きんめ・・・・だる・・・・・・・
金目鯛の酒蒸し
金目鯛丸ごとを鱗腸を処理して塩を振る(店でやって貰え)
金目鯛に塩と酒を振ってねっした蒸し器に突っ込め！(野菜はお好みで)
蒸しあがったら沸騰した胡麻油をぶっかけて（においがきついならば菜種油だ！）
貪るように食らうがよい。
私はウィスキーと共に喰らう、焼酎でも紹興酒でも好みで選べばよい！
何々？共に野菜を入れないのかって？それは好みだ、苣を敷いて味を吸わせるのも良い、茸の味を合わせるのも悪くない、昆布も面白い。甘藍なんかも捨てがたい、葱を忘れるな？その叫びは認めよう、厚揚げや油揚げ？それも認めよう。
美味という物は百人いれば百通りあるものだ。
寒い中如何お過ごしでありましょうか？寒い時には魚が旨い物であります。今日はその中から金目鯛について騙りましょうか。題名は決して金目鯛をやるのがだるいとかそういう事ではありません。私はどの魚にも美味しく食べていただけるようにと・・・・・・・・・自分で綴って鳥肌立ってきた。
金目鯛、真っ赤な魚体と金色の目玉が特徴的な深海魚の一種でございます。魚売り場では高級魚として取り扱われておりまして関東近辺だと伊豆や東京離島部、房総半島やら三浦半島の地付きの物がある種のブランド品として取り扱われております。後高知産等も後に続けとばかりに・・・・・・国内以外でも世界各地の深海に分布しているらしいのですが、本当に同一種？手頃に入手できるので冷凍切り身として彩を添えるのに一役買っております。本当に冷凍切り身って白か黒かしかないから(笑)
鯛と付いておりますけどタイの仲間ではございません。鯛に姿が似ていればなんでも鯛とつけるのはどうかと・・・・・・それこそタイに似ているのとか色々ツッコミ入れたくなるのもございます。たとえば目鯛、どう見ても鯛ではないだろう！美味しいけど・・・・・・・・
食べ方にしても煮魚が一般的ではございますが、鍋物や蒸し物焼いたりフライにしても美味でございます。小ぶりな物であれば開いて干物にして頂いても良いですねぇ、焼き立てをむしり取りながらちびりちびりと冷酒を傾けると一瓶軽く空いてしまいそうであります。
「それは一瓶と言わないんだけど・・・・・・・・・」
なんですか？普通に一升瓶じゃないですか。私一人で飲んでいるわけではありませんし、すぐに空くでしょう。店の連中と軽く飲んでいるだけなのに何を言っているのやら・・・・・・・
「お連れさん（書類仕事に勤しむ社員連中）が来るまでの間に結構開けていたのに・・・・・・」
気のせいです。
話を戻しますと金目鯛は煮つけが美味しい魚でございます。柔らかな身は言うまでもなく皮と身の間にある甘みのある脂の層や頭部の軟骨やら目玉、むしゃぶりついてこその美味でありましょう。身だけを食べるなんてもったいないことは許される物ではありません。
「いいえ、私は許すわ。」
お客さん、あんたは赦しの女神ですか？
「美味しい所は私が食べちゃえばいいんですもの。」
ただの食欲魔人でしたか。
「頭とか目玉とかいらないと言う人の気がしれないわね。」
さいですか・・・・・・・・・・・・
「そういう事でさっきのお客さん頭いらないと言っていたじゃない！それこっちによこしなさいよ。」
はいはい・・・・・・・・・金目の頭は売れました、因みにさっきのお客様は湯引きにして食べるそうなんで頭はいらないそうで・・・・・・・・・・・・・・・これって需要と供給？うぃんうぃん？私は考えるのをやめた。
金目鯛は安い魚ではないのです。それでも安い干物として入荷されていると外国産と認識されるのであります。それは間違いではありませんがアメリカ産と聞いてアメリカで金目取れるのだと不思議に思われるのです。加工が沼津とか小田原という方が私にとって不思議に思えるのですけど、加工貿易？と考えるべきかむしろ現地で加工して輸入した方が安くないのかな？
加工する技術者の問題ですかな？
「アメリカと言っても天皇山（北太平洋西部）人がいないじゃない。」
ごもっとも、アメリカ本土やらハワイに持ち込むよりこっちの方が近いわけですか・・・・・・・・金目鯛の分布って謎である。地中海産とか意味不明で・・・・・・・・中々頑張っている生き物みたいである。勿論頑張っているから容赦なく食べられるのでありますが・・・・・・・
惣菜の金目鯛って？チリ産？味はばっちり(寒)惣菜だけに冷えてしまっているようだ。
そんなこんなで売れているのかいないのか良く判らない金目鯛、本部では一番売っている私に更なる攻勢をかけろとばかりに樽で・・・・・・・・・多いはっ！
「そりゃ一番売っているばろちゃん(仮名)は売り上げの金メダル！だから金目も樽で送りましょう！」
他人のダジャレって殺意が湧くのってどうしてなんだろうか？
金目で死んでます金目だーーーい！
酒でも飲んで死んでいましょう。
