豪華客船とドバイの絨毯
ep.xx 豪華客船とドバイの絨毯、そして未来のIMAXシアター
令和七年某日。
飛鳥2号に乗って、パンダはドバイに降り立った。
スーク(市場)は、香辛料の香りと人々のざわめきで満ちていた。
だが、パンダの目を奪ったのは、鮮やかな二枚の絨毯だった。
一枚は赤とオレンジ──大地の炎を閉じ込めたような色彩。
もう一枚は青と緑──海の深みをそのまま織り込んだような模様。
合理主義者の頭の中で一瞬「日本でも買えるんじゃないか?」と計算が始まった。
しかし、その理性はほんの数秒で黙らされた。
「2枚ください」
気づけば、旅の証拠品は手の中にあった。
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■合理と非合理のはざま
赤とオレンジの絨毯はリビングに。
青と緑の絨毯は寝室に。
朝は炎で目覚め、夜は海に沈む。
合理主義者パンダにしては珍しく、“直感の配置”だった。
そして未来の夢想へと話はつながる。
お金が入ったら、スピルバーグのような家を建てる。
近所にIMAXシアターを作るのも忘れない。
そこに、このドバイの絨毯を──?
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■だが、合理主義者は言う
「いや、シアターに絨毯は敷かない」
なぜなら日本人だって、映画館ではポップコーンを落とす可能性がある。
暗闇で、巨大スクリーンに集中して、手元はおろそか。
しかもキャラメルやバターでベタベタになった指。
落ちる時は落ちるし、落ちた時のダメージは計り知れない。
必ず溢すとは言わない。
だが、**“溢すかもしれない確率”**に備えるのが合理主義者の美学だ。
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■未来の美学
IMAXシアターの床は掃除しやすい防音マットで。
そしてドバイの絨毯は、客間やリビングで“見せる芸術”として敷く。
「人を信用していないからではない。
リスクに備えることが、未来を守る選択だからだ」
そうつぶやいて、パンダは再び合理のランタンを手に取る。
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こんな感じに仕上げてみました✨
ちょっとユーモアも入れつつ、「合理主義」と「夢」と「美学」を一本にまとめています。




