しらすしらず
しらすとおあげ
お揚げは網焼きして刻んでおく。
その上にシラスと刻みねぎをのせる。
醤油と大根おろしでつまむ。
冷酒によい。調子よく銚子が増える。
いえ、わたしはなにもやらかしておりませんよ。タイトルと関係なく私は無実であります。今回はシラスについて騙りましょう。
シラスと言っても九州南部の・・・・・・・・・・そりゃシラス台地だって?お奉行様の・・・・・白州!と言ったボケは置いといて鰯の稚魚の事であります。春になると新物のシラスが出てくるので季節の風味として舌を喜ばせております。他の季節はって?それなりに獲れます。地方によっては秋が旬だとするところもありますので日本とは広い物であります。
まぁ、一年中あるのは冷凍技術のお蔭でありますのは言うまでもありませんでしょう。
シラスと一口に言いましても茹でただけである『釜揚げ』や少し干して水気を飛ばした『しらす』、かちっかちに干した『ちりめん』と分類されますし『畳いわし』等と言う加工品も酒飲みの友として喜ばしい物であります。焼いたお揚げに葱とシラスをたっぷり載せて醤油でもぶっかければお銚子の二三本は軽い物でありましょう。
「所でにーちゃん、四合徳利はお銚子じゃないぞ。」
気にしてはいけません。何故か私が飲み屋で頼むと四合徳利で出される事があるので・・・・・・飲み過ぎだという声は聞こえません。ええ、聞こえませんとも。
店でシラスの状態と言えばパックに詰められた状態で送られてくるか、冷凍の状態で箱詰めされた物が来るのが大半であります。生の釜茹で?どこの産地直送ですか。
パック詰めされているのは兎も角、箱詰め状態のはなかなか面倒でありまして
「まだ、固くて詰められないよ。」
等と言われるのが良くある事なのであります。これが広告に入っていて朝一番で出さないとならないともなればどうやって溶かそうかとか。取り敢えず金属製の作業台の上にビニルか何かを敷いておいておくのが一番無難だったりするのでありますが一番良いのは前日に入荷される事か溶けた状態で入荷される事なのであります。それでもなかなか溶けなくて・・・・・
「最終手段!空手チョップ!」
物理で解決ですね良く判ります。って、そんな事をしたらシラスがぼろぼろになるじゃないですか!
「そういうばろちゃん(仮名)は?」
ふっ、私のよく手入れされた包丁にかかれば・・・・・・冷凍シラスだってズンバラリン!
「一緒だ一緒!」
結局は溶けた所を細かく集めて誤魔化したのでした。
そういう意味で言えばちりめんは楽であります。凍った状態でも程々にばらけますから・・・・・・・・
それでも溶けたときにドリップ(水気)が出ますのである程度溶かした状態の方が良いのでありますが。
定番商品であるシラスは店舗の広さがあれば何種類かを取り置いているのが普通である。とはいってもサイズの違いか、釜揚げ、ちりめんとか季節にあれば生を置いてみるのも楽しいのである。売れないけど。
「だって、現地で食べる物でしょう。」
「半日も時間がたつと生臭くって・・・・・・」
「ばろちゃん(仮名)だって、生姜醤油を垂らしてお茶振りかけて食べてるじゃん。」
「卵とじにして丼にしてたよ。」
「いくら給湯室のガス使えるからって・・・・・・」
調理見本のついでです。
「美味しそうなのがさらに憎いわ。」
美味しそうなのではなくて美味しいのです。シラスの卵とじ釜揚げとかでも美味しくできるのでお試しあれ。
話が逸れました、其々のシラスは別の食材として考えられると宜しいでしょう。硬さも違いますので。
食べ方はさほど変わらないのですけど、何かにかけてアクセントにする。単体じゃないのがこの食材の在り方。
「で、何モソモソやっているのかな?」
「このシラスの質を見ているの。」
シラスシラズの間にパートさんのおやつになって居たようだ。
因みにシラスモンスター(シラモン)は一度ネタにしたので今回は言わない
消費税対策はもういやだぁぁぁぁ!
何で販売員に苦情が来るんだぁぁぁぁ!
自棄酒でもするかw




