二
森。
風が緑の葉に吹きつけます。
あたしとあの男子は一緒に森を歩いた。
でも・・・その名前は知らないけど・・・
だから名前は言わないなら、目なし男にしましょ・・・
「あ、あの・・・名前は」
「教えねーよ。お前は俺をご主人様とよぶんだ」
「は・・・はい・・・ご主人様」
おーんおーん!
誰かが唸る・・・誰?
「おい、みりあむ!ほれ!」
前に立ったのは・・・巨大な獣。
あたしたちを見下ろし、グーングーンと唸った。
「てめー来るな!殺してやるぞ!」
「あ、ご主・・・」
あたしは言おうとしましたが、あの獣が爪であたしたちで攻撃してきた。
「おのれ聞こえねーんかいクズ野郎が!?」
「待ってご主人・・・」
でも聞かずに、目なし男がああああああああああと叫び、剣を持て獣に向かって走った。
そして・・・ぱしんっ!
と・・・その頭が地面に落ちた。
「やっとひとつ倒したぜ・・・」
「あ・・・あ・・・」
「どうだい、俺を褒めてやるかい?ならパンツ見せろ」
「え?で・・・でも・・・」
でもあの男はその手であたしの腰を掴んだ。
「あ、はん・・!な・・・なにして・・・」
「おらおら見せろよー」
「いや!見せないの意地悪!」
答えて、彼はふんと鼻を鳴らした。
「ならお前が危険になったら俺を助けに呼ぶんじゃねーぞ」
「あぅ」
次の場所は川。
さらさらと流れる青い水。
川に魚が泳ぐ。
「わ、かわいい〜!」
でも、ザッと目なし男が剣で魚一つを刺した。
ぱたぱた・・・ぱたぱた・・・
それはあの魚の最後の動き。
「さぁお前になにか持ってきやがったな。食え」
と言い、彼はあたしに魚を投げる。
「あ、はい。いただきます」
大変ごめんね、魚ちゃん、でもあたしは食べないと死ぬかも。
「・・・むわ」
目なし男があたしの隣りに座り、豪華なディナーを食べた。
「ん〜っ。うめーなこのサンドイッチ、それにこの茶も、この飯もこの豚カツもこの・・・」
食事の後・・・
ゆっくりと彼の手があたしのほうへ動いた。
「なに・・・なにすんのよ?」
「触らさせろよお願い〜!せめておっぱいを〜お願い」
「いや!」
しかし、あたしの言うことを聞いている様子もなく、相変わらず胸を触ろうとした。
そして、泣き言を言い続けました・・・なぜあんなことさせねーんだろうかお前、と言う。
「ご主人様のばか!代わりに旅を続けよ」
「うぇ〜〜〜ん・・・」
魔王の城、門。
門の前にあるガーディアン。
彼はあたしたちを見下ろし、口を開けた。
「やっと来たな、みりあむ、åªé‡Žä»äºº」
「ど、どうやってあたしの名前を・・・?」
突然・・・わかりました。
目なし男の名前の代わりに・・・雑音が響いた。
あたしだけ・・・?
「お前は魔王に向かって連れて行けろ貴様が!」
「お待ちくだされ、まずはみりあむとお話をかけないと」
「あ、あたしと・・・?」
「はい。聞くんだ、みりあむ・・・©óÞ¢áñáÍÞæ»Š????ðsžšåÞяは・・・」
しかし話を終わらせずに、目なし男は彼の首を切り落とし、血まみれになった。
血の臭いがあたしの鼻を襲った。
嘔吐しようとするほど・・・その血の臭い・・・
「行けよこら!魔王はお前を殺すか俺は勝ってお前を犯るか、どっちでもいいぜお前にとって!」
「で、でも・・・」
目なし男があたしの頬を叩いた。
そして怒鳴った。
「あほかよっ!!!」
その叫びが、この森の中に響き渡った・・・