うみのもずく
モズクの味噌汁
モズク(味付けしていないもの)を軽く水洗いして適当な大きさに刻む。
味噌と出汁の素を入れて具のないみそ汁を作る。
味噌汁にモズクを入れて火が通ったら出来上がり。好みでおろし生姜を加えるのもよい。
これでさみしいと思うならばカキタマ汁にモズクを入れるのも一興。味噌汁と銘打っておきながらこれは違うと思われるだろうがコンソメや中華スープにモズクを入れるのも悪くない。中国料理では縁起物であり絶滅危惧種である髪菜の代用品として利用が考えられているとかいないとか。
二日酔いの朝に良い、ご飯にぶっかけて猫まんまにしても美味。
はい、皆さんツッコミを入れましょう。それは海の藻屑でありましょうと!ちなみにこれはパートさんの所の息子さんの誤回答であります。この誤回答はよくあるらしいと先生をしているお客さんが教えてくれました。それはどうでも良い事だと笑うのが作者@流しの魚屋であります。
今回はモズクについてちょっとばかし騙りたいと思います。
モズク、ぬめぬめつるりとしたあの海藻であります。昆布や若布と違って忌々しきグロッサリー(乾物や缶詰等の日持ちのする者の担当を指す。)やらデイリー(日配、日持ちのしない加工品を担当するものを指す。)の魔の手を逃れいると思ったら………デイリー!またお前か!また、私の海藻カテゴリーから売り上げを奪っていくのか!とはいえもずく酢の品質では我々が勝っているのだから………って、デイリー売場長に店長、なに私が気がふれているような目で見ているんです?
「とうとうアルコールが頭の中にまで………」
それは元々です。
さて、モズク海の藻屑ではありません、藻に着生する性質があることから『藻付く』から来ていると聞いています。糸状の海藻で主に沖縄で養殖(栽培?)されたのが一般的に流通されております。日本海側の冬季に取れる糸モズクなんかも大好きなんですけど中々手に入らないですね、高いし…………
主に酢の物の状態でパック入りして売られておりますが味付けしていない状態の物も求められるお客様も結構見受けられます。私も味付けしていないのが好きなんですけど、基本味噌汁で飲みたいですから。後はいしり(能登地方の魚醤)で煮付けたのも悪くないですね。後は沖縄あたりだとてんぷらにしたりしているのですけどあれは揚げ団子の一種だと…………断じて天ぷらとは
「ばろちゃん(仮名)これ実家のお土産の天ぷら!」
それは揚げかまぼこ!ごぼう天は好物だからとっておいてね。
話がそれました、もずくといえば酢の物といいうお客様が多く味付けしていないモズク(200グラムとか500グラム)を使いきれないと言われる事が時折見受けられます。そんな時はモズクの味噌汁とかスープなんて言うのを提案いたしますと目から鱗なんて表情をされるのであります。そんなに珍しいものでありましょうかね?もっとも200グラムくらいならば、グイって飲めばいいではないですか。
「モズクは飲み物じゃないんだから………」
えっ、小分けにされたモズクってグイって飲んでいるじゃないですか!昼休憩のときに見てましたよ。
「うっ!それを言われると………箸を出すのが面倒だったし………」
そういえば販売期限が切れたモズクを休憩室においていたな………捨てるのがもったいないって、休憩室中にモズクを啜りこむパートさん(一部社員さん)の姿がそれは時折ある光景だけど………私も啜ってます。ちょうど食事が終わってから持ち込まれたもんで………
飲み物と食べ物の境目が微妙に分かれますね……… 酒、お茶、ジュース、カレーは飲み物で………個人的にはメカブやモズク、カキは飲み物だと思うんですけど………
そんなこんなで夜の呑み屋、お通しにモズクが………味がないだと………
「お客さん、それドレッシングかけてね。」
なんと、モズクのサラダとは………斬新な!
店を見たらサラダにかけるモズクが売っていました。うむ、勉強不足だったか………
新店ラッシュ、うちの店長が新店の立ち上げで異動…………ところで私に来いとか、新店長が睨んでますよ(笑)
さて、飲もう。




