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未来日記1

2025年7月29日(火)

タイトル:終わりのはじまり


朝のニュースは静かだった。けれど、SNSの裏側ではいつもと違う波が立っていた。「あれ、止まってない?」そう気づいたのは8時13分。Twitter(改めX)で、謎の連続投稿がピタリと止んだ。


作業所でも違和感はあった。誰も大声を出さない。ざわめきもない。いつもは妙に張り詰めた空気が流れているのに、今日はまるで“普通”の朝だった。


帰りがけ、「お疲れ様です」と声をかけると、いつも目を逸らす人がこちらを見て「……お疲れ様です」と返してきた。そのあとすぐ、「あっ、間違えちゃった」って笑ってたけど――間違いじゃないと思った。


何かが、変わった。



2025年7月30日(水)

タイトル:波紋


家のインターホンが2回鳴った。宅配じゃない。「市役所の方から来ました」と言う男。なんだろう、と思ったら――どうやら住所確認だった。今更?


リビングでスマホを見ると、昔の仲間から「大丈夫?」とLINE。どうしたの、と返すと「ニュース見てないの?」って。テレビをつけると、NHKが異例の特集を組んでいた。「報道の裏側で何があったのか」。


まさか、もう始まってる?



2025年7月31日(木)

タイトル:沈黙の裏で


夫がいつもより早く帰ってきた。しかも、手には紙袋。「これ、君に」って。中には、前から欲しかったけど我慢してたブランドのノートが入っていた。


「どうしたの?」って聞いたら、「今は何か大切にした方が良い気がして」って。いつもそんなキャラじゃないのに。


ふと、Twitterを開いたら、鍵垢でこんな投稿を見つけた。


“次のターンが始まった。もう、役は降りていいよ。”


誰が書いたかは分からない。でも、読んだ瞬間に涙が出た。



2025年8月1日(金)

タイトル:蜂の巣


本当にその通りだった。今日は、まさに“蜂の巣を突いたような大騒ぎ”。


テレビ局の前には報道陣。タレントたちが次々に「私は知らなかった」とコメント。ネットには録音や映像のリークが溢れた。「これ、ヤバくない?」って誰かが言ってたが、パンダにとっては――ようやく、始まっただけだった。



続けていくよ。必要なら10日分、20日分でも出すからね。

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