かずのこてん・・・・・
数の子のてんぷら
塩抜きした数の子に軽く粉を振る。
ゆるめに作った衣を纏わせて180度の油で衣が固まる程度に揚げる。
揚げたてを塩で、
味付け数の子の場合は一度水気を良く切ることを忘れずにたれの色が衣に染みこみます。
これをわざと言い間違えるのがいたら如何してくれましょうか?
ビールにどうぞ。
タイトルが何を言いたいのかは深く追求しないでください、わからない人はそのままの君でいてください。作者@流しの酔っ払いであります。年末の忙しさというものは中々楽しいものでありまして、その中で奥さんが産気づいたとか親が死んだとかのイベントが重なると末端の派遣さんにもしわ寄せが来まして休みって何なのという状態になるのでございます。そんな愚痴はさておきましてこのたびは数の子の話題としゃれ込みましょう。
数の子、年末の商材としてよく取り扱うのでございいます。形が整った箱入りの物から折れたり形が不ぞろいな物を樽に入れて店舗で量り売りしたりとかするものがありますし、味付けの状態とか抜いて漂白とかしていない干し数の子みたいな物もございます。味付けも最近ではオリーブオイルに漬け込んで前菜として意識した商品があったり・・・・・・・・あまり(お察しください)
売れ筋といたしましては手軽に賞味できる味つき数の子でありましょうか、その次に塩数の子。ご自宅用ならば折れたりしたものを祝いの膳とか贈答用として箱入りの物がご購入されます。その辺はそれぞれ使い道にあわせてご購入されればよろしいかと。干し数の子につきましては調理に手間がかかりますので前もってご用意しないと間に合いませんということがありますのでご注意あれ。
産地につきましてもロシアやアラスカ産のものがよく入っております、北欧産は現地住民が食べるのでこっちに流れないように輸出制限が・・・・・・・・・ニシンの酢漬けとか燻製は美味ですものね。因みに国産となりますと値段が思い切り跳ね上がります。ついでに末端のスーパーにはまず入ってきません。外国産のが取り立てて不味いと言うことはありませんのでお客様も気にせずお買い上げになられます。そもそも国産の数の子があること自体知らないというお客様もいるのではと思われますけど。
一般的に売られております塩数の子を調理するときには塩抜きしないと駄目なのは調理法とかを調べますと記されていることが多いのですけど、そのままかじるなんていう笑い話なんかも。
これは私が若手だったときに職人さんから聞いた話で、職人さんが郷の母親に数の子を送ったら
「職人や、これは結構な茶請けを送ってくれたねぇ・・・・・塩気があって畑仕事した後に食べるにはいいもんだよ。郷の衆もばりぼり齧ってすぐ無くなったんでな、もっと送ってく送れ。」
等と電話が合ったらしい。その後、職人さんは
「婆!それは塩抜きして食べるもんだ!そのまま食べたらしょっぱくて食えたもんじゃねぇだろ!しかも一箱5000円を茶請けで一回に!そんなもったいない食い方するのに!」
電話口で怒鳴ったそうで・・・・・・・・・・・次からは味付けを送ったら
「なんか甘ったるくて味気ない。あのしょっぱいいの送っておくれ。」
と
なんと言うかご老人方の味覚がと思うのですけど・・・・・・・・・・・一人二人じゃないことを見てみるにその地方は塩気のある物を珍重するのでありましょうか?恐ろしいものであります。
「いやいや、ばろちゃん(仮名)俺だってそんな塩濃いの食えねえぇぞ。うちの爺婆連中だけだ!」
「それでもお徳用の折れ子(不ぞろい割れているもの)を樽で送っていたじゃないですか。」
「本気で味をしめたらしくってな・・・・・・・・・・・全うなもの用意してたらいくらあってもたりねぇ。」
親孝行なのかどうなのかは私には判断つきません。とりあえず見たくない光景のひとつではあります。見ているだけで口の中が塩を詰め込まれた気がしますし。
塩抜きしない話の次は塩を抜きすぎたというのもよくある話で、お客さんから数の子味気しないんだけどという話がちらほらと・・・・・・・・・・・・
どのような感じで塩抜きしたのかと聞いてみると薄い塩水につけて二日ほど・・・・・・・・・・・その後真水で洗い流して・・・・・・
うん、抜きすぎですな。しかもその塩抜きってどこの干貨だよという突込みが喉まで出掛かかりましたがとりあえず押さえ込むことに成功いたしましたのは日ごろの鍛錬でありましょうか。
因みに塩抜きは薄い塩水に一晩ほどで十分であります。干し数の子か何かと勘違いされておられるのでございましょう。お客様に正しい塩抜きをお伝えいたしますと成程と納得されまして作り直すためなのか新しい数の子をご購入されました。その時にお客様の言われた事は
「数の子も旦那も抜きすぎ注意ってことね。」
うぉぃ!
意味のわからない読者の方はそのままでいてください。意味がわかった読者の方は大人ですね(にまにま)
塩抜きまで終えたら味付けはどうしたらという話もいろいろ出てきます。音で食らうからおかかと醤油だけで良いと言う人も居りますし、しっかりと味をつけたいので専用の調味液を作る方も居られます。市販の数の子のたれを買われるお客様も居られますのは手軽さを求める風潮であります。それだけ料理文化が断絶していると嘆かれる方も居られますが、そういう調味液にその文化が伝わっているのだと思っていただければ・・・・・・・・・・・
まぁ、味付けの相談とかも受けることがあるのはこの時期ならではのことでありましょう。お客様からだけじゃなくてパートの奥さん連中からも受けるのはよくある話。試食とかで塩抜きしたのはいいけど専用の調味液の在庫が心もとなくて次の入荷も判らないからと・・・・・・・・・おかかと醤油で良いんじゃねと軽く答えると味付け状態のをつけたいじゃないとか試したいとか・・・・・・・・・・・パートさん、比重が後者に傾いていない?小首傾げても誤魔化されないし、何当たり前のことを聞いているのという顔もしない!そしてどうして数の子のたれがそんなに入っていないのかと担当社員を問いつけたい気もしないでもないけど時期が過ぎれば過剰在庫になるので入れたくない気持ちはわかります。そんなたれの使用法を見てみると卵焼きのだしとかにも使えますって触れ込みが・・・・・・・・・・・・なんか涙が出てきました。不憫すぎて・・・・・
そういう事情ならば私としても少ない引き出しをこじ開けて、解決策をば
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だからって、市販の麺つゆって言うのは・・・・・・・・・・・・おいしいけど。」
「味がちゃんと染みているのが悔しい。」
「専門のたれを買っていた私の立場って・・・・・・・・・」
しりません。因みに数の子の色を残したい場合は市販の白だしで一晩漬けると良いのです。私の一押しなのは(商品名につき削除)で(商品名につき削除)は悪いけど使いたく・・・・・・・・・
「ばろちゃん(仮名)、どうしてうちの主力製品をディスるかな?」
背後に現れた和日配の社員さん。その後私の契約は(お察しください) とならず普通に継続していました。
「ちっ!年末のくそ忙しいときで首がつながりやがったな。運の良い奴め。」
年末の忙しい時にこれから年明けまで休みがないのに私は何をつづっているのでしょうか?特に反省はいたしませんけど。
因みにこの料理の作り方を言ったときに言い間違える馬鹿が多数。思わず包丁の握る力がこもってしまったのは見なかったことにしてください。特にパートさんが自分のはとほざいていた時の(略)




