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魚屋がふざけて言ってみる  作者: valota666
適当に綴る日々
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アニキと私

アニサキスの踊り食い


アニサキス10匹をウズラの卵で溶いて醤油で味付けをする。

それを丸のみ



はい、迷入するとアニサキスも食べた人も問題なのでやめましょう。

私はウォッカと一緒に飲み込んだけど大丈夫でしたが真似しないように!

 ボディービルとは言いません。私の腹は美味と美酒の記憶で膨れていますので。

 アニキと言われると飲食業界ですと先に仕入れた食材を連想される方が多いと思われますが鮮魚業界ではアニサキスの事をアニキと言う事がございます。今回はアニサキスを始めといたしまして寄生虫について騙りたいと・・・・・・・・・・決して帰省中のパートの婆の土産が微妙だったとか、私の発言が規制中だったとかいう事はないので悪しからず。

 

 アニサキス、言わずと知れた有名な寄生虫である。まず魚に付く寄生虫と言えばと質問すれば九割方この名前を挙げるに違いない。ペンネラとかテンタクラリアなんて言う名前は出てくることはまずないでしょう。海水魚を食するとき実害あるとすればアニサキス他数種くらいで白いうねうねを除去すれば大抵大丈夫・・・・・・・・・・・・と言いたいのだがアニサキスはアレルギーの原因でもあるので気を付けられたし。私もそこまで面倒見きれない。


 後よく見かける物とすればさんまに付く黒いひも状のペンネラ属の寄生虫、これは見た目が悪いが実害はないので取り除いて食べるが宜しい。食べて見たけどぼそぼそとして大してうまくはない。

 イカやら鱈に付く米粒みたいなテンタクラリア、これも見た目地味だし実害はないので取り除けば問題ない。食べても大して美味ではない。加熱調理したらどうかと言う案もあるが試したことはない。

 見た目で気持ち悪いのがブリなどについているブリ糸状虫。あれは天然ブリをやっていても良く出てくるでてくる。刺身でも切り身でも・・・・・・・・・・・どれだけ泣かされたことか。刺身を切っているうちに出てきてその部分を切り落としたり、切り身でも穴が開いていて商品価値が・・・・・・・・・おかげで、天然ブリより養殖ブリの方がいいお値段で取扱いされる事と・・・・・・・・・・・・・某氷見のブリでこれを見つけたとき泣きたくなったのは同業の方ならばよくご理解いただけると思う。お客様でもこれを見つけた日には悲鳴を上げてこっちに苦情を即入れてくるものである。私も気持ちは判るので平謝りして無害ですよと説明するしか道はないのである。


 それでも納得のいかれないお客様は良くあるもので保健所だの本社だのに連絡入れて苦情入れるのである。それは良く判る、本社ならば魚に詳しいバイヤーとか市場の人間がご説明に上がることがあるのだが保健所だと俄か知識であまり理解していないのが多く余計にこじれる事が多いから勘弁願いたい。どうして保健所から来るのって専門知識がない者が多いのだろうか?腰掛でいるのが多いのは理解できるがそういった問題には知識のある者を同行させるとかあらかじめ調べてから来るとかしない物だろうか?これだから所詮はお役所と・・・・・・・・・・・

 これ以上は問題発言でしょうな、チーズが臭いのは特有の物なのに説明できずに製造所とかに営業停止とかかけるのがいるくらいなのだから保健所の質なんてものは糞とか・・・・・・・・・・・・あそこは検便もしているから糞で十分かなんて思っても言いませんよ書きますけど。


 話が逸れましたアニサキス、アニキアニキと呼んでしまうのはよくある事。誰が呼び始めたか知らないけど結構鮮魚業界ではこの呼び名で通じる事が多い。とは言えアニキと言うと少々足らないものをアニキアニキと呼んでからかうなんていう事も良くあることなのであるが、これはどこでもみられることなのでありましょうか。そのアニキの質も(察してください)使えないとだけ言っておけば理解いただけるでしょうか(笑)

 やはり話が逸れました、アニサキスという物はウニウニと蠢く者ですからこればかりを集めてウニウニ見物なんてやっていると気持ち悪いなんて言う声が聞こえてきそうであります。実際気持ち悪いです。

今日も今日とてアニサキス入りの切り身を見つけてしまいました。出てきますし、蠢いていますし、一つ見つけたらたくさんいると思えとか言いたくありませんが確認せざる得ません。

 そんな切り身を見てアニキ入りだと言ったらお客さんも察してしまわれたようです。


 これは捨てですね。


 そして今日も今日とてサンマの刺身、作っても食べる人少ないけど。其処についているのは黒い紐、その名はペンネラ!和名だとサンマヒジキムシだ!去年は大発生だったぞ!そういう事で冷凍物のサンマにはたくさんついていて・・・・・・・・・・・・せめてはじくとか外すとかして欲しい物なんだがモヤシのひげ根みたいに・・・・・・・・・

 お客様への説明が面倒くさい。今年もそこそこの割合でみられますな。千切れたサンマヒジキムシが魚網と勘違いされたりしているのは笑い話である。


 そして寄生虫と勘違いされやすいのはスルメイカの精索。白子とか金玉とかと言うのと一緒?スルメイカのは対外に出るとウニウニ動いて・・・・・・・・・・アニサキスととても勘違いされやすいのであります。よく見れば直線的なフォルムで蠢いているから区別はつくのですが、気持ち悪いです。素人衆は勘違いします。私も一見では勘違いいたしますので文句は言えません。って、言うか漁村出身者が知らないのが怖いぞw

 

  後、よく見かけるのが米粒みたいなテンタクラリア。これは取り除けば問題ない!そのまま食っても私は問題ない!なに?生の豚肉だの蝮の踊り食いをする私が大丈夫と言っても信用できない?当たり前だ、物を食うという事は自分が信じた物を裏切られても仕方ないと食らうのが正しい在り方である。


 そもそも、我等もこの世界に寄生している物であり宿主に対して感謝する事を忘れても宿主を必要以上に害する事を許してはならない。

 そういう事でサンマの腸を取り除けという馬鹿な客に対して腸ごと喰らえと鉄拳制裁するのである。(誇大表現)

次はサンマの話題でもしようかなw

希望の魚種あれば伝えてほしいものである。

知識にあれば綴るとしよう。


取り敢えず酒飲みたい

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