表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魚屋がふざけて言ってみる  作者: valota666
50音別魚騙り?
12/117

大サバのブランチ

塩サバ


サバを二枚卸にする。おろしてあるサバを購入するのも一つの手。

血をよく洗い流して水気を切る。結構店売りのサバだと血を洗い流していないところも見受けられるので歯ブラシなどで優しく洗うとよい。

洗ったら水気をよく切って、塩をまぶす。

結構強くまぶして後から塩をはらい落とすのも一法、塩水(濃度4%)位に半時ほど漬け込むのも一つの手。どちらが良いかは魚の量と使う塩の量を考えて・・・・・・・・・量が多い場合は塩水が良いかも、その時は塩をさらに強めにしておかないと魚から出る水で薄まってしまう。

ある程度漬けこんで水気と塩(まぶした場合のみ)を切ったら、ざるかなんかに開けて風乾する。時間は三十分から半日程度(これは好みで)これ以上干すとカラカラになってしまう。


後は焼いて食らうなりにて食らうなり・・・・・・・・


焼き立てを大根おろしとともにかきこんで!

豪快に食べるのが一番うまい。



あと、食べきれないならば冷凍保存ができるので小分けにしてから冷凍庫に入れておくのもよい。ただし匂いがすごいのでお気をつけて。

 別にどこぞのテレビ番組っぽくするつもりはない。


 大きなサバが手に入る。長崎のとある港で上がったものである。一尾1000円、下手なイナダ位の大きさでその値段で手に入るのは貴重である。鮮度も上々、酢で〆てもよい。もちろんしめ鯖大丈夫と客に勧めるわけにはいかないが。

 その理由を言うと笑い話としてしか聞こえないが軽く記しておく。



 某スーパーで鮮度が良い朝獲れのサバが手に入ったのだが、職人某が鮮度の良いサバだからしめ鯖にしてもいいよと勧めたんだそうな。客達も職人某が腕も目利きも良い者と知っているものだからどんどん売れていく。

 ここまではよくある街角の光景、どこかの店でみられるのだろう。


 数日後、店に苦情が来る。

「お宅で買ったサバをしめ鯖にして食べたらあたった!どうしてくれるのだ!」と

 慌てて店長以下売り場責任者に職人某、本部のバイヤー(仕入担当)がぞろぞろと見舞い兼謝罪に向かうのである。まぁ、平謝りで治療費とかを払ってその件が収まったのだが(それでも6ケタの金が流れたそうで)お客様も事を大事にするつもりはないのだし、誠意ある態度で対応してくれたものだから

「次から気を付けてよね!」

と・・・・・・・・・・

 ここまではよくある話、しかし職人某がほかにサバで当たったという苦情がないから・・・・・・・・・

「あのサバで当たるなんて・・・・塩が足りなかったのかな?」

とぼやくと

「塩って?」

客の疑問。

「お客さんしめ鯖の作り方知ってますか?」

「酢でつけて〆るだけでしょう?」


 略


 その後職人某に主催しめ鯖の作り方講座が客の前で繰り広げられるのであった。そりゃ当たるよな、うんうん・・・・・・・・・・とこの一件を聞かされてしめ鯖用と絶対に勧めるなとくぎを刺された私は深く納得したものである。まるで日曜昼に時々行われる素人さんに料理を作らせる番組を連想してしまったのは別の話。

 

 その話をしてしめ鯖用には勧めていないのですよと説明すると別のお客様がすごく常識のない人間を見た顔をして納得する。これが100人中98人位(私の主観)残り二人のうち一人は『知らない人がいる前提でしめ鯖の作り方から説明しなさいよ。』と迫るし、残りの一人は『えっ!そうやって作るの?』と・・・・・・・・・・怖ぇ!


 世の中には生サバの刺身とかゴマサバ(これは九州地方独特のサバの刺身料理)とかあるから間違いではないのだが・・・・・・・・

 サバの刺身は旨いよなぁ・・・・・それは判る。だけど、人には怖くて勧められないな。



 話がそれた、サバを手に入れた私は(勿論酒代が嵩んでいる私は従業員価格で)半身はしめ鯖用に塩にして残りは焼いて食べようかと・・・・・・・・・

 嬉々としてサバをさばいている私を見て(ダジャレではない)店の社員たちはこれは美味なのだろうと判断するのである。私の反応で商品の品質を判断するな、目利きを覚えろと頭が痛くなるのは仕方がないことだろう。頭が痛いのは決して二日酔いではないので間違えなく。


 サバの塩をした時間を記したサバの切り身を土産に私は帰途に・・・・・・

 家に着くなりまずはサバの塩を落として、半身は酢にしておく。米酢がない・・・・・・・・バルサミコ酢にりんご酢、香醋・・・・・・・・調合すし酢・・・・・・この中ではりんご酢か・・・・・・・・・


 サバの切り身の焼いたのはとてもとても美味しゅうございました。身が大きいから大味かなと思ったりしたのだがしっかりと脂がのって、塩も効いているし・・・・・・・・・じゅわじゅわと言っている脂がなんとも美味美味。焼いているときにすり寄ってくる猫やら姪っ子やらを押しのけて一人サバを完食するのであった。

 次の日は休みだったので一升瓶を取り出してしめ鯖を・・・・・・・・・・


 ちょっと微妙。


 りんご酢だと酢の効きが悪いのかな?


 普通に生で食べたほうが良かったかな。


 

 

 

下りましたが流れたらすぐに回復、お腹の中からアルコール消毒している私には食中毒菌が介在する余地はない!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ