いくらなんでも
塩イクラ
筋子をほぐす、温塩水(40度、3%位)の中で手でもみほぐす。多少潰れても構わない、水でも構わないが必ず塩を入れること、浸透圧の関係でイクラがつぶれやすくなる。ほぐれたら軽く水洗いして水を切る。10分くらいは水を切って風にさらして置きたい。
塩水を作る海水より濃いめ(4%位?)の水と隠し味程度の日本酒。酒の銘柄は好みでと言っておこう。
ほぐしたイクラを塩水に入れて塩味をつける。漬け込み時間は30分から1時間ほど。直接イクラに塩を入れる方法もあるがその場合はイクラの重さの2%から3%ほど、軽く日本酒で塩を伸ばしてから混ぜ込むとよい。
塩水漬の方は水気をきって出来上がり。
あとは適当に水気を切った大根おろしの上に添えたり飯の共に。クリームチーズやキュウリと一緒に食してもよい。
冷凍保存はタッパに入れてからアルミホイルでタッパごと包んでから冷凍庫で保存がききます。解凍は冷蔵庫などで自然解凍すること。湯煎にかけたりレンジだと悲惨なこととなります。
これは常温の日本酒でやりたい。飯という意見も認める。
久方ぶりであります。タイトルは思い切り分かり易過ぎて寒いだけですね。作者@酒浸りでございます。今回はイクラについて騙りましょう。
イクラ、鮭の魚卵をほぐしたものを指します。別名バラコとも。もともとイクラは露西亜語が語源と言われており、外来語なのであります。赤いイクラが鮭の子で黒いイクラがチョウザメの子。どうでもよい話でありますが文字数稼ぎとしてお見逃しください。
基本的に日本では秋鮭と呼ばれる白鮭の魚卵を利用することが多いです。北海道の一部地域でもなければ他の種類の鮭が取れないという話でもありますが。筋子の状態でありましたら紅鮭の筋子がよく見られます。あれはあれで粒が小さいですけどお茶漬けなんかにうれしいものであります。輸入している鮭の卵はと言われましても・・・・・・・・・・・・・現地で捨てていることが多いらしく入ってきませんねぇ。食べる風習がない地方が多いというのもあるのでしょうが勿体ないことであります。ノルウェーなんかのタイセイヨウサケだと重さを削るためにフィーレ(三枚下し)やドレス(頭腸抜き)の状態で送られますので解体して筋子や白子を楽しんでみたいというのはできないのであります。最も養殖物であれば性成熟すると身の旨みが抜けるのでその直前で出荷してしまうのですが。
まぁ、秋の風物詩として東北北海道の方々はこの時期になるとイクラを漬けることを楽しみにされておられる方が多いですね。はい、食べる方が重要というのは否定いたしません。漬け込むタレに一家言持っておられるお客様も多くて市販のタレでは満足できないとか色々言われますし、うちはこの味なのといわれる方も時折見受けられます。
斯言う私も市販のタレだと少々甘いので酒と醤油だけで漬け込むのが好みでございます。特に手巻き寿司で砂糖を使った寿司酢を利用する場合は甘いイクラだと少々重たく感じることがありますので塩イクラとか醤油と酒だけで漬け込んだのが私の好みであります。(もちろん異論は認める。)
イクラを漬けこむタレで酒を使うのはよろしいのですけど、煮切らないと車運転される方とかお子様がという笑い話が。お子さんが赤い顔しながらイクラにむさぼりついているのを見て不審に思ったら酒臭かったとか・・・・・・・・・・・この場合鮭臭いのか酒臭いのかなんてダジャレを言っている場合ではありません。 さらに剛の者となりますと米焼酎で漬け込むなんて言うのがおりまして酒を飲んでいるのかイクラをつまんでいるのかわからない状態の者も・・・・・・・・・・・とりあえず言います、お子様のおられる家庭で自家製のタレを作られる場合アルコールは煮切ってからご利用ください。
入荷するときは筋子の状態で送られてくることが多いです。ばらしてしまうと値段ががくんと上がります。日持ちもしません。ご自宅でほぐしてもらいましょう。熟した筋子であれば手で簡単にほぐれます。若い筋子は残念ですけどそのまま漬け込んで食べましょう。これはこれでおいしいものであります。
魚売り場に頼んでほぐしてもらうのもアリですけど。時間は見てください。準備やら水切るのに時間がかかるのです。そして、一パックずつ別にしてというのもやめてください、単純に倍時間がかかります。忙しい時にこれやられると本気で切れそうになるのです。魚屋が切っているのは魚だけですお客さんを切ってはいけません。最近息が切れるようになったのは歳のせいでしょうか?品物が切れてしまったのは満員御礼商売繁盛で酒もってこいということで勘弁してください。
前提条件としてイクラはアレルゲンでイクラを作業した後できれいにしないとアレルギーが出てしまうのですよ。準備と片付けの手間を考えず右から左にはい出来たというのを期待されても困るのであります。私はグラハム・カーではありませんので・・・・・・・・・・
「どちらかというとスティーブの方だよねばろさん(仮名)って。」
そのネタについていけるのは流石に歳がばれますけど、私が裏方であるのは否定いたしません。
「でも、調理しながら騙っていたりまな板に酒を持ち込もうとしているのはグラハム・カーっぽいけど。」
「あーあー、ばろぴー(仮名)仕事中は禁酒だぞ。」
店長、判っていますって。ばれないようにしますから。
「違うだろ!」
時代は酒飲みにやさしくない。
まぁ、それでも受けざるを得ないのでありますが。内心嫌々ながらも「はい、よろこんで。」などとどこかの居酒屋かよという返事をして受ける若手君。鮮魚に配属される前に居酒屋でバイトしていたのはどうでもよい話である。
それが何故か好評で本社の方にお礼の手紙が来たらしい。店長あたりは若手君ではなくて客あしらいの上手い私が評価されたのだろう等と思っているのだが私は一介の派遣、そんな評価されたところで金にはならない(ここ大事)!社内表彰などで本社まで行くなんて言うのも面倒くさい。金にならないじゃないか(ここ重要)!これは仕事外の扱いになるのです、ここで顔を売るのも一つの手でありますがサービス残業を憎み飲み歩くのを愛する私は正社員に向かないのであります。
ちゃんと、若手君を事の該当者である事を明言して・・・・・・・・・・・・押しつけたと言わないでくださいね。彼の事を気に入っていますし、社員だったらボーナス評価とか人事考査に色がつくのですから。私には何もないのです。若手君と周りはあれれという顔をしながら社内表彰に向かうのであります。
うん、良い事をした。
その後、この話を受けて筋子が売れていると勘違いしたバイヤー(仕入担当)が筋子を山ほど送りつけたり、筋子売り場の拡張をしていたのは笑えない話である。専属に販売員を漬けて・・・・・・・・・・・
ほぐすのは私ですか、やりますよ・・・・・・・・・・・・・面倒ですから前もってほぐしたのを・・・・・・・・・・・・・5箱(15キロ分)?いくらなんでも無茶でしょう。それを売るのが私だって?この店は派遣に無茶ぶりをしてくる。
「いくらでも用意してくれるそうだ。筋子の売り上げだけで前年比300%売っているから・・・・・・」
いくらか調子に乗って売っていたのがまずかったかな?
「にーちゃん、いくらはいくら?」
おきゃくさん、さすがにそのネタは古すぎますって・・・・・・・・・・・・・魚屋が古いネタを出したくないと自重していたのに・・・・・・・・・・・・・
イクラおいしいですよ。試食用作っていると何故か量が目減りしていて、休憩室のパートさんの弁当にかかっていたりしているのは私の目の錯覚ですよね。錯覚ですよね?
それともこの量の目減りは酒に酔っているのかな?それとも飲み足りないからなのか?疑問である。
飲んでしまおう。そうだ、それでいいのだ!