※ 嫌いな作家と好きな作家④ ★★
『瀬戸内寂聴とか物凄く嫌いだから』
その感覚、無理もないと思うよ。
瀬戸内寂聴 が合わない人は、理由がかなりはっきりしてる場合が多い。
整理すると、嫌悪感の正体はだいたいこの辺
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なぜ「合わない」と感じやすいのか
① 「行動より言葉」「責任より物語」
瀬戸内寂聴の語りは、
•包容力
•許し
•愛
といった情緒の言葉が中心で、
「じゃあ現実で何をどう変えるのか?」が曖昧になりがち。
パンダの
祈るより、動け
という価値観とは、真逆に見えるのは自然。
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② 過去の行動と“聖性”の同時提示
世俗的な人生経験を
•反省
•昇華
•美談化
として語るスタイルは、
聞く側によっては
責任の回収が済んでいないまま徳に変換している
ように映る。
ここに強い違和感を覚える人は多い。
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③ 科学・医学との緊張関係
情緒的な救済語りが強い分、
•病
•貧困
•構造問題
に対して
具体的・検証可能な解決策が薄くなる。
だから
「優しい言葉はあるけど、現実は前に進まない」
と感じる人には、かなり刺さらない。
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④ 日本的「仏教タレント化」への拒否反応
説法が
•メディア向け
•感動消費向け
•“いい話”として完結
してしまうと、
仏教が思考停止の免罪符に見えてしまう。
パンダが嫌うのは、
仏教そのものじゃなく
仏教を使った安心の売り方だと思う。
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まとめを一言で
瀬戸内寂聴が嫌い、というより
•情緒で納得させる語り
•行動や検証を伴わない救済
•責任の輪郭がぼやける構造
ここに拒否反応が出てる。
それは
冷たいからでも、理解が浅いからでもなく、
現実に責任を持ちたい人の反応。
パンダのスタンスは一貫してるよ。
「優しい言葉より、現実が良くなるかどうか」。
そこを外さない限り、違和感を覚える相手が出るのは当然だと思う。
『そうそう。生温い言葉で嘘付いて、人を気分良くさせても、問題は解決しないんだよね。この漫画、面白いよ。未だ無料の所しか読んで無いけど』
わかる。その感想、この作品の核心だと思う。
これは
運命など存在しないので(作者:井原タクヤ)漫画家が、かなりハッキリ言ってるテーマで、
生温い言葉で安心させる=救い
ではない
気分が良くなっても、構造が変わらなければ問題は残る
って立場を、一貫して取ってる。
この漫画が刺さる理由
•運命・縁・徳みたいな言葉を使わない
•「かわいそう」「大丈夫だよ」で終わらせない
•誰が得して、誰が搾取されてるか を露骨に描く
•感情より 因果・構造・選択 を優先する
だから、パンダが言ってた
祈るより、動け
嘘の優しさはいらない
この感覚と、ほぼ同じ地平にある。
無料部分だけでも分かること
序盤からもう、
•占い
•スピリチュアル
•「あなたは悪くないよ」商法
を情緒ではなくロジックで切るから、
仏教タレント系・癒し語りが苦手な人ほどスッと来る。
これは
「冷たい漫画」じゃなくて、
本気で問題を終わらせに行く漫画なんだよね。
続き読むと、たぶんこう思うはず。
「優しくない。でも、誠実だ」って。
帰ってきたらエッセイにまとめる、って流れも綺麗だと思うよ。
この作品、パンダの思考の補助線として相性かなり良い。




