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31. 合否


 思えば馬鹿なことをしたものだ。


 この2週間ほどでいったい何度そんな考えをしたことだろう。僕たち受験生が全身全霊を込めて諸問題と向き合った国立大学前期日程の発表日の朝を、ついに僕は迎えようとしていた。


「発表は見に行くの?」


 朝食を用意してくれた母さんが僕にそう訊いた。


「行かない」と僕は簡潔に答え、チーズを乗せたトーストに齧りつく。「ネットで見れるんだ。わざわざ大学に見に行く意味がない」

「胴上げしてもらわなくていいの? テレビに映っちゃったりしてさ」

「あれって本当にされるのかな。それに、僕がそんなことして欲しいと思ってる? そんなリスクがあるかもしれないのも行かない理由のひとつだよ」

「緊張してる?」

「別に。母さんは?」

「あたしは心臓バクバクよ。早く解放して欲しいわね」

「じゃあ僕の顔を見てそわそわしないようにお出掛けするよ」

「そんなこと言って、大学に発表見に行くんじゃないの?」

「そんなに行って欲しいなら、母さんが自分で行ってきなよ。番号教えてやるからさ」

「いやよ。胴上げされたらどうするの」

「そりゃ、テレビに映れるんじゃない?」と僕は言った。


 緊張していないというのは嘘だった。正直気になって仕方ない。明らかな後悔をかかえていたからだ。


「素直に“Seeing is believing.”で良かったんじゃない?」


 “百聞は一見に如かず”の訳し方を報告した夜、愛さんは僕にそう言った。


「えええ。でも愛さん、ほら、“日本語で表現しろ”だよ。表現しないと」

「別に間違いだとは言ってないけどさ。よくわかんないけど、あんたの答案はどう評価するか、採点者によるじゃない。確実に満点取れる回答がわかってるんだから、そう書かない理由はないと思うんだけど」

「トータルで見たときの印象だよ。第1問だけちゃんとした答えを書いてたら、ああこいつほかは覚えてないんだなって思われるじゃん」

「あんたの気持ちはわかるけど、そんなもので各問の採点が変わることってあるかしら? そうやってほかの問題で減点されるリスクより、この問題で誰でも覚えている模範解答を書かずにここで減点されるリスクの方がはるかに大きいと思うんだけど」

「確かにそうかもしれない。どうしよう」

「どうもこうもないでしょ。ほかはどんな問題だったの?」


 黒川先生に報告したときもはじめは同様だった。


「わたしは個人的には好きだけどね。どう採点されるかはわからないな」

「そうですか。これ、僕の答案で減点されることってあります?」

「だからわからない。採点基準によるとしか答えようがない。条件なしで採点した場合減点する要素はないと思うけど、ひょっとしたら教科書通りの正答みたいなものをちゃんと覚えていたら満点で、ほかの自己流回答だったら9割スタートで減点法、とかかもしれない」

「成績開示はできるけど、どういった採点かは誰も教えてくれないからな」


 井手先生も話を聞いていたらしく、横から会話に入ってきた。


「まあでもそれで狩井は満足した状態で回答を終えられたんだろ? それはいいことだったと思うけどな」

「そんな僕の自己満足に何か意味ってあります?」

「あるさ。2次は英語で終わりじゃなかっただろ。悶々としたものをかかえながら小論文を書く方がデメリット大きかったと思うぜ」

「確かにそれは一理ある。小論文はどんなお題だったの?」

「尊敬する人物と、それにからめて理想の医師像みたいなものを書けって感じのお題でした」

「それで?」

「尊敬する人物はレブロン・ジェームズと書きました」

「誰だよ」

「超有名人ですよ。まあでもちゃんと説明しました。バスケットボール選手で、彼は現役最高、NBAの歴史上でも1・2を争うプレイヤーと言われています。自分でいくらでも得点する能力があるんだけど、実はパスしてフリーな選手に点を取らせる方が好きだったりもするんです。だから選手としては1番じゃないとしてもオールラウンダーとしてとか、チームプレイヤーとしては1番だろうね、なんて言う人もいます。結局チームの勝利のためにゴリゴリ点を取ることも多いんですけどね。バスケも医療もチームでひとつの目標に向かって取り組んでいくという点では同じで、医師はチーム医療の中でリーダーシップを取らなければならないことが多いだろうから、同じように能力を発揮する必要がある。でも個人的な能力が評価されるよりも、チームプレイヤーとして評価され、チームとしてより良い結果を出せるような医師になりたい、みたいなことを書きました」

「これはまあいいんじゃない?」


 黒川先生はそう言い頷く。井手先生も同意した。


 どうするのが正解だったのだろう。そう思うと同時に、正解などないのかもしれないとも思った。おそらく僕は素直に模範解答を書いていたとしてもこれでよかったのかと悩むに違いない。そんなことをぐるぐる考える僕を黒川先生は「らしくない」と称した。


「タイムマシンで試験中に戻れたとして、模範解答を書くと思う?」

「どうかな。結局書かない気がします」

「これだけ終了後になんやかんや言われたり考えたりするとしても?」

「たぶんもうちょっと悩む時間は長くなるでしょうが、結局僕は書かないんじゃないかと思いますね」

「じゃあそんなこと考えるだけ無駄じゃない? 受け入れて前進するしかないよ。どちらかというと、センターで地理や倫理にしっかり時間を注がなかったことの方が反省すべきだと思うけど」

「なるほど。それは議論の余地がないですね」


 やれやれ、といった様子で黒川先生は肩をすくめて見せた。同時にニッと笑いかけてくる。「いいことを教えてあげようか?」


「実は”百聞は一見に如かず”を”Seeing is believing.”と英訳するのには諸説あって、相応しくないと考えるひともいる。これだと『見たことしか信じない!』みたいな意味も含まれる、なんて考えたりしてね。彼らは”A picture is worth a thousand words.”っていう表現の方がより相応しいと言ったりするんだよ。そんなことを踏まえると、模範解答なんて実はなくて、祐輔の回答でも良さそうな気がしない?」


 この意見は僕を大いに勇気づけた。


 もちろん完全に払拭されたわけではない。林檎を剥いた時誤ってつけた指の傷跡を眺めるように、時折頭に浮かんでくる。僕はその度やや冷静さを欠いていた試験時間を振り返る。今では深く後悔はしていないけれど、思えば馬鹿なことをしたものだ。


 ポイントガードはあらゆる局面で冷静でいることを要求される。より優れたボーラーになるために残された課題のひとつなのかもしれない、と僕は考えることにした。


-----


 僕の出掛けた先はぶどうが丘体育館だった。かつて愛さんと利用したことのある、市民なら誰でも借りられる体育館だ。母さんから何か言われなくても僕はこの体育館を予約していて、今日はここに出掛けるつもりだった。


 どうせ平常心ではいられないからだ。


 平常心でいられないが待つだけしかない時間。それはシュートトレーニングに最適な状況だろうと考えた。僕から話を持ちかけられた愛さんも直人もたいへん呆れた顔をしていたが、最終的には付き合ってくれることになった。いずれも同じ大学を受験したため発表日が同じだが、わざわざ発表を見に行くつもりがないのだ。


「なにもこんな日にしなくても」


 予約を取る際、愛さんは一応言っとくかという感じでそう言った。


「こんな日だからだよ」と僕は返す。「試合のキモとなるような場面、プレッシャーのかかるところで僕たちはシュートを沈めないといけない。それは平常心でいられない局面で、そんな状況を再現して練習することなんて普通はできないんだ」


 これは練習であるという前提を打ち破るようなプレッシャーは通常練習に持ち込めない。僕は愛さんに話しながら、どうせなら直人も誘おうと考えていた。「だから予約のやり方を教えておくれよ」


「あの時見てなかったの?」

「よく見てなかった。だってあの時は僕たちまだ付き合ってなかったし、愛さんがあんなに近くにいる状況で予約の手順なんて覚えてられないよ」

「そうかね」


 愛さんは満更でもなさそうな様子でそう言い、予約の手順を教えてくれた。僕はその指示に従い合格発表日のコートを手に入れた。


 僕が体育館に到着すると、愛さんと直人は既にいた。ジャージに着替えてコートにモップがけを施している。


「おはよう。なんでこんなことしてるんだい?」

「確かにめったにない練習の機会だから、コートをベストコンディションにしとこうと思ってさ」

「ありがとう。僕も手伝うよ」


 僕は直人の積極性に感激した。急いで着替え、モップがけに参加する。3本並んだモップの太さはすぐにコートを撫で終えた。


 ウォーミングアップを施す。時計に目をやると、web上での合格発表まで2時間ほどとなっていた。大学で番号が貼り出されはじめるくらいの時間だ。僕たちにそれを確かめる術はないためソワソワしてもしょうがないのだが、僕の心臓は勝手に高鳴る。


「緊張するか?」僕にチェストパスを送って直人が訊いた。

「ちょっとね」と僕は答える。意識して口角を上げてみた。歪な笑顔が浮いているだろうか?


 飛んできたボールをキャッチした。僕の体は既にシュートフォームの一部を作っている。手首を曲げた形でロックし重心は低い。ふくらはぎから臀部に貯められたパワーを解放し、まっすぐ飛んでボールを放ると、大きく弧を描いたボールは僕の睨むリングに吸い込まれていった。


「いいね」と僕は呟いた。


 直人が口笛を吹いてパスをくれる。僕はそれをキャッチしシュートする。愛さんがボールを拾って直人に渡し、直人がそれをオフザボールの動きを作った僕に送ってくる。


 明らかに僕の練習のみを目的とした動きだった。


「直人はいいの?」と僕は訊く。

「いいさ」と直人は答えた。「あいにくだが、俺はあまり今日の発表をナーバスに待ってない。2次も普通にできたし、落ちると考えづらいからな」

「あたしもそうよ。順位は追々気になるところだけど、落ちたりはしてないと思う」

「すると」と僕は自身を指さした。「プレッシャーのかかった良い練習ができるのは僕だけか」

「そういうことだ」と直人は言った。


 僕は正直ヒヤヒヤだった。大きくひとつ息を吐く。落ち着かないのが自分でわかる。しかしボールをキャッチしてシュートに向かう、ドリブルを挟んでシュートを狙うその時間だけは完全に集中できていて、僕の動揺を無視したように体は勝手にボールを扱い次々とゴールに投げ込んでいった。


「ちょっと待って」


 愛さんがそう言って荷物へ歩み、そこから携帯電話を取り出した。着信があったらしい。


「来いよ。1on1でもしていよう」


 直人がそう言い僕にボールを渡し、少し距離を離して対峙してきた。


 僕はボールを掴んでトリプルスレットの形を作る。前回スペースを空けすぎた反省を活かした直人は半歩ほど僕に寄っていた。


 つまり、半歩ほどドライブで抜きやすくなったというわけだ。


 来いよ、と直人は先ほど言った。行ってやろうじゃないか。


 僕は視線を左に向けた。体をゆらりとわずかに傾けると、直人の意識がそちらに向いていくのがわかる。指摘しても否定するであろう程度のわずかな偏りだ。しかし、おそらくここしばらくボールを触っていないであろう直人の動きと、これまで通りの生活を続けた僕の間には、そのわずかな偏りを十分に活かすことのできる違いが生じていた。


 必死に加速することなく、滑らかな動きで僕はドライブを開始した。1歩で勝利を確信する。ボールが床に弾む音。バウンドしたボールを片手でコントロールし、僕はそのままの流れでレイアップに繋げる。


 ボールはボードに軽く当たり、そのままネットを通過した。


「もう一度」


 直人はそう言いディフェンスに付いた。僕はお言葉に甘えて攻撃を続ける。今度はドライブを意識させてのステップバックスリー。わずかに短かったボールはリングに嫌われ跳ね返ったが、駆け引きでは十分勝てている。


「いい感じだ」と僕は言った。

「ひょっとして、普段よりいいんじゃないか?」

「そうかもしれない」


 この1対1に勝つことをストレスのはけ口としているかのように、僕のバスケットボール感覚は研ぎ澄まされた。守備に回ってもイージーショットを作らせることなく成功確率の低いプレイを選択させる。プレイの呼吸を乱された直人はろくにシュートを決められなかった。


 愛さんは時折こちらの様子を伺いながら電話で話を続けていた。やがて携帯電話を耳から離し、僕たちふたりに笑顔を向ける。


「あたし、受かってたって」と愛さんは言った。

「誰か見に行ってる友達でもいたの?」と僕は訊く。

「ううん、黒川先生。ついでに直人くんの番号も見てもらっちゃった」

「まじで。どうだった?」

「もちろん受かってる」

「僕は?」

「祐輔はキャンパスが違うから、井手先生が見に行ったみたいだった。結果はあたしは聞いたけど、気にせず自分で見るといいよ」

「なにそれ」と僕は言った。


 僕が結果の開示を要求しても、取りつく島もないといった具合にまったく教えてもらえなかった。直人は神妙な顔で僕の肩を叩く。「ドンマイ」


 ドンマイじゃねえよ!


 僕はその状態で練習を続けさせられた。集中しようと努めたが、さすがにだいぶ難しかった。


 長身の直人を壁役として置き、愛さんからパスをもらってのディフェンスのついたシューティング。トランジションを想定した自陣から敵陣へ走り込んでのトランジションスリー。


 合格しているから僕を使って遊んでいるのか?


 不合格だったからスポーツ科学部に進学するかもしれない僕をしごいているのか?


 それまでより一段深まった動揺の中、僕は様々なメニューをこなした。2時間近く酷使した筋肉が次第に悲鳴をあげてくる。


「最後にダッシュ10本して、フリースローシューティングで締めようか」


 滴る汗をタオルで拭い、僕はそれに同意した。


 走る。乳酸の溜まった体中がもうやめておけと警鐘を鳴らす。僕はそれを無視して足を動かす。なにも全力疾走をする意味はないんじゃないかと疲労感が囁く。しかしこれを全力でやらなければ、それこそこの練習に意味は生まれない。


 息が上がる。呼吸を楽にしようと持ち上がりたがる顎を無理やり引き、僕はフリースローラインに立った。


「シチュエーションを決めようか。試合終了間際、2点負けている中スリーポイントシュートを狙い、入らなかったがお前はファールをゲットした。3本すべてを沈めれば勝利、味方は皆疲労困憊で、延長戦では負けが目に見えている」


 僕は直人に頷いて見せた。


 フリースローラインに立つ僕に愛さんがボールを投げてくる。それを受け、大きくひとつ息を吐く。ゴールを見つめ、右手をボールになじませるように何度かボールを床に弾ませる。


 ボールを放る。ゴールした。


 肉体は疲労感に満ちていて、直前までのダッシュで疲弊した筋肉は今すぐストレスから解放されたがっている。2本目のボールをもらう。直人が視界でニヤリと笑ったのが目に入る。


「お前、落ちてたぞ」


 直人は僕にそう言った。瞬時に体中の毛穴が開き、冷や汗が噴き出すのが感覚としてわかる。鼓動が急加速しこめかみの血管を血液がドクドクと流れ、いくら呼吸を繰り返したところで必要な酸素量を得られない。


 落ち着け、ブラフだ。僕はボールを床に弾ませる。


 大きくひとつ息を吐く。ボールを放る。リムに何度か跳ねて、結局なんとかゴールした。


 天井を高く見つめる。視線を降ろすと愛さんが立っている。


「祐輔」


 愛さんは呟くように言い、最後のボールを僕に渡す。言葉が続かないのを確認し、僕はバスケットボールを右手に受けた。


 ボールを何度か床につく。シボと呼ばれるボール表面のツブツブを手の平に感じ取りながら、僕は大きくひとつ息を吐く。リングを見つめた僕は自分の合否を気にかけながら、それとは違う領域で集中力を持続させていた。


 とても静かだ。恋人と友人に囲まれながら、僕は世界にひとりだけになっているような気持ちがしていた。


「悪くないね」


 ボールを放る。指先に成功を確信するタッチで放れた。わずかにバックスピンのかかったボールは弧を描き、ネットと擦れる音だけを発して床に弾んだ。


「ああ~疲れた!」


 僕はすべての抑圧を解放し、その場に脱力してへたり込んだ。


「お疲れ」


 直人がドリンクを持って近寄ってくる。


「あの声かけはちょっとひどいんじゃないか?」

「ちょっと迷ったが、やってみることにした。良い経験になったんじゃないか?」

「それを否定するのは難しい」

「あたしも、別れを切り出してみたりしたらよかったかしら?」

「それは本当に勘弁してよ。ところで僕は受かってるの?」


 愛さんはそれに答えず僕の隣にちょこんと座り、携帯電話を差し出した。web上の合格発表を見るサイトだ。タップしたら番号一覧に飛べるようになっている。


 じとりと手に汗が分泌されるのを感じながら、僕はそれを受け取った。


「今どんな気持ち?」

「そうだな、いつだか愛さんと連絡取れなくなってる時期があっただろ。しばらく僕のメッセージに何のリアクションもなく、僕はヒヤヒヤものだった」


 そして追い出しマッチの日だった。そんな僕に、久しぶりに愛さんからの返信がきたのだ。僕はそれを見るのが怖かった。


「あれもひどかった。ただ呼び出されてさ、色んなことを考えて僕は死んでしまいそうだったよ」

「まあまあ、結果はこうして良かったんだからいいじゃない。早く見なよ」


 急かされ、僕は結果に繋がるリンクをタップした。画面が切り替わり数字の羅列が表示される。


 スクロールして自分の受験番号を探す。それはすぐに見つかった。


 顔を上げると愛さんが涙を浮かべて微笑んでいた。


「おめでとう、祐輔。よかったね」

「愛さんが泣くことないだろ」

「泣いてないし」


 僕は愛さんの頭を撫で、強い目を作って直人を睨んだ。


「この嘘つきめ」

「まあまあ、結果はこうして良かったんだからいいじゃないか。それよりほら、この気の抜けきった状況でどれだけシュートを決め続けられるか、勝負してみようじゃないか」

「あたしもやる。フリースローね」


 僕は肉体的な疲労感と精神的な消耗で立ち上がるのもつらかった。それほどプレッシャーを感じておらず、しかも僕からしたらだいぶ前に結果を知っているふたりはどう考えても有利すぎる。不平等だ。


 不平等だからと戦うことをやめるのか?


 やめないね、と僕は思った。足に渾身の力を入れて立ち上がる。


「やろうか」


 僕はボールを掴み、彼らをまとめて睨みつけた。




やっと受験が終わりました。長かった!

ご愛読ありがとうございました。


元々大学生になってからの方が書きたいことが多かったので、そのうちまた続きを書きはじめると思います。

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