女房の質入価格
酒盗の焼き飯
サラダ油を熱して葱、酒盗を入れていためる。好みで卵、ハムなどを入れても良い。
鍋が十分に熱せられたら、ご飯を入れてよく炒める。
最後に香り付けのしょうゆを鍋肌から回しかけて焦がすように味をつける。
味を調えて完成。
酒盗単体に飽きたときに良い。酒の〆に食べると旨い。
日本では人身売買は禁止されております。最も質に入れて金になるような女房というものがどれだけ・・・・・・・・・・はっ!殺気が!
よくある言い回しからご想像がつきますでしょうが今回はカツオについて騙りたいと思います。
カツオといいますと日本の食文化で重要な役割を果たしています食材で、刺身や切り身は言うに及ばず鰹節やツナ缶の材料としても重宝されておりますし、内臓は酒盗に使われたりよいものであります。どこぞの牧畜民族の家畜のように余すところなく食べる料理法があるのですけどよくあるスーパーでは刺身用の柵以外は見向きもされておりませんということはここに記しておきましょう。
「にーちゃんや、何でツナ缶にカツオなんだい?」
「お客さん、ツナという単語はマグロという意味なんですけど英語圏の連中はカツオもマグロも一緒くたなんですよ。」
「なんと乱暴な話しだねぇ・・・・・」
その辺はその文化では何が重要視されているかで細分化されるものされないものが分かれるのでしょう。牛の部位わけの表を見た某外国人は大まか過ぎると憤慨していて精肉の担当者にここの部分のこの部分とかって事細かに注文していたのを見たことありますけど。そのうちに興奮して母国語交じりで言ってくるからわけがわからない。それは別な話ですね。
ツナ缶も日本の食文化に思い切り浸透しておりますしツナサンドにツナマヨ握りがないコンビニというのは考えられない位に浸透しております。寿司でもツナ軍艦って、自慢の生魚差し置いて言うのはやめて。寿司担当者がへこんであります。
さて、カツオといいましたら初鰹の刺身やたたきを推すお客様が多数いらっしゃいます。私自身はカツオの生には余り興味が(ぉぃ)ありませんが、良い状態の物を仕入れてくるとなれば捌いていて気持ちが良いものであります。逆に鮮度に難があるものを持ち込まれた日には刻んで葱かけて誤魔化せとか思い切り言ってしまうのですが聞いていませんよね(苦笑)
ここで初鰹というのはどこまでなのかという基準が良くわからず、君が初鰹だと思えばそれが初鰹なのだなんて言い切ったバイト君がいたのは苦笑いするしかありません。九州沖から黒潮に乗って上がってくるのが初鰹だとして三陸沖の親潮とぶつかる潮目辺りのは脂が乗ってきて初鰹?という気がするのもございます。これはこれで美味しいので良いのですけど。
「にーちゃん、これ初鰹かい?」
「どこまでが初鰹なんですかねぇ?初というには結構時期はたっておりますけど脂が乗って美味しいですよ。」
数ヵ月後、同じお客さんが
「にーちゃん、これは初鰹かい?」
「戻り鰹ですが・・・・・・・・・・」
10月にもなって初鰹が手に入ると思わないでほしいといいますか初鰹しか言葉を知らないんですかい!普通にお買い上げいただきましたけど。
「初よりうまいな。」
戻りのほうが脂が乗って美味であるという人もいますからね。ちなみにカツオの脂の乗りは大きさにあまり関係なく取れた産地で変わりそうだなと思ったのは我見であります。九州沖や東京、、千葉の遠洋で取れたのは脂の乗りはどうかなというのが多いのですけど日立沖を越えたあたりから脂が乗ってくる気がする。三陸沖だと着いたばかりでなければ脂は乗っているのでございます。不思議なものでございましょう。
ちなみに冷凍物とかは静岡沖とか九州沖で取れたものを使うことが多いようで三陸沖の物と比べると脂がやや薄く感じます。これはこれで美味しいのですが別の食材として考えたほうがよろしいかと。冷凍物があって生がないと
「生ないのかよ!」
と煩いお客様が時折見受けられます。生の魚は海にお伺いを立てて取れたときお店に並べることができるのですから無理言わないでください。生生ってどんだけ生にこだわっているのですか?
「ニホンジンナンデモナマデタベル。ヤサイシカリニクシカリサカナニ・・・・・・・・・・タマゴマデナマトハオドロイタネ。」
ブラジルからの出稼ぎ君には日本人は何でも生で食べると思われているようでTKGは驚きの異文化なのでありましょう。
「サシミモサイショコワカッタネ。デモナレルトオイシイヨ。トクニマヨネーズツケレバ。」
お前マヨラーかよ!誰だ!さしみにマヨネーズつけたやつは!あの御大でしたか・・・・・・・・・・
「マンガデシッタネ。」
出稼ぎ君(ブラジル出身)あの漫画読んだんですか・・・・・・・・・
さて、スーパーで加工するときはカツオは刺身用の柵でしか売れないのですけど食べ方を知っているお客様はカツオのあらとか頭とかハラスの部分がほしいといってくることがたまにあるのです。大抵は裁き終わってアラ樽に放り込んだ後なのですが・・・・・・・・・・・・
ないとなると残念そうにしているのは仕方ないにしても何いつかうんで?
「頭と骨は煮付けてしゃぶるでしょ、これが良い出汁出るのよねぇ。そんで血合いは叩いてナメロウ見たいにしてからお茶をくぐらせて汁にしたり、ハラスは焼くの!(以下料理法について説明10分ほど」
なるほど食べ方色々あるのですねぇ・・・・・・・
「何でもかんでも刺身刺身って芸がないわよ。」
そりゃ、私は異性愛者ですし・・・・・・・・・・・・
「ゲイが違う!」
その後カツオの切り身を置いてみたのですけどひとつも売れやしない!声の大きいお客様が売れるものを提案しているわけではない実例であります。食べたいものを騒いでいるだけなんですね。そのお客様は後日運よくカツオを捌いている場面の出くわしまして望みの部位を手に入れたのは幸いでございます。
さぁ、今日はカツオがお買い得だよ。
「アラ、美味しそうね。一つ頂こうかしら?今日旦那の保険金入ったので・・・・・・・・・・・」
最近は女房を質に入れないで旦那の保険金でカツオを買うのか・・・・・・・・・おそろしや。
店が変わって製造計画からやり直しです。近隣の店舗を観察したりとか遠くから店の視察に来る同業がいたりとか外国人とか・・・・・・・・
なぜ、派遣が応対しているのだろう?社員とか役員はどうした!
酒でも飲んで不貞寝しよう。




