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どうやら俺は異世界【線】に転移したらしい。  作者: 陸奥 彼方
第1章 始まりは常に到達に。
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14話 【道がないなら作ればいいじゃない。】

いやぁ、13話です。正直1人でも見ていてくださると助かります、むしろなんか、アホみたいな数の人に見られよう者なら恥ずかしさとかで死にそうになるんで。

 春の終わりを告げ、桜も舞い散る4月の終盤俺の周りには多くの男子や女子が集まり、さらには可愛い彼女と共に、青春を謳歌している..はずだった。


「あら、どうしたのいつにも増して死にたそうな顔してるわね」

「うっせ...俺は自分の不甲斐なさで泣きそうだよ」

「ようやく気付いたのね、人として今貴方は成長したわ、おめでとう」


 毎朝登校を共にしている、日川椿ひかわつばきにそう声をかけられる、一応褒めてるんだろうし、否定はしないでおこう。


「あら?今日はシュウ君いないの?」

「あいつなら今玄関前で女に捕待ってる、なぁいくら男子と女子で寮を分けたところで入れちゃ意味ないんじゃないか」


「そんな事はないでしょ、一応分けておけば間違いが起こる可能性も少ないしね」


「まあそりゃそうだが..」

「それとも、貴方は女子寮に入れなくていいの?」


 そう言われ言葉が詰まる、たしかにそれは大問題だ、女子の部屋に入れなければ必然的に寮住みの女子とイチャコラするタイミングは無くなってしまう。

 だがそれは別として毎朝女子を掻き分け寮を出てくるのも面倒というものだ。

 仕方なく神代との合流を諦め2人で登校することにした、と言っても寮から校舎はそうそう遠くなく5分もかからない。


「にしても2人で登校してるとなんか、あれだな」

「言いたい事は分かったわ、大丈夫私は微塵も思ってないから」

「おい待て微塵とは酷いだろ、少しくらい気にしろよ」


 たしかに椿からは男と付き合うとかイメージつかないし俺も流石にもうちょい優しい子がいいんだが、いや勿論命の恩人だから感謝はしているんだがな。


「じゃ、失礼するわ」

「うい..頑張れよ」


 椿に別れを告げ教室内に入る、教室後方のドアから入ればすぐそこなので、めちゃくちゃ目立つ事をさせスッと席に座ることができるのは利点だな。

 ---

 長い1日をようやく終え、周りの友人?達に別れを告げ教室を後にする。

 靴を履き昇降口を出る、するとそこにはよく知った顔の少女が1人佇んでいた。


「椿、友達待ちか?」

「いいえ、刀真君、貴方待ちよ」

「おい、その表現だと俺が友達じゃないみたいじゃないか」

「不服?」

「不服でしかない」


 俺、やっぱり友達いない可能性高いな、あ、いや1人居ることには居るなぁ、あのクソイケメン野郎だが。


「それで、俺待ちとかどゆことよ?」

「いいから付いて来なさい」


 椿について行き約5分俺達は今女子寮の前にいる、まさかとは思うが...。


「さあ、行くわよ」

「え、ちょっと待てどこに」

「私の部屋に決まってるじゃない」


 そのまさかだった、まさか椿の方から自分の部屋に誘うとかどういうつもりだ?さては飲み物に毒薬を入れて俺を密かに闇に葬るつもりなのか..でもする必要がないしな。


「さあ、入って」

「お、お邪魔します...」


 初めて、という訳でもないが女子友達の家に何人かでお邪魔した事はあるものの、まさかその女子2人きりになる事など今までなかった事ので、変に緊張する。

 椿の部屋はなんというか白と黒だけで統一されていそうな感じがしたが、意外とそうでもなく所々に観葉植物や、机の上にはメイク道具やら顔パックなど色々置いてある。


「なんというか..意外と女の子ぽいのな」

「それは侮辱?年頃の女子ならみんなこんなものだと思うのだけど」

「いや、年頃の女子にしては部屋が綺麗すぎるだろ」


 ふとクラスメイトの天ノ あまのつばさの事を頭に思い浮かべる、多分あいつの部屋はアホほど汚いんだろうな、いや偏見かごめんなさい天ノ。


「で、俺を呼んだのはどういう意図で?」

「ちょっと待ってね、お茶を出すわ、そこに座ってて」

「ご遠慮なく..」


 紅茶とクッキーを俺に差し出し洋室に入った椿は3分ほどして戻ってきた、その手には何やら分厚い本が抱えられているが..うわぁなんかもうすでに見るき失せるんですけど。


「本題に入りましょう、この本を見て」

「なになに?魔法のすすめ?おいこれ大丈夫な本かよ、色々とダメな気がするぞ」

「何が?いいからここ見なさい」


 椿は指をさしながらとある箇所のページを開く、俺はその内容にざっくりとだが目を通した。

 そこに書かれていたのは《魔力量、魔力の強弱》についてだ。

 前にも説明をざっくりと受けたが、魔法というにも一概にみんながみんな空飛んだりできるわけでもなく、属性、量、強弱が存在し、それによって魔法の使い方が異なってくるというものだった。


 その中でも椿が指をさしたのは魔力の供給について。


「なになに...魔力供給とは、あの目的の人物Aにその他人物、又は道具によって魔力を増やすというもの。

 だがしかし例えば炎属性の持ち主に水属性の魔力を無理やり供給したり魔力量が少ない者に魔力量が大きい者が大量の魔力を供給すると..魔力暴走を引き起こす可能性があるので注意が必要と」


「そうよ、ちなみに魔力暴走というのは」

「そいつの魔力が制御不能になり、幻覚や嘔吐や頭痛、更には所構わず強力魔法をぶっ放したり、最悪死に至るってやつだろ?」

「知ってるのね、意外だわ」

「まあな、勉強した甲斐あるぜ」


 ここ1ヶ月学園に通い様々な勉強をして来たが、それが今役に立ったようでよかった。

 役に立たなかったら本当に俺はたびにでるところだったよ。


「それで、これがなんなんだよ」

「まだ分からないの?この魔力暴走というのは元々その人の魔力の型、いわばその人の魔力の器があり、それを何かしらの方法で壊してしまったり溢れてしまったりした場合のことよ、つまり元から型のない刀真君には関係のない事なのよ」


 説明されて理解する、たしかに俺には属性や強さどころかそもそも魔力がないだからどんなに頑張っても魔法は使えな...。


「そうか、つまりそういう事だな」

「そう、貴方に器がないのであれば貴方にどれほど魔力を供給しても貴方には限界はないって事よ」


 それを言われ、自分の中でカチッ鍵が開くような、そんな音が聞こえたような気がした。


 見つけたぜ..俺が異世界線チートできる方法を。

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