一
目覚めると・・・冷たい地下。
周りは、灰色のレンガ。
壁に床、レンガで作られたよう。
そんな所、覚えてないわ・・・
振り向くと、木製のドアが見えた。
と、そのドアを開けた鎧を着た男が大声で叫んだ。
「聖女HMX-7917!さっさと起きろ、こら!」
「あ・・・!」
知っている、その男・・・。
公爵ルシウス・ミリストス、この国を統治していた僭主であり、ギルド長。
知っていた通り、彼は荒々しい人物で、私以前にも多くのサイボーグ戦女・聖女たちを危険な任務に送り出したが、誰一人として生き残らなかった。
「お前は最後の聖女だろ?だから仕事をよくするんだ。今回はしっぱいするんじゃねー!いいぞ!?」
「わ、は・・・はい・・・」
「では・・・出ろ」
ミリストスはレンガ造りの部屋の外を指さした。
あたしは仕方なく、うなずいてここから出た。
詳しくは・・・髪の毛を引っ張られて、玉座の間まで引きずられたんです。
「おい、相手持ってきたぞ」
「あ、ルシウス、ありがとな」
あ、あれは・・・
見たことのない男子。
その髪は黒く、目を覆っていた。
「こいつは聖女HMX-7917、みりあむ。何でもしていいぞ。わかったな、坊?」
「あ、ルシウス。こいつも魔王も俺に任せろ!」
とあの男子は近づき、
「お前のパンツ見てーな俺・・・」
「ど、どうしてこんな所にいきなり・・・そう言って・・・」
「よし、お前らが魔王を殺ったら俺もやってくるからな」
「わかったぜ」
「は・・・あぅ・・・っ」