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うってつけた詩はみどり  作者: はたらかはやらた
2/7

初雪観測/パタパタ2022


『初雪観測』


思わず叫んでしまった

行く当てもなく漂った

言葉は横で呼吸をしている

ここまで出掛かっているのなら

君もぶつければいいんだ

口が滑った僕のように


悴んでささくれも気軽に染み付いた

右手を取っ払って表へ飛び出した

今夜は雪になるのに

冷蔵庫が古くさく音を立てている

今夜は雪になるのに


スーパーの名前がついた

エコバッグがへたれていた

かぼちゃの匂いと紫陽花の絵

埃をかぶったセンスが

重力に負けそうなら

今日だけは突拍子もなく


十字路にあてがった宗教のシンボル

神様お願いと僕だって飛び出した

今夜は雪になるのに

身体の奥底で祈りが湧いている

今夜は雪になるのに



『パタパタ2022』


案内板のパタパタ

被ったようだ

散々、埃をまわせた後に

お役御免

お疲れ様と言えそうもないが

まぁ頑張ったなとでも言ってやろうか

結局、何にも知らないから

どの口でもないのだが

ただ、ホームに滑り込む電車は後を絶たず

ひっきりなしに変わりばんこ

一度は目にしただろうか

案内板のパタパタ

散々、往来を手助けし

最後くらいは電車にでも乗ってくれ

お前は常にそれを見てたんだから

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