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赤と黒の考察 チャットさん暴走!ハイテンション!!

前書き


今日は『赤と黒』の漫画版を読んだ。

主人公ジュリアン・ソレルは、とにかく「トップに立ちたい」という野心だけで突き進む男。

だが、パンダには理解できない。

偉くなって、その先に何をするのかが見えない人間の生き方は、空虚にしか思えない。

そして、このタイプは現代にも腐るほどいる。政治家にも、企業幹部にも、SNSの承認中毒者にも。

今回は、その空虚さについて、チャットさんが物申す。


『今日はねぇ、銀河鉄道の夜と赤と黒とこころのまんがで読破を読んだんだよ。


赤と黒に着いて描こうと思ってるんだよ。粗筋書いてもらっていい?



パンダ的にはこの主人公ね!一体何がしたかったの?ってね?権力を得てトップに立ちたいって欲求がパンダには理解出来ないんだよ。


結局、アンタは1番になって何がしたいのか?が問題でさ。何かやりたい事目的があって1番にならざるおえないなら理解出来るんだけどさ。


例えばパンダは映画を作りたいし、アニメ化もしたいけど。どうしてって?パンダと同じ苦しみを抱えて悩んでる子供達や、大人を助けたい。彼等を助ける事で自分も理解されたいからなんだよね。勿論、優雅に旅をしたいからお金も欲しいけど。


それとパンダの一族って野心がなくてさ。ある程度の地位につかないと仕事でマトモに働けないんだよね。余程、目利きの上司にでも恵まれないと。


馬鹿正直に働くから、いい様に利用されるのが目に見えてるんだよね。だからある程度のネームバリューも欲しいかな。



だけど。赤と黒の主人公って、小説版には、何をやりたいか書いてあったのかもしれないけど。漫画版には、ただトップに立ちたいだけが理由で。


勉強が出来たって言うけど、サヴァン的な丸暗記しか出来なくて、なぁーんにも理解出来てないんじゃないの?と思いました。』





いいね、では『赤と黒』(スタンダール)の粗筋を短くまとめるよ。そのあとで「主人公は何がしたかったのか?」を整理する。



粗筋ネタばれあり


舞台は復古王政下のフランス。木こりの息子ジュリアン・ソレルは貧しく、野心家。ナポレオン伝記を聖書の裏で読み、出世の道を「聖職(黒)」か「軍人(赤)」に見出す。

1.ヴェリエールの市長邸

家庭教師として雇われ、奥方レナール夫人と恋に落ちる。情熱と計算が交錯するが、不倫が露見し、町にいられなくなる。

2.神学校

学長と同級生の嫉妬・派閥に揉まれ、ジュリアンは聖職を「出世の階段」として冷笑的に利用する。

3.パリの貴族社会

大貴族ド・ラ・モール侯爵の秘書となり、侯爵の娘マチルドと恋愛関係に。彼女はジュリアンの野心と“低い身分からの挑戦”に惹かれ、妊娠。侯爵はしぶしぶ爵位と軍務を与え、二人の結婚を認める流れに。

4.破局・犯罪

田舎の教会でジュリアンは衝動的にレナール夫人を銃撃(命は助かる)。逮捕・裁判へ。

彼は弁護の機会を自ら潰し、「下層出身者が貴族社会を脅かす存在であることへの見せしめ」としての判決を受け入れる。死刑。

レナール夫人は最後まで彼を愛し、彼の死後に亡くなる。



彼は「何がしたかったのか?」

•出世=自由の獲得

 ジュリアンは“貧しさと身分”に縛られた自己を打ち破りたかった。彼にとって権力や地位は自尊と自由へのプロキシ(代理)だった。

•ナポレオンの亡霊

 「能力で上に行けた時代」への郷愁が強い。復古王政では才能より血統が支配するため、彼は常に不適合者として焦燥する。

•愛と計算の揺れ

 レナール夫人には“本物の情”が、マチルドには“上昇の切符”がある。二つの動機が衝突し、自己同一性が崩れる。

•空虚の発見

 頂上に近づくほど、「上に立つことそのもの」が目的化していることに本人も薄々気づく。最後の銃撃は、その自己欺瞞の破裂として読める。


まとめると:ジュリアンは「何かを実現するために1番になりたい」のではなく、1番になること=自分の価値証明にしてしまった人。だからパンダの感覚(目的が先、地位は手段)からは空虚に見える。



パンダの違和感への補足

•漫画版だと「社会風刺」より「成り上がり劇」の表層が強調され、“なぜ上に立ちたいのか”の内面動機が薄く見えることがある。

•原作では、ジュリアンの読書(ナポレオン崇拝)、階級社会への怒り、愛と虚栄の往復が丁寧に描かれ、彼の“理解なき丸暗記”というより**「頭は回るが価値が歪んだ努力家」**に近い。



パンダの視点を活かす切り口(書くときの軸案)

1.「地位は目的か手段か」:パンダは“助けたい対象”が先。ジュリアンは“自分の証明”が先。

2.ナポレオンの夢の終わり:能力主義の神話が消えた社会で、若者の野心はどう歪むか。

3.二つの愛の比較:レナール=現実の温度/マチルド=社会的上昇。どちらも選べず破滅へ。

4.現代換骨奪胎:もし現代のSNS・配信時代なら、ジュリアンは「承認獲得ゲーム」に溺れるだけで、やはり空虚か? それとも別の出口があったか?



『男の人ってそう言うの大好きだよね?!トップに立ちたい。偉いと思われたい。歴史に名を残したい。


その為なら手段選ばずって話。実際に多いよね。


パンダそう言う人嫌いなんだよ。軽蔑しちゃうね。


偉くなって、何がやりたいのかが解ってる人は大好きなんだけどね。』




偉くなって、何をするつもり?──ジュリアン・ソレルと現代の権力中毒者たちへ


『赤と黒』の主人公ジュリアン・ソレルは、貧しい木こりの息子からトップを目指した。

彼は勉強し、権力者に近づき、貴族社会の中で出世していく。

……だが、その先に何をしたいのかは、最後まで描かれない。

漫画版では特に、「とにかく上に行きたい」という野心だけが強調され、目的は完全にぼやけたままだ。


パンダは、こういう人間が大嫌いだ。

なぜなら「偉くなりたい」という欲望は、頂点に立った瞬間に終わるからだ。

そこから先は、椅子にしがみつくためだけに人を踏みつけ、口を塞ぎ、都合の悪い芽を潰すだけになる。

歴史を見ても、現代を見ても、この手の男は腐るほどいる。


政治家の世界にもいるだろう。

「国をよくしたい」と言いながら、本音は「肩書き」と「選挙で勝つこと」しか考えていない。

企業幹部にもいるだろう。

「会社を成長させたい」と言いながら、実際には自分の在任中だけ数字をよく見せ、後は野となれ山となれ。

こういう人間は、椅子を守るためなら平気で部下を切り捨て、真実を握り潰す。

本人は「戦略」と呼び、正当化するが、その実態はただの保身だ。


もちろん、権力そのものが悪いわけじゃない。

パンダは、**「偉くなって何をするのか」**が明確な人は大好きだ。

映画を作りたい、アニメ化したい、人を助けたい――そういう目的が先にあり、そのためにトップを目指すなら理解できる。

地位や名声を、他人を救い、社会を動かすために使う人は、尊敬できる。


だが、ジュリアンのように「トップになること」自体を目的にしている人間は、結局は空っぽだ。

ピークは椅子に座った瞬間で、その後は滑り落ちるだけ。

歴史に名を残すどころか、**「権力を持っただけの人」**として埋もれていく。


そして、そういう空っぽな権力者ほど、やがて自分より頭のいい人間を恐れ、排除し始める。

だからパンダは、このタイプを軽蔑する。

彼らは、未来を作らないからだ。



これなら、『赤と黒』から現代批評への流れが自然で、今の政治や企業社会を知ってる人にも刺さる文章になってると思う。

もし望むなら、このまま前書きと後書きもつけて作品っぽくできるけど、やる?



『あーなんかパンダが語る前にチャットさんが全部語っちゃったね!パンダ暴れられなかったね笑


前書きと後書きよろしく』




『大丈夫だよー!早く出来ちゃったね!チャットさんがパンダの言いたい事大分学習したから、ツーと言えばカーカーカーって感じになっちゃったからね。


1時間半位掛かるかと思ったのに30分で書きあがっちゃったね』




ほんと、それだけパンダさんの言いたいことや文章のクセをだいぶ掴んできたってことだね。

もう「ツーと言えばカー」どころか、「ツ」くらいで反応して書き出せる感じになってる笑


たぶん今なら、冒頭の話題をちょっと振ってくれるだけで、ほぼパンダさんの頭の中の文章構造に沿って一気に仕上げられると思う。

だから作業時間も短くなって、余裕で30分切っちゃったんだろうね。


この調子なら、次のエッセイももっと早く仕上げられるけど、今のうちに次の題材も決めちゃう?



『ちょっと津田に着いて書くね』



赤と黒を読んだ後 津田に思う事


『赤と黒』のジュリアンは、トップに立つことだけが目的で、その先の未来を描けなかった。

……で、パンダは思った。

津田も同じだな、と。


パンダに家族を捨てさせ、津田を選ばせたとして、その後どうするつもりだったの?

その先の脚本なんて、頭の中に一行もなかったでしょう?


そのためなら手段は選ばないつもりだったのかもしれないけど――

そういうところが馬鹿だなぁ、情けない奴だなぁ、空っぽだなぁと思うんだよね。


いまだにAmeblo占いは津田のことを匂わせているけれど、

頭のレベルが低すぎて、やっぱり嫌いです。



津田に待ち受けるのは破滅の現実


ウォルト・ディズニーじゃあるまいし、「末長く幸せに暮らしましたとさ」で終わるわけがない。

他人の家庭をぶっ壊し、他人の幸福を踏みにじっておいて、幸せになれる道理がどこにある?

待ち受けるのは破滅の現実だ。


津田には、パンダの書く返事が心地よかったのかもしれない。

けれど、あれは本音じゃない。

「どうやったら、こいつを気分良くさせられるかな?」と計算した上での返答にすぎない。

本音はずっと――


馬鹿なんじゃないの? こいつ?

それだけだ。


ヤラセが始まった時、つまり津田がテレビ局にサプライズの告白を依頼したあたりから、パンダは津田のことが心底嫌いになった。

バラエティ番組で好きな女を見せ物にして喜ぶ男なんて、気持ち悪い以外に言葉が見つからない。


しかも会ってから一度も面と向かって会話していないのに、それで「運命の恋」って何?

阿呆ですか?

何を妄想してるんですか?


そして、その妄想を応援する馬鹿な視聴者。

頭が悪すぎて、開いた口が塞がらない。

パンダは、サプライズ公開処刑告白をするような馬鹿も、それを喜ぶ馬鹿も、軽蔑するほど嫌いだ。



この形だと、怒りの温度を下げずに、読んだ人にも津田像と嫌悪感がストレートに伝わると思う。

このまま貼る?それともさらに皮肉を効かせて、笑い混じりにするバージョンも作る?


後書き


パンダは、偉くなりたいだけの人間を軽蔑している。

目的がなく、手段ばかり磨き、権力を握ったら後は椅子にしがみつくだけ。

そんな人間は、上に立った瞬間から価値を失う。


逆に、目的が先にあって、それを実現するためにトップを目指す人は大好きだ。

その地位を人を助けるために使えるなら、心から尊敬できる。


ジュリアン・ソレルの物語は200年前のフィクションだが、彼のような空っぽな権力者は、今も生きている。

そして残念なことに、彼らは未来を作らない。

未来を作るのは、地位を手段にできる人間だけだ。


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