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魚屋がふざけて言ってみる  作者: valota666
適当に綴る日々
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なまぐさがゆ

七草粥の薬味代わりに一品。


刺身の切り落としの類や食べきれない物を包丁で細かくたたく。

それに卵黄と味噌を加えて混ぜる。

それを粥におとして混ぜて食べる。粥は熱い方が良い。

生の感触から煮えていく感触までを楽しめる。

好みで韮やネギ、にんにくを刻んだものを入れると美味。


呑んだ翌朝の重たい胃袋やつまみの刺身が余った時にでも


七草粥が生臭粥になったという突込みは感想欄で受け付けます。

 一文字違うだけでなんか変な物になってしまうというのは良くある事でございます。故に些細な事に拘る者の頑なな拘りという物は実際大事な事だったと守らずに違う物を作り上げてから気が付くものでございましょう。タイトルは季節行事を台無しにしていることに対してはツッコミを入れないよう願いたい作者@アルコール漬けでございます。


 今回の話題はタイトルと関係なく刺身の食べ残しを如何したらいいか等と言う悩みを持つお客様の話を致したいと思います。

 刺身と言う料理は生食でございます。古来生物は生で食らう事が普通で加熱だの発酵だのと言った過程を行うこと自体なかったはずであります。それでも人と言う生き物は加熱だの発酵だのと言った過程を行う内に生食と言う原始の捕食法を忘れ去っていくかと思われるのだが、様々な所でその名残を残しているのであります。

 各地の実例を挙げるのは学者に任せると致しまして日本料理の中では刺身と言う例がございます。刺身についての説明をするのは面倒なので置いときましてこの刺身と言う料理は日本料理と言えばと言う質問では多分五本の指に入る程度には知名度のある料理法だと思います。

 それはさて置きまして生食という物は気を付けないと食あたりの元となるのであります。そのせいか、どこのスーパーさんでも賞味期限を厳密に定めて管理しておるのでございます。食中毒など起こした日には一発アウトでありますから・・・・・・・・・


 と前ふりが長くなっておりますが、刺身や生食材料を食べきれない場合という物はお客様でも悩むものであります。一番簡単なのは焼いて食え!という話であるのですけど、生食用という物はその管理が面倒くさい分高価に設定されていますのでその高い物を焼いて食べるなんて言うのは抵抗感がるのでありましょう、期限が過ぎたのに未練がましく「まだいける。」とか「生ではだめですか?」という声はよく聞きます。其処で大丈夫なんていう事を言っちゃいけないのは販売員としての最低限の義務なのです。

 期限外で食べても大丈夫なんていうのは言えないのです。ついでにサバは生で大丈夫だとか・・・・・・その辺の機微を理解してくださらないお客様からは「にーちゃんの知識から言えよ!」「大丈夫なのはわかっているんだろ。」とか言うご意見も貰ったり致しますけど組織に所属している以上は言えないのでございます。寧ろ私の基準からすると刺身なんて物は切りたてを食べておけとか翌日に持ち越すなんてと言うものなので何不味くして食べているんだというぶっちゃけ話をしたら期限外云々と言う話がされなくなりました。期限外と言う話をされるのはお年を召した方々が多いようで食べきれないから冷蔵庫で寝かして後でなんてと言う間違ったMOTTAINAI精神を発揮されているので恐ろしく感じます。勿体ないと思うならばヅケにするなり加熱調理するなりすればよいのにと常々思うのですが、それこそ勿体ないと考えられておられるようでどうしたらよいのでございましょう。


「ばろちゃーん(仮名)刺身用の柵が余ったんだけど?」

「薄く作ってしゃぶしゃぶ用だ!」

「でも、そのまま食べられそうだけど?」

「それでも大丈夫な質だから問題ない。しゃぶしゃぶなんて生に近いのが旨いのだし。」

「ノーパンしゃぶしゃぶも生で見るからいいんだしね。」

「おばちゃん、見てきたような事言わないでよ。生々しいし」

「刺身だけに生々しくないと。」


おあとが宜しいようで。

七種七草・・・・・・・

七草粥だったので七種類の刺身材料を刻んで粥の上に落して七臭粥と洒落込みましょう。とつい思い立ったから勢いで綴ってみた。

特に後悔はしていない。


年末年始のデスマーチで疲れた胃袋に粥でも啜ろう・・・・・・・・・・・


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