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魚屋がふざけて言ってみる  作者: valota666
適当に綴る日々
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ナマズカール(サンスクリット語、しかも間違い)

パンガシウスのホイル焼き


パンガシウスは解凍して水気をきっておく。

ホイルに油をしき、適当な野菜を入れその上にパンガシウスを置く。

個人的な好みではエリンギや玉ネギが良い、もちろんキャベツやらズッキーニなんかも面白いしセロリの葉っぱの部分を香りづけにするのも悪くない。

その後、塩胡椒をして封をする。好みで塩麹とか味噌マヨネーズ、市販のサルサソースなんか入れても美味。作るときに納豆を入れていたバカがいたけどそれは〆てよい(作者は納豆が嫌いです)

これをオーブンで15分くらい?焼く、野外のキャンプなんかでは焚火に放り込むのも野趣があってよい。


焼きあがったら開けて熱いうちに食べる。好みで醤油等一たらし。おろしポン酢も悪くない、寧ろおろして水を絞った玉ねぎや大根をあらかじめ入れて霙鍋風にしても面白い。

これには米焼酎が合う。異論は認める。

キャンプやBBQでやるとよい箸休めになる。

 どもども久方ぶりであります。騙り手は流しの魚屋であります作者です。タイトルはインドの挨拶、でも今日の魚はベトナム産パンガシウス関係ないだろうがという突込みはナマズ繋がりということで…………


 パンガシウス、なんか〇ンハンに出てきそうな名前だなといいましたらお客様の笑いが………学名(ラテン語)表記だとモンスターとか………げふんげふん。そういえばデンドロビウムは蘭科なんですよねぇ、日本だと石斛(セッコク)が古典園芸の中で有名ですけどアジアからオセアニアにかけて広く分布する……って、ここはパンガシウスに騙る場面でありましてデンドロビウムを語るのはまた別な場所で、一時期ハマって100種ほど集めていたのはどうでもよい話、趣味の園芸じゃなくで趣味は園芸というのは……げふんげふん。パンデモニウムと似ている語感だけど関係ないですから、クネクニ動く蟲とか万魔殿とか関係ありませんよ。


 話を戻しましょうか、パンガシウス……メコン川に生息するナマズの一種である。所でどこまでをナマズと称していいのか少々不明なのであるが日本に生息するナマズ同様くせのない白身が美味な魚であります。この味わいを若いバイト君たちに説明するには…………

 某バーガーチェーン店の白身のフライバーガー(ぼやかしてます)に似た味。

「おおっ!ばろさん(仮名)すっげぇわかりやすい!」

 どうせお客さんなんて細かい説明してもわかってくれないんだから。さらにネタとしてロンドンのフィッシュアンドチップスの何割かはこの魚で偽装されているんだ…………なんて言ったら危ないからな。

「中国産のウナギみたいなもの?」

 バイト君、結構危ない話をしているね。私は聞かなかったことにしておくね。


 パンガシウス、私のところに入荷されるのは加工された状態かフィレ(三枚おろし)の状態である。せめて皮がついていればナマズ特有のぬめぬめした皮を楽しめるのにと思うのだが、ぬめぬめを楽しむという食習慣を持たないところが多いのか皮をひいた状態で入荷されている。これは少々残念に思えるのだが多数の人に食べやすいと思える状態で提供という意味合いではありなのだろう。皮がついていればタラと偽装できないだろうし(マテ

 も、もしや………パンガシウスが皮なしで入荷されているのって!


 おっと、これ以上は危険すぎますか。この魚は色々騒動に巻き込まれているようですな。アメリカでは貿易摩擦起こしてますし、ベトナム人がこれを片手にアメリカで大暴れ………ベトナム戦争の………げふんげふん………危ない話を書くつもりはないのですが。


 肝心の味はといいますとナマズ目の魚にははずれは少ない気がいたします。とはいえ、食べたことがあるのはマナマズにアメリカナマズにパンガシウスにゴンズイくらいしかないのですが。どれも美味でした。

 パンガシウスは白身のくせのない味わいで薄脂がのっており、万人向けの味わいです。煮てよし焼いてよし、フライなんかも美味しいものであります。冗談半分に色々なタレをつけて売ってみたらその日は売れていなくて後日にあれはないの?と………その場で買えと声を大にして言いたい!魚はあったのですがタレが…………使用期限が近かったので在庫処分がてらに………げふんげふん。タレ自体も売ることは可能なのですが500mlとか3キロとか、使い切れませんね。お肉でもおいしいし、BBQで漬けダレにしてもおいしいですけど………値段?結構いい値段します。

 話がそれました、癖のない魚なのでたれとの相性がとても良いのです。結構色んな所に紛れ込んでいたり、白身のフライとか半惣菜の白身とかパンガシウス単体ではあまり出回っていないけど知らず知らずに食べているのかもしれません。

 バサとかチャーとかという表記で売られていた時にどんな魚だと聞かれて四苦八苦した覚えとか正体を聞かれたときに戸惑うのはよくあることであります。

「メコン川のナマズ」

 と言えれば一番良いのですけど川魚に抵抗あるとかナマズというイメージが悪く正体を明かすと手を引っ込めるお客さんは結構存在します。

 おいっ!婆!てめえらの小さいときには川で魚とってかじっていただろうに!という声を上げようとすると

「高度成長期で川に入ることすら禁止されていたわよ。うちの近所の〇瀬川なんかは水に10秒使ったら死ぬとまで言われていたわね。」

 そうでしたそうでした。その川ナマズの産地だったんだけどダメになったんですよねぇ………小さいころに食べたナマズ料理店の大将がぼやいていました。あの店今もやっているのかな?それ以前に日本のナマズどこで手に入るのか?なんか寂しくなってきてます。

 まぁ、私の子供の頃なんて畑や田んぼが埋め立てられて住宅に代わって言っている途中というか後というか、そんな時代でしたのでナマズを見かけることも稀でしたけど。


 今日は少々売り場があいているから在庫のパンガシウス入れて誤魔化しますか………

「ばろちゃん(仮名)常設しないから売れないんだよ。」

 すいません、おっしゃるとおりです。

 久方ぶりに綴ってみました。今いる店の社員がつかえなさすぎて尻拭いが………酒飲んで気分転換しよう。

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