引き継ぐもの
干物の作り方。
魚は小さければ丸ごとでもよいし、開いても良い。切り身になった物でも干物に出来る。
塩水は4%位、海の水より心持濃い目で作る。この時に酒を一垂らしとかネギや生姜の端材なんかを入れておいても良い。
下処理した魚を塩水に入れて5分から10分、塩気がきついのが良ければ一時間から半日ほど漬け込む。
魚を水から引き上げて、軽く水切りをしてから網なりピンチハンガーなりに置いて風に当てる。
干す時間は一時間から一晩、カチコチで良ければ数日干す。この時猫とカラスと隣のおばさんに注意!
塩水は継ぎ足しで再利用可能、これをついでついでとするとクサヤ汁になる、まずやらないけど。
焼き魚をする時に塩を振る代わりに塩水に漬けこんでおくのも一つの手。
飯の菜に良い。米焼酎にも悪くない。安酒にも良い。焼き立てを齧り付いて飯をワシワシするのが良い。冷えたら解して茶漬けの具やら冷汁の材料に
どもども、酒は進むが筆は進まない作者@流しの魚屋でございます。わたくしも一応店舗の構成員とされているので引き継ぐ事についての話を騙りたいかなと思います。
スーパーにいれば余程の事情がなければ転勤はあります。下手すれば事情があって転勤される方も……どんな事情と聞かれれば…………げふんげふん。家を継ぐとか老母の世話とかというのはましな方、売り上げが上がらないとかセクハラパワハラで隔離しておかないと刑事告訴も辞さないなんて………
あとは、適度に経験を積ませて売場長とかバイヤーなどにクラスアップさせようなんて言うのもよくあります。特に私がいる店だと私自身のマンパワーで近海対面方面の売り上げが良いので実績を積ませるのに楽なのでございましょう。実績あげているのは私なのに………実績を奪われている派遣さんなのであります(笑)
ちゃんとその分契約だの飲み代のおごりだので補てんされているのかな?
「うん、補てんしているよ。ただし、おいしい店を知っているからその情報も吸い上げて………」
てめぇ!そっちもか!
ちなみにおいしい店を覚えた売り場長さんは上司や同輩を連れて暑気払いで株を上げてます。所で売り場長さんそこの彼女は?
「嫁さん。ばろちゃん(仮名)に教わった店で夫婦二人で…………」
爆ぜやがれ!
こうやって順調に出世する社員さん達、微妙に業績が伸びていて出店している所だとところてん状態で押し出されるんだよな。使えなくても失敗店舗とかに放り込んで現状維持させていれば……パートさんとかも近所に店ができればそっちに異動…………所でこっちに補てんは?
「ばろぴー(仮名)まだまだ余裕あるだろう?」
ちっ!ばれてーら(死語)
結果、仕事が増えました。
順調に出世している面々が次に充てた覚書………
ばろちゃん(仮名):切り身・刺身・柵物は通常以上、ただしフリーダム。丸投げしておけば大丈夫。面倒ならば売り場ごと丸投げも…………
ぉぃ!
そしてこうやって散らばっていった若者達が後の私の生活の糧(現場)となっていくのです。だけどさ、ばろさん(仮名)やばろちゃん(仮名)までは良いとしても、ばろぴー(仮名)はないでしょう。ばろぴー(仮名)は!そこは引き継がなくていい所だよ。
11月11日は何の日と言う質問に
「ポッキ〇の日」
「プ〇ッツの日」
「缶詰の日」
「電池の日」
「下駄の日」
「靴下の日」
とぼけ倒すたちの悪いパートさん&派遣さん。新しく配属された店長が鮮魚売り場に匙を投げたのは私のせいではない。本当に正解は「麺の日」だろうに………
注)魚屋的には《鮭の日》です。




