10話 【やばい奴らは引かれ合う。】
最近執筆ペースが極端に遅い、「え?まだ10日なのに?」ええ、10日なのに
「ええと、あなたはさっき助けてくれた」
「あーそうだな、闇笠操だ、お前らは日川の恋人かなんかか?」
「い、いえ僕達は2人とも今日から学園に入学することになった神代シュウです」
「影山です..どうも」
闇笠先生の意味のわからない質問をスルーして答える、この人は椿の事をなんだと思ってるんだろうか。
「そうかうちの生徒か、それならお前らに怪我がなくて良かったよ、これで教師としての株が上がったな」
今ので確実に俺の中であんたの株は下がったよ、なんで言っちゃうかな。
「操先生はタバコでも買いに行ってたんですか?」
「酒とタバコを買ってきたんだがな、学園に帰るまでにどうしても吸いたくなっちまって」
どんだけタバコ中毒者なんだよ、ニコチン中毒者怖はこれだから怖いぜ...とは言え実際俺たちを助けてくれたし、こんなチャランポランそうな大人ほど良い奴みたいなのは結構あるあるな展開だからな..。
「しかしお前ら、うちの学園に入っていながらあの程度か、こいよ俺が稽古つけてやる」
「..は?」
俺たち2人は操先生に道中にあった公園に連れてこられた。
「さっきは一瞬で終わっちまったからな、身体が動き足りてねぇんだよ付き合え、またあんな奴らに絡まれたら自分で身を守るためにもな」
この人..真っ当な理由をつけてただ単に遊びたいだけだな、これは乗ったら負けだ。
「おい神代、めんどくさいから一回なんかしら理由をつけてだな..」
「お願いします!先生」
うわぁ..そうだったぁ、こう言う奴なんだったわ、仕方ないやるしか無いのか。
「めんどくせぇ...」
「さあ、こい餓鬼ども」
俺と神代は同時に先生に殴りかかる、があっさり2人とも止められてしまった。
「ダメだな、お前はそこで見てろ」
俺はそう言われ軽く投げ飛ばされてしまう、一瞬で俺が戦闘に向いてないって分かったのかよ、流石その道の人っぽいもんな。
そこからは凄かった、神代は魔法を使わず全て体術で攻撃するし、それを全て受け止めている、これが俺と同じ人間同士の闘いなのかと目を疑った。
「どうした、魔法は使わないのか」
「ええ、危ないですし」
「そうか、なら良いんだが」
2人の闘いは瞬きをする暇も無く、俺は凝視していたが、一瞬、ほんの一瞬のうちに、神代の攻撃を受け止めていたはずの操先生が神代の背後に回り込み、蹴りを入れようとしていた、しかしそれを神代は予期していたかの様に難なくかわした。
「ほう、やるじゃ無いか」
「いえ、まだまだです」
まだまだって、あれでまだまだとか笑わせんなよ俺なんか一ミリも闘えないんだぞ、モブより弱いとか泣けてくる。
その後も2人は常人離れした動きで闘っていたが、そのうち疲れてきたのか神代は攻撃するのをやめてしまった。
「どうした?もうバテたのか」
「僕の実力不足です..情けない」
「いや、そっちの座ってる餓鬼の何倍もマシだろうがよ」
「誰の事だか...」
仕方ないだろ、そういう身体の作りなんだから、俺泣くぞそろそろ。
「おいお前」
「俺の名前は影山刀真ですが何か..」
「影山、明日俺のところに朝イチでこい、いいな?飯代はやるよ、先生からのご褒美だ」
そう言って2000円を俺達にわたして、帰って行ってしまった、何だったんだあの人、そして俺達はその後ようやくコンビニで飯を買い寮まで戻った、多分コンビニ向かってから1時間弱かかってるわ、時間の無駄だったろ絶対。
「何だったんだあの人...て、うわなんだこの荷物、あそうかさっきの」
そういやさっき家に送ったんだった、マジですごいな魔法。
それから飯を食べ一人で家具の配置をしたらいつのまにか深夜12時を過ぎていた、一人でやるのがここまで大変とは思わなかった。
「よし、これで寝れるなけどその前に」
本日に二度目の風呂だ、流石に出かけて運動してそのまま寝るとかありえないからな。
「いやぁ何度浴びても最高だなシャワーって」
風呂に入ってる時が一番リラックスできるってのは人類皆思ってる事だと思う。
風呂を上がった俺は本来ならば異世界転移などしてきた日にはぐっすり寝れるわけ無いのだが、あまりにも普通の環境過ぎてベッドに入って5分で寝てしまった。
次の日俺は10時過ぎに起き、急いでおそらく操先生がいるであろう職員室に向かった...30分くらいかけて、いやよく考えれば学園長室の隣なんだからわかるだろうとは思うんだけど、焦ってたので知ったこっちゃ無いよね。
職員室の扉を勢いよくあけ部屋の中を見回す、すると職員室内で堂々と寝こけている操先生の姿があった。
「あの..」
「あ、刀真君!どうしたの?何か用?」
俺が何も言い出せずにいると、花先生が声をかけてくれた、あぁ今日も可愛い。
「え、あ、その操先生に用がありまして」
「闇笠先生?わかったちょっと待っててね」
花先生は操先生の所へ行き、肩を揺らして起こしてくれた、俺も起こされてぇな。
目を覚ました操先生はこっちの事を確認するにめんどくさそうに近づいてきた。
「んだよこんな時間から何か、えーと何だっけ」
「影山です」
「そうそれ、で何だよ先生は寝てたってのによ」
あんたが朝イチで来いって言ったんだろ、そう言いたい気持ちを抑え俺は操先生に事情を説明した。
「あんたが朝イチで来いって言ったんだろ」
あ、結局言っちゃったよ、まあいいや。
「そうだったわそういや、よし付いて来いお前」
そう言われ俺は倉庫に連れてこられた、こんな薄暗い倉庫に男二人きり?いやだもうなんか怖いもんここ、俺帰る。
「ほれ、これ持ってみろ」
「え、なんすかこれ...木刀」
「逆に何に見えるんだよ、お前にやるからそいつを自由自在に扱えるようになるまでお前ら俺の弟子だ」
「は?なんでですか」
いや全然意味がわからないし、そう言うキャラじゃないだろあんた絶対。
「なんでだろうな、お前が俺の教師生活の中で一番面白そうな奴だと思ったからだ」
やばい、どう考えてもこいつ頭おかしいだろこの人、そして俺の特訓生活が始まっていくことになってしまった。




