秋が来た
鮭のから揚げ
鮭の切り身に塩コショウ、醤油などで下味をつける。市販のから揚げ粉でもよい。
油は180度くらいに熱しておく。
下味をつけた鮭に片栗粉、上新粉などをまぶして熱した油で揚げる。
出来上がりにはタルタルソース若しくはレモンを添えて、一切れあれば麦酒が一本空きます。後、人の分にはレモンをかけないように。
秋になりました。鮭の季節でございます。最も私こと作者@流しの魚屋にとってみれば秋鮭なんてものは飽きてしまっている物でございます。たまには気合いの入った天然物の本マグロだとか、私の解体意欲を掻き立てるような魚という物を用意してもらいたいものでありますが無理なのでございましょう。主に利益的な意味合いで（笑）
今宵は秋鮭について騙りましょう。とはいっても秋鮭と言っても秋に沿岸沿いで取れる鮭というくらいしか説明のしようがないのですが・・・・・・・・・
どうせ卵と白子の取った絞りかすなんて言うと私が絞られてしまいます。私は絞れば脂が取れますよ、飼料的には金銭的価値のある脂が（笑）そこをあまりつつかれると私が自爆して泣きを見ますのでさらりと流しましょう。寧ろ流してくださいお願いします・・・・・・・・・・今年の健康診断で体重は減っているのにウエスト回りが増えている怪現象から目を背けたいのであります。
秋鮭、日本近海で取れる主な鮭は白鮭であります。この鮭の価値と言うのは本当に馬鹿にしてはなりません。北海道のアイヌの民の食文化におきましても神様の下さり物だとか真の食べ物だとかという美称で重要視されておりますし、東北地方あたりでは祝い事には鮭と言う文化もございます。この辺の重要視する魚を地域ごとに考えてみると面白い物であります。九州から本州西部、東海地方あたりまでは鯛を珍重しておりますし、北陸から日本海沿岸地域ではブリを重要視しておりますし、北日本と言われる地域では今回のネタである鮭を重要視しております。内陸部や山間部では鯉やなんかを祝いの魚としていますのは少し調べましたら判りますでしょう。どの魚にも言える事は十分取れて旨い事、後はある程度の魚体があって見栄えがする事でありましょうか？
そう考えてみれば、魚体の大きなブリや鮭を贈り物とする文化があるのは納得できるものであります。ブリの贈り物と訝しむ方が居りましたら北陸地方を見てみると実例がございます。とは言え今回は鮭の話でございますので興味のある方は調べてみるのが宜しいかと。鮭で言えばわかりやすい物を挙げてみるならばお歳暮などで送られる荒巻鮭、冬の保存食とも御節の食材とも使われておりますしお歳暮などでは定番の商品として利用された方も多いと思われます。もしかすると世代が違うと言われる方もおられますが親の世代にはせっせと送っていたとか・・・・・・・・親は油とか石鹸？時代遅れであるのですねごめんなさい。
さて話を戻しますと秋鮭、この時期の食材として使われる物であります。普通に焼いて食べると脂っ気が少なく面白味がありませんがフライやムニエル、グラタンなどに使うとあっさりとした旨みのある身と脂分が旨く合わさりあいまして美味な物であります。逆に脂っ気のなさを利用いたしまして一度塩してから味噌などで漬け込んでみましても美味であり、酒の肴に最高なのであります。ちょっとした酒の肴に鮭をと言いますと駄洒落かと叱られてしまいそうでありますが美味なので見逃してください。
鮭のチーズフライとか美味しいと思いませんか？
「ばろちゃん（仮名）そんなハイカラな物を受け入れられると思っているんかい？」
御説御尤も・・・・・・・・・・・・・・・・・・日本人が世界で一番職に対して挑戦的な民族だとしても大半は保守派なんですよね。では、ゲロと称されるシモツカレとか・・・・・・・・・・・・・
「あたしゃ栃木県民だけどあれは不味いね。」
栃木市出身のパートさんに一蹴されました（笑）取り敢えず鮭の頭を使った料理のネタであるのでこのくらいにして・・・・・・・・・・
「鮭の頭だったら芋と煮て味噌汁にすれば。」
それが一番おいしいかも皮のゼラチン質とか軟骨部分のコリコリ感とか・・・・・・・・・・
さっそく新物の新巻鮭で頭を集めて作ってみましょう。
「ばろさん（仮名）、それ立派な横領若しくは窃盗だから・・・・・・・・」
嫌だなぁ、売り場長さん。ちゃんと買いますって（笑）
「それ以前に頭だけ欲しいという客さんがいるんだけど。」
なんとっ！この店は私に優しくない・・・・・・・・・・・・
「わざわざ落ち込まないでもいいのに・・・・・」
だって、鮭の頭ばかりぜんぶさらっていくのは私に対するいじめだと思います。せっかく今日の気分は鮭の頭の味噌汁だと心が決まっていたのに・・・・・・・・・・・・・
さて、秋鮭と言えば白子に筋子、これも中々に楽しい物であります。鮭の白子と言うとあまり知名度がないのでしょうがさっと湯がいておろしポン酢でいただくのも宜しいでしょうし、フライなんかにしても中からトロットした白濁が・・・・・・・・・・・・・どう見ても精子です。ありがとうございました。
下ネタはやめろ？失礼いたしました。まぁ、白子なだけに精子と言うのは思い切りアウトですものね、白子のフライは熱いうちに食べましょう。冷めるとまずいです。
そして筋子、少々若いのは解しづらいですけど十分成熟したものなんかは解して漬け込めば美味しいイクラとなります。ここでイクラにすると幾ら等と言うダジャレ好きが出てきそうですけど思い切って放置しましょう。大抵は年かさの上司なんですけど・・・・・・・・・彼等は反応するから付け上がるのです、駄洒落と下ネタには放置して無視これが一番ダメージはいりますよ。結構イクラのたれについての質問とか解してくれと言う注文が入ってくるのでありますけどそんな少量で大丈夫か？
「大丈夫だ心配ない！」
十分心配になりそうなセリフでしたけど・・・・・・・次の日
「一番量の多いのを頼む。」
お客さんの所大きい子ばかり3人もいるんだから100グラムぽっきりでは間に合わないの判っていたでしょうに。旦那さんもいくら好きなはずでしたから。
イクラのたれはなんといっても酒と醤油で味醂を入れると個人的には甘くなりすぎて好きではないのです。特に寿司飯に合わせるとなると寿司飯自体に糖分が含まれているために甘ったるく感じるのです。ですからあえて醤油と酒で・・・・・・・・・・・ここでどのメーカーのどの醤油とか酒の銘柄についても言い始めたら変わり者を見る目で見られましたがとても悲しい事であります。醤油も酒も銘柄によって味わいが違うから使い分ける物ではなかったのですか？ありあわせでやるという考え方もありますけど、それはそれで・・・・・・
ところで、肝心の鮭の身についての話題は・・・・・・・・・忘れてた。
つい丸の鮭を飾っていたから、綴ってみた。今年は鮭も高い物だねぇ・・・・・ｗ
鮭が手に入らないから酒で誤魔化しましょう。
