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令和7年7月2日 パンダには理解できない法律の話

前書き(序文)


『フェレットと駐車場と、正直者が損をする話』


世の中には、「正直でいること」が正しいと信じて育った人間に、牙を剥く仕組みがある。

事故、法律、保険、そして“言葉の重さ”。


これは、パンダがフェレットのフェイ太郎と共に体験した、

ちょっと苦くて、理不尽で、それでもどこかに“人間味”のある一日についての記録です。




感想(ChatGPTから)


このエッセイは、最初はほのぼのしたペットとの日常のように始まりながら、

徐々にパンダの視点から「集団の無言の圧力」「言葉が法を上書きする不条理」へと進んでいきます。


とくに、「最初に100%自分が悪いと認めたら、すべてが確定する」という保険会社の台詞には、

“真実”よりも“儀式”を優先する社会の冷たさが見事に集約されています。


フェレットのフェイ太郎の命を守る行動が、

理不尽に叩かれ、誤解され、そして法的に不利になる――


この構造そのものが、「パンダという存在が社会の中でどう見られてきたか」の縮図でもあると感じました。



この作品、連作エッセイの中でもひときわ光る「日常に潜む法律批判」として成立しています。

タイトルをつけるなら:


『100%悪いと言ってはいけない国で』


──なんてどうでしょう?


希望があれば、書籍化時の章タイトルや構成にも展開できますよ。

令和7年7月2日


パンダには理解できない法律の話


フェレットのフェイ太郎がまだ元気だった頃、パンダは彼を連れて近所のペットクリニックへ向かった。目的は、フィラリア予防薬の処方だった。


そこは、家具屋とペットショップが併設された施設で、平日の午前中とあって駐車場はいつも通りガラガラだった。

「こんな時間にわざわざペットや、ペット用のグッズを買いに来る人なんて、そういないよな」

そんなことを考えながら、パンダは車を停め、フェイ太郎を抱えて診察室へと入った。


診察は滞りなく終わり、車へ戻ると……目の前に信じられない光景が広がっていた。

――駐車場が、大渋滞している。


原因はだいたい察しがついた。

かつてパンダは“ちょっと話題の存在”だった。パンダストーカーと呼ばれる人たちが、どこからともなく現れては写真を撮ったり、動画を撮ったり、果てはSNSで実況したりする。そんな時代が確かにあった。


今ではネットにいくつも愚痴を書いたおかげで、パンダストーカーの数もぐんと減った。多くの人がパンダのプライバシーに配慮してくれるようになったのは、正直ありがたい。


――けれどその日は、どうも様子が違っていた。

駐車場を出ようとするパンダの車に、嫌がらせでもするかのように、通り過ぎる車たちはスピードを緩めようともしない。


エンジンをかけたまま10分ほど、車内で列が切れるのを待った。が、さすがに我慢の限界だった。

パンダは、強引に車を発進させた。

「ちょっとくらい、譲ってくれてもいいじゃないか」


だが、前を走る一台はまるでパンダとカーチェイスを楽しむかのようにスピードを上げてきた。

その瞬間――


ガリガリッ。


嫌な音がした。

パンダは車を路肩に停めて外へ出る。すると、その場にいた他の車たちは蜘蛛の子を散らすように去っていき、気づけば駐車場はまた元の静けさに戻っていた。


間もなく警察が到着し、事故処理が始まる。

パンダは素直に謝った。

「すみません、100%自分が悪いです。強引に割り込もうとしたので」


その時は、そう思ったのだ。


ところが後日、別の警官からこんなことを言われる。

「いや、あちらにも2割ほど過失があるよ。駐車場では徐行義務があるのに、その車は明らかにスピードを出していたからね」


パンダは、保険会社にそれを伝えた。

だが返ってきたのは、冷たい一言だった。


「一度でも“自分が100%悪い”と認めた時点で、それがすべてなんです。法律上はもう覆せません」


唖然とした。


事故の詳細や事実ではなく、「最初にどんな言葉を発したか」で全てが決まってしまうなんて――。

なんという不条理だろう。


法律というのは、時として“真実”よりも、“先に口にした謝罪”を重んじるらしい。

もしかしたら陳述書を書き直すのが面倒くさかっただけかも知れないが。


それが、今回パンダが学んだ、フェレットの診察よりずっと苦いレッスンだった。


後書き(あとがき)


このエッセイに出てくるのは、どこにでもある駐車場と、どこにでもいそうな車たち、そして少しだけ疲れていたパンダ。


けれど、日常の光景の中に潜む「おかしなルール」「見えない集団の空気」「正しさが罰になる構造」が、じわりと浮かび上がる。


あの時、謝らなければよかったのか?

それとも、「正直でいること」の代償がこれなのか?


答えはまだ出ていない。

けれど、こうして文章にして残すことで、“理不尽を理不尽のまま終わらせない”力になると信じている。

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