まっすぐなのに
マガレイのから揚げ。
マガレイ一尾を大きければ五枚おろしにして(骨も揚げて骨せんべいでも良い)小さければ三枚おろしで
塩胡椒してから片栗粉をつけて180度くらいの油で揚げる。中まで火が通ったら完成。片栗粉の代わりに市販のから揚げ粉でも良い。丸ごと揚げるのも良いけどおろしてからの方が揚げやすくて楽。
タルタルとレモン、ソースなどお好みで用意して・・・・・・・・・
揚げたてを食べるのがよい。よく冷えたビールを忘れずに。
タイトルがわけわからない状態になっているのはもはや仕様です。今回はマガレイについて騙りたいと思います。
マガレイ、子持ちであってもなくても色々調理法のある魚でございます。冬場の魚と思われておりますが夏場に子持ちになったものが手に入りますので夏が旬だという方もおられます。福島沖あたりのは春先位に卵持っていたし、北海道産のは夏場でも子持ちだったりいたしますから地域によりけりなのでありましょうか?魚の旬というものが分からなくなってまいります。
さて、マガレイをはじめとしてカレイ類、まずは煮つけといわれるお客様が多いと思われます。実際お買い上げになられるお客様の大半は煮つけを調理法として選ばれるためにお煮つけ用にといわれることが度々御座います。実際お煮つけでも他の食べ方でもさばき方は頭と腸落としてブツンブツンと切るだけなのでありますが・・・・・
「にーちゃん煮つけ用にして。」
「あいよ、何切れにする?」
「えっと・・・・・・・・・・・・うち四人だから四切れ・・・・・・・・・・・だと小さくなりすぎるし三切れだと足りないし・・・・・・・・」
サイズによって切り身がとれる数が変わりますので悩ましいものであります。結局このお客様は
「その一尾を三切れにして、あと一切れだけって売ってくれない?」
一尾と一切れをお買い上げになられました。一切れだけって大丈夫なの?と思われるけど切り身のパックで売るときは一切れも作るので大丈夫です。部位指定も大まかで宜しければお受けいたします。
切り身でも一切れパックを用意しないとお問い合わせが出てきますので・・・・・・・・
さて、マガレイを煮つけだけと思われる方が多いのですが塩焼きもいけるものであります。小さめのマガレイを頭を落としてから塩水につけて陰干しし、炙ったものは大変お酒が進みました。
カレイ自体も小さいので何匹か炙っておいたのが瓶を空ける頃にはお骨様と変わってしまっているのです。東北出身のお客様は美味しいよねぇと肯かれるのですが焼くというのに馴染みのないお客様はちらほら、これで揚げても美味ですよと説明するとさらに頭をひねられるのであります。
おいしいのに・・・・・・・・・
「美味しいのになぁ、カレイの塩焼き。でもこれは煮つけがいいな。にーちゃん一つ包んでくれ。」
知っているのに塩焼きにしてくれない・・・・・・・
「だってこれ、子持ちだし煮た方がうまい。」
なるほど・・・・・・・
「後、焼くならばササガレイが一番。置かないの?」
よくわかっていらっしゃるって・・・・・・・・・ササガレイは高級魚なので手に入りません。あれは美味なのは認めますけどね。
後、鮮度がよければマガレイも刺身でおいしいですよ。よく白身の安いのがない時にはこれを下して突っ込んでみたりもします。カレイの刺身なんて高級品と思われるお客様がいますので意外と売れていたり・・・・・・・・
「ばろちゃん(仮名)得体のしれない魚を色々入れすぎているせいで夜間のバイト君が魚の種類が分からないって泣いているぞ。」
あははははは、すいません。色々入れるのやめます?
「いや、利益率がよいし売り上げにもつながっているからバイト君には泣いてもらおう。」
鬼が、鬼がいる・・・・・・・・・・・かわいそうなので使用魚種についてのお品書きを用意しました。
後日、
「ばろさーん(仮名)、魚の味わいまで質問されるんだけどどうしたら・・・・・・・・・」
バイト君、食べて覚えろ。
「ごちになります!」
おいっ!
新人君に魚のさばき方仕込中。
マガレイを切るとき頭からまっすぐに落とすんだよ。マガレイだからってまがった切り身作るんじゃないぞ。
「さむっ!さむっ!私外で暖まってくる!」
新人君は外に飛び出していった。この程度魚屋では定番のギャグなのに・・・・・・・・・・・・
外が相当暑かったのでビール飲みたい・・・・・・・・・・・
空調のきいた作業場から出ると温度差できますねぇ、皆様方も体調管理にお気をつけて。




