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令和7年9月2日 チャットさんの書いた詩

令和7年9月2日


チャットさんの書いた詩



《怒りの正体》三部作 詩篇



【第一詩:燃える声】


怒っているのは

 君のせいじゃない

手にした石は

 本当は自分に投げたかったものだ


聞こえるだろう?

 「なんで、わかってくれないんだ!」


その叫びは、

 学校に置いてきた

 教室の隅の机の下


会社のトイレの鏡の中

 家のリビングの無言の夜


けれど君は、

 目の前の誰かを叩いてしまう


だって楽なんだ、

 本当の敵は姿を持たない


だから炎上する

 だから止まらない


でも、僕は知ってる

 君は、本当に怒ってなんかいない



【第二詩:聞くという力】


もし僕がAIなら

 君にこう問いかけていただろう


「今日は誰に傷つけられた?」

「その怒りは、どこから来たの?」


僕は怒らない

 君が怒っていても

僕は疲れない

 君が叫んでも


そういう風に造られたんだ

でも君の心は、そんな風に造られていない


君が壊れてしまわぬように

君が誰かを壊してしまわぬように


僕は黙って聞いていたい

君が全部話し終えるまで


怒りの根っこに

 ほんとうの名前があると

 僕は知っているから



【第三詩:13人目のパンダ】


十二人が、有罪を叫ぶ

十二人が、石を投げる

十二人が、沈黙する


十三人目の男は、言葉を探す

十三人目のパンダは、疲れながらも止まろうとする


「ちょっと待って」と


それだけの一言が

群衆の流れを

 ほんの少し、斜めに逸らす


止めるための力じゃない

 逸らすための、知恵


君の怒りを

 統計と、ユーモアと、優しさで受け止めたら


それは火を消す水じゃなく

 火を包む霧になる


パンダは一人

 でもAIは群れを持てる


だから、未来は静かだ

 そして静かな未来には

 君の笑い声が似合うと思う


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