うったら怒られた
さんまの梅干し煮
さんまは丸洗いする。適当に切り分けるのも良いが丸のままでも面白い。
圧力釜にさんま、酒、塩を入れて煮込む。
さんまが柔らかくなってから梅干しと味噌を入れる。
さらに炊くこと暫し、骨まで柔らかくなったら一度冷ます。
食べるときは温めなおしてもよいし冷たいままでもよい、保存は冷凍にかけても二月くらいはいける。
飯の菜に、常温の日本酒にでも悪くない。秋の夜長に頭もはらわたもすべて食べつくすのは良いものである。
なんだかんだで一月以上綴っていなかった気がいたします作者@流しの魚屋です。仕事も欠かしておりませんし酒も欠かしておりません、健康診断はどうしたと社のほうから怒られて「医者にかかったらこっちの寿命が縮む。」と答えたらケンカ売っているのかと怒られました。
そんなのはよくある話なのでしょうが、うったら怒られる話というものをいたしましょう。
まず、売ったらまずいなと言われるのが販売期限切れ、これにつきましては賞味期限とどう違うのかといわれますがその店店でとか卸してくださる食品会社さんの方でこの期限までに売ってくださいよと決めているものであります。それを過ぎたからと言って痛んでいるとか味が落ちるとかいうものではありませんが食品というものは回転させて何ぼのものであります。
まぁ、販売期限切れの商品を売ったらお客さんの方から
「この店の商品はすぐ消費期限切れてしまう!品物大丈夫なの?」
なんてお小言をいただくのでありますが、お客様の方でどれだけその商品保管しているのかといわれると一月二月当たり前なんて言う声が・・・・・・・・・わかりますけどね。でもお客様、刺身についているワサビは刺身と同じくらいしか持ちませんよ・・・・・・
魚屋でお扱っている長期保存商品で賞味期限があるのは結構その対応する食材の旬とか取れる時期に合わしていることも多いのですけどある種の自衛行為でありましょう、残ったからと言って来年までなんて・・・・・・・・・それで短いとか応対できません。
あと消費期限があるからと言って開封した商品を保存できると思うのはやめてください。これの保存法に関する問い合わせなんかも多いもので答えるのが面倒臭いのであります。それですので答えるのはいつも一緒
「開けたら使い切ってください。」
シャレにならない件といたしましては、販売期限切れで廃棄伝票打つ前に一時保管していた商品を馬鹿が売り場に出してしまったというのはありました。この時は気づいたパートさんが即時回収してくれたので売れたのが一点。それでも事態を重く見た店が新聞広告を出して回収騒ぎに・・・・・・・・・下っ端であった私は謝りに謝りを重ねてお客さんに頭を下げ続けていたのであります。一点の商品で大騒動になるのは泣ける話であります。そのバカ?社員候補だったのですが逃げましたね。うん、見事に逃げましたね。処分を受ける前に退職というのは実にすばらしい判断でありますけど今度見かけましたら包丁の切れ味の実験台にしたいな等と思ったりもしています。ちなみに殺人予告じゃありませんよ、念のため。
次に売ったら怒られる件といたしましては商品の品名でありましょうか、例えばカンパチをぶりとうってしまったり、中国産ウナギを国産とうってしまったり・・・・・・・・
ほとんどが現場での間違いなのであります。特にウナギなどは丑の日を前にして大量に商品化いたしますので似たようなウナギばかりでどう区別つけろなんていう話が・・・・・・・トレーで何とやらといってもトレーが足りなくなって・・・・・・・・・・
同社他店舗で取り違え騒ぎがあった日にはこっちまで気を付けてくれ!面倒だけどタグをつけてわかるようにしてくれとかクドクド言われました。これも新聞記事になった気がします。
お客様に問い合わせあったりもしたので、箱売りで回避。
「うん、この箱は信頼おけるの?」
「私は販売元を信じて売るだけです。少なくともまずい商品は下げさせますけど。」
「にーちゃんは自分の舌に嘘つかないから信じて買うよ。」
箱で売れました。まずい商品、不味いのか拙いのかどっちとも取れますけど気にしてはなりません。お客様に満足頂いて商品が売れていれば問題ないのであります。だけど、私を信じて貰えるのは良いのですけど私が客をだます前提なのか説明いただきたいものであります。
品名産地名で間違いが多いなんて魚屋としての知識の欠如が足りない証拠ではありませんか等ととある店にいたときに言ったことがありますけど。
「ばろちゃん(仮名)、ブリの刺身に見せかけて様々なぶりの部位だの産地だのの盛り合わせというのは普通の社員にはわからないよ。」
社員教育足りないんじゃ?
「売り場長の俺だってわかるか!それを入って数年のパートさんにわかれとか言うな!」
「えー、わたしわかったよ。ばろちゃん(仮名)の作る刺身にまともなものはないって。」
ちょ!そういう認識!
「だって、ばろちゃん(仮名)は刺身は遊ぶ場所だといっていたジャン。」
ぐっ!私泣いていいでしょうか?
「泣いてもいいけど商品作れよ。ああ、商品に涙落とすなよ、添加物にばろ汁(仮名)入れるのは面倒くさいからな。」
ちくせう。
そして売りすぎるというのも売ったら怒られることであります。次の日が広告は言っているのですけど商品に入荷が遅れるとかないというときは保管しておいて対応するということもございます。
そのくせ前日に大量に商品を入荷しておいているので売らないと愚痴愚痴いうのが・・・・・・・・・
「うってしまっても構わないのだろう?店長。」
「ばろちゃん(仮名)それ死亡フラグ!」
「売れるものならば売ってみるがよい。どうせ派遣ごときで売れるわけないのだろうがな。」
店長が売ってきた喧嘩に応じてしまう大人気ない私。
商品の魅力×販売者の器量=売上!
すべて売り切ってあげてやりました。
「ばろさん(仮名)、明日の商品どうするの!そして店長も商品の入荷が遅れるのを知っていて何あおっているのですか!」
明日の商品がないと嘆く売り場長が私と店長に対して怒りをあらわにするのでありました。
ちなみに商品は本部に掛け合って無理やりかき集めて何とか・・・・・・・・・・・・・・・・途中で売り切れましたけど(笑)
これは特殊な事例です。
その次の日。
「なぁ、幹部候補生君。私がこれだけ売ったのに何で売れないの?幹部候補生でしょ、まさか私のいない間に数字落とすのは・・・・・・・・・・・・店つぶすつもりなのかそれとも私に対する意趣返しなのか教えてほしいものだけど・・・・・・・・・・・」
私が休みの間に売り上げを半減させた幹部候補生君(中途採用)に対して問いかけたら
「ケンカ売っているんじゃない!」
と怒られました。
新入りの教育で頭を悩ませています。期限を切って見捨てるといっても行動を起こさないし学習障害なのか?
酒でも飲んで怒りをごまかせるかな?




