君が大好き
ふと気が付くと部屋の中は暗く、背中がポカポカとなれた温かさに包まれていた。
さっきまで賑やかだった部屋の中は静かで、愛しい寝息だけが耳を撫でている。
寝息の主を伺えば、困った顔で迎え入れてくれた家主で、もぞもぞと動いた私に目を覚ました。
「起きた?」
寝ぼけ眼に愛しさを感じながら、
「ゲーム終わったの?」
と聞いた。
軽く伸びをしながらぼんやりとした目をこする。
「ん~…気になってさ。」
あとの言葉を促すように彼を見ると困ったように微笑んで私を見た。
「お前のこと気になってゲームにあんまり集中できなかった。」
「ごめん、邪魔しちゃって。」
ただ見てただけのつもりだったが、視線が煩わしくさせたのかもと不安がよぎる。
「邪魔とかじゃなくて、俺が構いたくなっちゃって集中できなかったの。」
そう言うと強い力で抱きしめられた。
「ゲームやりたいけど、それ以上にお前を構いたいの!だから困った!」
彼はゲームに夢中。
私はそんな彼に夢中。
彼はそんな私に夢中。
連載小説を掲載するにあたってのテスト。
ちょっとよくわかんない話になったけど、こういうカップル1組はいる気がする。現在20210327