階段を降りると、緑色のビール瓶かワインボトルのネック部分だけがあった。
こんなテキストファイルがマイドキュメントにあった。
「階段を降りると、緑色のビール瓶かワインボトルのネック部分だけがあった。.txt」
一行目がそのままファイル名になる設定にしているエディタだ。
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階段を降りると、緑色のビール瓶かワインボトルのネック部分だけがあった。
洗面所の扉は閉まっており、その前に。え、っとおもったら、
くだけたガラスの破片ごとにならべてあった。
ガラスの破片は掃除にいいのだとか。
流石にあぶないので、撤去したしさせた。
茶の間に行くと、PCをいじっている。ノートだ。
DVDをやこうとしている。俺のやいたやつを観ている。
火葬場のリハがあるから、行く準備やら、弟も来るかどうか確認とかすうr.
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このテキストを開くまで、こんな文章を書いたことすら記憶から消えていた。
が、読んでいくうちに、確かに書いたことを思い出した。
しかも映像まではっきりと思い出した。夢の世界にいた実感まで思い出した。
「階段を降りる」は、田舎の自分の部屋が二階にあって、用を足すには階段を降りることが日常だったために、出てきただけのことだ。
「火葬場のリハがある」。そんな事あるかい。これはその日、ネットで怪談動画で火葬場の話を見たばかりだったので、それが夢に出てきたことが窺える。
「確認とかすうr.」、、、「確認とかする。」と書きたかったのだろうが、RUをURと指が間違えたことが原因だ。
こんな雑な文章でも、夢の世界をはっきりと思い出せる。