作戦会議 ~五人目は遅れてやってくる~
GM:最後の処理(死体が運ばれたこと)はディメンジョンゲートでだけど、GM都合で通常とは違う効果で発揮させてもらった。(通常は術者の知っているところにしか転送できない)ここまでで終わり。お疲れ様でした。
一同:お疲れ様でしたー。
ルース:穢れが増えてコンテニュー……?
カレン:かなぁ……?
とりあえず反省会と作戦会議その他に突入する。
GM:出目が。
カレン:うん。
ルース:出目ェ……。
ソウジ:というか臭気……(※ソウジは始終『臭気』と言っていたが正しくは『香気』である(笑))
GM:ランケがもう少し動けたらなー。
ルース:出目まだよかったらなんとかなった気が……ブレイブハート欲しい。
GM:出目が良かったら逆転できたと思うんだけど。出目がとても悪かったから。
リプレイを執筆する際に再確認したのだが、出目の悪さはとにかくひどかった。ひどかった。
戦い続けていれば、いつかは死ぬ。
その瞬間まで、星屑みたいに輝いていよう。
ルース:『星屑の旅団』の由来な。
ソウジ:そうだったのか。(笑)
ルース:てきとうに今考えた。
GM:勝手に決めたしそこは任せる。(笑)
ソウジ:いいんじゃないかな!かっこいいし。
カレン:うむ。精一杯瞬こうぜーって感じだな。
そして、蘇るかどうかの話し合いに。
ルース:とりあえず蘇り処理?生き返らない人いる?
GM:え、生き返らないの。
ルース:神官だしルースが微妙なところ。最期、「キルヒア様お守りください」で死んだんだよなー。
GM:あー。それを言ったらランケもか。蘇ったもんかなー。神への忠誠か仲間か。……すげえ、こういうとプリ技能なくなって蘇りそう。
カレン:神官はそこが難しいよねぇ……。カレンは蘇る。
ソウジ:とりあえずソウジは復活するかな……。不甲斐ない思いしてあのままじゃ死にきれないだろうし……。
戦闘のためだけに作ったキャラクターだが、思い入れは相当ある。蘇るかどうかは神官二人はかなり悩んだ。
GM:どの程度フェトルに忠誠を誓っていたのか……蘇りをフェトルは許容するのか。
ルース:ルースってソウジが死んだ時、蘇るの許容してるからなー。
ソウジ:あぁ……あの時蘇ってくれて嬉しかったみたいな雰囲気はあったよねぇ。
GM:自分が蘇るのはまた違う感じはありそうかな。今まで一緒にいた仲間が蘇ることは良いけど、自分が蘇るのは自分の神に対する解釈が問われそう。……うん、ランケは蘇ろう。フェトルは人族を見守る存在。ナイトメアのランケもその立ち位置で生きてきたから、輪廻転生に行くよりは穢れを増やしても魂を歪めてもそうありたいと思う。
ルース:ランケはナイトメアなのもありそうだ。
GM:うん、元から穢れをもっている自分を受け入れてくれているしね。その分他の人族と違う視点にいる気がする。
ルース:キルヒアも結構寛容な気もするんだけどねえ……決めた。ルースは蘇らないな。
ソウジ:マジか。
ルース:神に最期に祈ってこうなったからねえ。アンデッドにならずに逝けただけで十分だろう。一番後悔なさそうな性格もしてたしな!
カレン:中の人が納得してるなら良し!
ルース:……しかし、ルース死んだらソウジのストッパーがいなくなる?(あまりリプレイでは触れられていないが、ソウジのRPは普段、戦いを求める結構アブナイ奴である)
カレン:ますます歯止めが利かなくなるな。
ソウジ:というかソウジ病むな多分。(笑)『まだ恋をしたことがない』の経歴を、自分の心に気付いていないにしてたから。
ソウジとルースは幼馴染で、セッションを重ねる内にいつの間にか友達以上恋人未満な複雑な関係になっていた。お互い自分の気持ちにまだ気付いていないのだが。
それは置いといて。
ルース:うーんうーん。ソウジが蘇って喜んだのに自分の時は死ぬってのも無責任だな。……一回だけ蘇ろう。次死んだら死ぬ。
GM:じゃあ生き残ってくれ。
ルース:おう。しかし私の神官職呪われてるのか?別の卓のキルヒア神官も死んだんだよな。
GM:キルヒアに呪われてるんじゃないか。キル・ヒアー様だから……。
カレン:何その異名!?(笑)
穢れ表も振ってみる。死んですぐ『ブリザーベイション』を全員かけられたため、穢れは更に増えずに済んだ。カレンとルースは何事もなかったが、ランケとソウジは元からあった角が伸びたりした。
カレン:女性陣強い。
GM:穢れは増えてるからな。(笑)それから今回の成長。任務に失敗したから500点。成長は一回。
カレン:成長してもいいのか?
GM:一つのセッションが終わるたびに成長挟まないとややこしいしな。
待機していた仲間(PLたちの別PC)の手によって蘇ったということで、シーンを始める。
GM:「……母なるフェトル。お許しを。……油断した。すまない。守れなかった」
カレン:「いや、えぇと……そんな神妙にされると調子狂う……」
ソウジ:「……僕は……まだまだですね……あはははッ……悔しい……悔しいなぁ……」
ルース:「……あれっ?ここ、天国?いつもと変わんない屋敷と皆が見える……」
カレン:「あー……これは、負けたんだろう、なぁ……そっかー……」
GM:……あ。ごめん。そうだった。死んだから1時間記憶が無いんだった。
カレン:うむ。
ソウジ:あぁ。忘れてた。(笑)
ルース:あ、天国とか言ってるから私も忘れてたわ。「んーんー……屋敷のとこに行って……あれー?」(笑)
カレン:しかし、そこでこのバーサタイル!(てれれっててーん)リリィさんの語りから死闘まで、10分間が収められております。
ソウジ:あったなそんなもん。
GM:うまくバーサタイルがはまったなー。多分死んだ後の事も録画されてるな。それ。
カレン:「うわー……綺麗に仕留めてくれちゃってまぁ……」
ルース:「死んでる!」がーん。
GM:「これは……、そうとう、まずいな」
全員が殺された後の光景も写っていたが、瘴気が目に見えて濃くなっていくのがわかる。
ルース:「これ、止めに行かないと!今度こそ倒さないとっ」
カレン:「……うん、そう、そうよね……もう一度、行こう(ちょっと体が重いけど……まぁ、うん、だいじょぶだいじょぶ、うん)」
ソウジ:「……(僕には……力が足りない……あのヴァンパイアリリィが飲んでいたあれは……あれがあれがあれば……)」というフラグを。
GM:やべえフラグ建てるな。
ルース:「ソージ、何か変なこと考えてるでしょー!……でも、蘇っちゃったってことは、私、キルヒア様の手を払ってきたってこと……?あ、でもヴァンパイアリリィをこのままにするなってことかもしれない!よし。使命を果たしてから身許にいきます」前向き。
ソウジ:というかソウジちょっとあいつ相手に無理だなぁ……『吸血鬼』でHP回復役になってる。
ルース:ソウジだと辛いかもなあ……。
GM:ジハドがなければ達成値がまともなんだが。
ルース:ジハド使われてから崩れたな。
ソウジ:「僕は……ちょっと出ます……」
ルース:「ソージ……?」
ソウジ:「自分を……自分を鍛えなおして来ます……」
ルース:「一人じゃ無理だよ!」ずばっ「皆で力を合さないと!」
ソウジ:「……映像を見たでしょ、今の僕じゃ足手まといだ」
カレン:「足りないところはさ、皆で補えばいいんじゃない?まぁ、相性は悪かったかもねぇ」
ルース:「落ち着いて戦えば勝てる。……あ、でも……」穢れが増えてるってこと気づく。「そ、ソージはやっぱり無理しちゃだめ!」
ソウジ:「……それじゃあ……」立ち去る。
カレン:「(うわー、珍しく凹んでるよー……)」
ルース:「わああ、そうじゃなくて!あああ行っちゃった……」
カレン:「ああ見えてプライド高いからねぇ……」たはーって顔。
GM:「あいつはどうも、完全な挫折を知らずに来てるからな。ソウジは(死ぬのは)もう二度目か」
ルース:「早くイレイス・ブランデッド覚えないと……」しょぼん。「私だって挫折しましたー!」はいって手上げて。
カレン:「挫折かぁ……」
GM:映像を見れば解る通り、もうリリィの中は完全に蛮族ともアンデッドともつかない存在が占めているんだろう。その状態で生き、生き続けようとするだろう。
ルース:「人の感覚が残ってる内に、突入しないと……二の舞以上になっちゃうね。今度こそアンデッドにされるかも」
ここで本格的に作戦会議に入り、まずはメンバー再編を考える。
あーでもないこうでもないと話し合うが、防御や補助を考えると攻撃が足りず、攻撃を考えると先手を取れる者がいなかったり百合の香気に耐えられそうになかったりと。
GM:無茶言うんだったらティダン神官連れてきてデイブレイクって言えばそのうち死ぬんだが。
ルース:ひでえ。(笑)
ソウジ:デイブレイクは……(笑)
カレン:それはちょっと。(笑)
残念ながら、ティダンを信仰しているメンバーはいなかった。(笑)
ルース:今回のメンツはそこそこバランスよかったのよなー。
GM:ちょっと百合の香気で操られすぎたし、インスタント・ブランデッドが仕事しすぎた。ルース途中で2ターンくらい連続で動けてなかった事無い?
ソウジ:あったあった。
ルース:そうそう。それが痛かったな。それ以降、全体回復のチャンスが来なかった。
GM:あそこで回復が途切れたのはかなり痛いかな……ランケがそのあとトランスファーさせてしまったから最終のブランデッド追加を許したし。
ルース:しかしダイスゲーだからどっちも仕方ねえ。魔符破いたりはしたけどメディテーションあればそこそこ百合の香気は耐えられると思う。
GM:うん。メディテーション込みなら魔符あるからな。ランケはメディテーション覚えた。あとはブランデッドに抵抗するだけなんだよな……。短縮なら瓦解はしない。拡大数したら物理できないし。
ルース:月光の指輪と魔符とメディテーション勢でいくしか。今回ほんと、バランスは悪くなかったと思うの。1ラウンドはがっつり削れてたしな。
GM:最初のラウンドで120点は削れてた。主にソウジが90点くらい。(ヴァンパイアリリィのHPは202だった)
ソウジ:あれはおかしかった。(笑)
ルース:まあ1ラウンドで崩れたら意味ないんだけど。今回のメンツで対策練って出直す、でどうだろう。安定感と攻撃力どっち取るかって感じかな?
カレン:同じ面子でリベンジして勝ちたいという気もするが……うーん。
ソウジ:というかソウジもこのレベルまで来たらかわすというより実は非金属の防護点高いの着たほうがいいのかな?素直にボーンベスト着させておくかぁ……そしたら一応防護点8になるし。
GM:命中上がるものは多いんだけど回避上がるのは少ないからなぁ。
カレン:同じ面子で再戦……するかね?
ルース:なんとかなりそうなギリギリラインだったからな。同じメンツでやりたいなと思うの。
GM:対策練っていけば勝てそうな気もするんだよなー。ただ今回の出目がちょっと怖くて断定できん。ぶっちゃけリリィだけが加速してれば勝ってたよね。
カレン:うん。
GM:これにヘイストしたらどうなるのとか考えてたけど。
ルース:そうなったら死ぬしかないじゃないだった。
カレン:カレンで行こうかなー。百合は耐える、うん。
GM:今回の成長分と、アイテムの(メタ的な)対策で同じメンバーで挑んでみる?
カレン:挑んでみようか……なんか悔しいし。
ソウジ:正直このまま行っても負けると思う……。
ルース:んー頑張ればいけると思うんだけどなあ。
結局同じメンバーで対策して再戦することに。
日を変え、さて始めよう……としたところで、ここで何と、滅多に現れない五人目がログイン。
PL5:おはようございます。3度寝するところだった……。
カレン:おはよー!
ルース:五人目が参戦……だと……?
PL5:もう始まってます?
カレン:まだ準備中だよー。
ルース:昨日全滅したぜ。
カレン:死んだぜー。リベンジ戦だぜー。
PL5:全滅!?マジで!?相手誰!?
ルース:ヴァンパイアリリィさん。(強化版)
カレン:はよこいこい。準備せにゃだし!
PL5:いまいくぜー!
GM:お。これはかなり楽になるかな。
一人一PCという縛りだが、PLが増えるなら人数は増える。
PL5が選び、参戦したPCは以下。
アヴロン・ナブーシュ。
ウォーハンマー使いのファイター。17歳。ドレイク。男。一言で言うと厨二病である。
ファイターLv13/エンハンサーLv8/スカウトLv8
PLは卓にあまり参加できず、ルールに不慣れなところもある。ちょくちょく笑わせにくる面白い奴。
PL5→アヴロン:はあはあ。(これまでの経験点や成長を合わすのも一苦労)
GM:ではとりあえず何があったか。
アヴロンに大体のあらすじを説明し始めるGM。
シムティエールという街がアンデッドの巣窟になっている。それを追い払ってくれという依頼を受けてやってきた、ランケ、ソウジ、ルース、カレンの四人。
街の中心にあり、一番禍々しいオーラを放っていた『トート家』の家に乗り込んだ四人は、かつて対峙したヴァンパイアリリィと遭遇した。
蘇った事で穢れが増え、それを不完全ながら制御できてしまっているために、自分の居る街がアンデッドだらけになっている(意訳)と話すリリィ。
自分を殺して欲しい、という話を受けて闘うも、穢れの力を使いこなすリリィの前に全滅。
死体となって送り返されてきたのであった。
ルース:穢れが増えたよやったねたえちゃん。
ソウジ:おいやめろ。
GM:蘇生を受け入れ、再度討伐に向かう……というあたりか。
カレン:うむ。
アヴロン:「なにこの棺の数」
GM:「丁寧に棺で返してくれたんだ」
ルース:「くーやしー!絶対倒してやるんだからー!」
ソウジ:「(……力がホシイ……)」
カレン:ソウジが闇堕ちしそうで怖いよぉ。(笑)
ルース:ルース蘇らなかったら闇堕ちしてただろ。
ソウジ:せやな。……あっ。アヴロン、魔符持ってる?(キャラシートを皆で見てた)
ルース:アヴロン、アウェイクポーションを20個持ってるとかどんだけなんだ。(笑)
アヴロン:多分別PCを教訓にしたんだろうな……。(持ってなくて大変な目にあったことがある)
ルース:余裕あるなら月光の指輪か信念の指輪おすすめする。
アヴロン:やべーSW久し振りだからルルブが積んだ本の下の方に……。
あれこれとアヴロンにいろいろアドバイスしながら、準備はやっと整った。
GM:じゃー今度は勝とうぜー!
カレン:勝つぜー!
アヴロン:「死と再生を超えしとき、全ての刃は研ぎ澄まされ勝利への扉は開かれん……(訳:がんばりましょう!)」
ルース:(爆笑)お前なんでそんな厨二台詞思いつくんだよ。
アヴロン:患ってるから……かな。
カレン:すらすら出てきて凄いけど怖い。(笑)
ともかく、インスタント・ブランデッドが効かない蛮族のアヴロンが再戦し、希望が見え始めた。
―――果たして冒険者たちは、今度こそ、穢れに飲み込まれる前に少女を救うことができるのだろうか。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
重苦しい反省会の雰囲気を吹き飛ばす五人目を加えて、リベンジのリベンジ。再戦へ。
最後までお付き合いくださると幸いです。