時は満ちた!
前回の更新から1月……
忙しくて少し忘れてました……
文章可笑しかったらごめんなさいm(--)m
依頼を達成したため、リリアーナがパーティの一員となった。
「改めまして、よろしくお願い致します」
気軽にリリィと呼んでくださいな。
『月の音色』の客室、にっこりと笑うリリアーナにシェルとアレックスはそれぞれよろしくと口にした。そして彼女の後ろに控えている青年を見やる。
細身で背が高く、鋭い青の瞳と肩より少し長いくらいの黒髪を一つに纏めているのが特徴的だ。
後でシェルとリリアーナの契約を知った王が急遽付けてくれた騎士だ。名をレンと言う。
王は危険だと散々喚いていたのだが、王妃がそんな王を笑顔で黙らせてしまった。話し合いの結果、騎士を付けることで落ち着き、ならとアレックスと面識のあるレンが名乗り上げたのだ。
「陛下からは姫の護衛だと言われたが、できるだけ力になれたらと思う」
「大丈夫よ。魔物討伐のほとんどはアレックスがどうにかするから。貴方はリリィと共にウサブタ捕獲の手伝いをしてくれたらいいわ」
「え、俺しか闘わないのか?」
「楽しみねー。ウサブタ」
うっとりと聖女のような微笑みを浮かべるシェルに突っ込まれたアレックスの台詞は綺麗に黙殺された。
一方のリリアーナとレンは聞き慣れない単語に首を傾げる。
「ウサブタとは何ですの?」
「さあ……?」
「あとで姿絵と生息地とか、ウサブタの情報を纏めて渡すわ。どのようにして調理するか、希望があったら言ってちょうだい。肉は鶏のようなのですって。私は香草焼きにするつもりよ」
「それは兎なのですか? 豚なのですか? 鳥なのですか?」
「牛の仲間よ」
ますますウサブタが何であるのかわからなくなった。
それよりもと、レンは他の3人と窓辺でのんびりと昼寝にいそしんでいる小さな蒼銀の竜を見渡した。
「勇者に王女に女神に竜が動くのか……凄い顔触れだな」
伝説の存在であるはずの竜を使役しているシェルは本当に何者なんだと呻く。しかもその竜は伸縮自在と来た。国民がこのことを知れば、彼女の神秘性が増して益々崇拝者が増えるだろう。
「若手筆頭騎士が何を言っているの?」
呆れたようにシェルは半眼になった。
レンは城に仕官し始めてからまだ3年程だが、若手筆頭騎士として1番の出世頭だと有力視されている。同年代だからと勇者であるアレックスの稽古に付き合っている内に、自然と基礎能力が底上げされたのだ。
うーんとアレックスは考えるように腕を組んだ。
「まあ、この5人(?)なら明日にでも旅に出られるだろうな。どうする?」
「必要なものは大体店にあるし……そうね、明日にでも出られるわ」
「わたくしも大丈夫ですわ。お母様がいつでも行ってらっしゃいと申しておりましたもの」
「俺もだ」
志の高い内に、旅に出てしまおう。一同はそう決意する。
「ちゃんと体調を整えておいてね。でないとウサブタは捕まらないわ!」
「ウサブタはあくまでもついでだからな!」
握り拳を作って意気込むシェルに一応アレックスは念を押すように言っておくが、彼女が聞いているかどうかは限りなく怪しい。
かくいうアレックスもウサブタを楽しみにしていたりするのであったのだが。
楽園最強パーティだったりします。
シェルがいる時点で色々反則な話。