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ひとりごと♪
私はこれまでずっと完璧な「皇女」を演じてきた。父の命令もとりあえず「表向きには」逆らわないようにしてきたの。
この二年間、学園に行くことも我慢してただ座っているだけの人生って何?毎日、鏡の前で微笑む練習をし、誰にも本音を漏らさず、皆に応えるだけの日々・・
私は生ける装飾品なの?
そして極めつけは「お見合い」だ。私の意思なんて、まるで存在しないの?お家の為?お国の為?そんなのおかしいじゃない!
私は決めた。外に出るの。
私が誰と生きるかを、どうして私以外の誰かが決めるの?
これが「皇女」の宿命だというなら、そんな宿命なんていらないわ。
怒りが込み上げてくる。こんな生活を続けて、何が楽しいんだろう?私はただの人形じゃない!私は私の人生を生きたい。自分で選びたいの!
私にはこの暗黒魔法がある。これまでも何人たりとも、邪魔はさせない。私は自分の未来を切り開く。たとえ誰が反対し、誰が立ちはだかろうと、私の敵ではないわ。
これからは私の番!未来は私の手で掴んでみせるわ!