた
ここが病院だということを忘れたかのように
涙が枯れるんじゃないかというくらいに・・・
そして彼女は泣きじゃくりながらこう言った
私も・・・好き・・だったよ
(なんだ・・・僕らは両思いだったんだ・・・)