包丁一本…………で何とかなるのかな?
かつおのたんたん
鰹の血合骨を味噌、生姜、葱とたんたん叩く。細かくするのが良い。面倒なら、機械で
たんたんしたのを器にいれてお湯注ぐ。
これに米粒も好し、啜ってさけのあて
どもども、アニサキス騒動の影響で売り上げ激減……泣きが入りそうな作者@流しの魚屋であります。アニサキスアニサキスうっさいわ!お前等食うのはフライだろう!冷凍サーモンアニサキスは大丈夫だろ!
まぁ、今回はそんなアニサキスとは全然関係ない包丁について騙ってみるとしましょう。
包丁、魚を切るときに使う道具でありますが、人それぞれ好みがありますし会社からのお仕着せで済ませる方が大多数でありましょう。包丁自体結構いい値段いたしますし、使っているうちに目減って来ますから支給品でごまかせるならばとそのまま馴染んでしまう方が多数です。
私なんかも修業した店の包丁に馴染んでてそれ+αでありますが自前で用意してる事もありまして色々試してみたり。そこそこの数を買い込んでいたりします。
ご家庭で使われるのでしたら、三徳包丁もしくは牛刀、小物切用のペティナイフ、ちょっと大きめの魚をおろされるのでしたら出刃が一つあると便利かもしれません。この際にちょっと良いものを選ぶとか安いもので済ませるとか選択肢が分かれるのは致し方ありません。でも本職でしたら少し高くても良いものを利用したほうがよろしいのです。
この場合の良いものとは高いものとか高級品というのではなく手に馴染むものという意味合いで、自分の体格とかポジションで考えてみるとよいでしょう。私の場合ですと切り身と丸魚の担当であることが多いですから中出刃(八寸)と柳(尺一)、後、冷凍切り身用に牛刀を利用しています。昔はそれに小出刃を利用していたのだが中出刃で結構切れるものである。
逆に牛刀をメインに使用している職人さんもいるしこの辺は好みの問題でありましょう。然しこの牛刀でよくできるものですねぇ。
「むしろばろさん(仮名)の包丁が重たくてよく振り回せますね。」
「ばろちゃん(仮名)の包丁はごつくて怖い。」
好き勝手言ってくれてますね。男ならば硬くてごついのを使いこなさないと(偏見)。魚の骨までがっつり作るから重たいほうが楽なんですよね実は。で、だからってマグロの鎌を切るのに私の包丁を使わない!自分の包丁が…………うん、刃が欠けてぼろぼろに…………それはノコギリでやらないと
「ばろさん(仮名)の出刃は鉈だから」
「マグロの頭簡単に割っていたでしょ」
「あれは骨の間を通しているんだ!叩き切っているんじゃない!」
包丁の使い方のなっていないのが多すぎる。
私が雇われ店長していたとき、 包丁で物を引っ掛けとろうとしたバイトの爺さんに切れたことが在りまして………
ちと反省。
切れて良いのは魚で切れたらダメなのは我が理性。爺さんは叩き出したのですが。あっ!私一人だ。
この店は半年でした。お陰で開店前から閉店後まで経験出来ましたが、まさか閉店後の解体まで…………………
包丁は大事に使えば善き相棒になります。手入れを疎かににすれば我が身に返ったり、手入れが不味くて切れ味が鈍ると私の手も腱鞘炎に………腱鞘炎の治療より包丁の手入れが安いのは笑い話であります。
鍼灸整骨の老先生が私の時だけ先ず診て若手の力有り余ってそうなのに任せるのは哀しいものであります。同じ若手でも可愛い女子先生でお願いしたく
「女子先生が壊れるから、カッチンカッチンだよ。脂身の下になに隠しているの‼」
ちょっと刺した針が曲がっただけじゃない。肉のなかで(笑)
治療の時は老先生が診て色々若手の練習材料にされてましたのは笑い話であります。女子先生が私に挑戦して指がつったのは笑って良いのでしょうか?
話は変わります、包丁の手入れはどうしていますでしょうか?洗って終わりとかよくある話でございます。
まぁ、魚を切るときに血肉や脂を拭かないで切れない切れないと切れているお嬢さん(何年前だろ)がよく見受けられますが調理途中でも脂やらなにやら拭き取らないと、ここまで説明しないとダメですか?家政系教科は息してますか? 少なくても鶏とは言いませんが丸魚の捌くくらいは教えてほしいものであります。
えっ、先生が(お察しください)
「ばろさん(仮名)、なんで鉈で?」
「鉈言うな‼出刃だろうが!」
「どう見ても血肉まみれな鉈を持ってる危ない人………………」
「じゃあ、危ない私は退出して……………」
「悪かったですから完成させてください。」
その日帰り間際に注文が来た刺身を出刃一つで完成させるのである。
よゐこは真似しないでね。




