赤けりゃ何でも赤魚なんかい!
赤魚の味噌汁
冷凍の赤魚は一度ある程度解凍しておき適当に切る。
鍋の中に好みの野菜をぶっこみ、私としては太ねぎ、白菜やらキャベツを刻んでぶっこむのが好きである。味吸ってくれるしね。
野菜と共に赤魚も叩き込んで炊いておく。
あくを救うのも忘れずに大雑把でいいけど。
具材が煮えたら味噌を解きいれる。味噌を解くときに日本酒で解いておくのが私の好み。
流し込んだら一煮立ち。あとは少しなじませる。人も料理も馴染む時間が大事。腹が減っているのならばその限りではない。飯の菜ならばそれで十分。
酒のあてとして菜っ葉と魚をむしりながらガブリとすればよい、〆は汁とごはんで十分。
どもども久方ぶりであります。タイトルについては色々突っ込みたいことはありましょうが私も突っ込み足りないです。今日は春ということでメバルをネタに騙ろうかと………タイトルとどこが接点があるかと思われる御仁あおられましょうが暫し我が騙りにお付き合いくださいませ。
メバル、商品名としてはそれだけなのでありますけど種類的には………赤、黒………タケノコだのアヤメだのウッカリってなんだ!八兵衛さんかい!これはカサゴだった………どっちにしてもメバルカサゴの類は種類の童貞が…………じゃなくて同定が面倒らしく一緒くたにされているのは笑い話でありましょう。
更にはメヌケや赤魚なんかもメバルの仲間って……以外とメバルは我々の食卓に侵食しているのでありましょう。さらにカサゴ目という上位分類でいうと色々ありすぎて吃驚であります。
とりあえず魚屋的には学術的なものよりも食べる方に行ってしまうのはよくあることであります。そもそも和名だとか学名なんて物は学者かプロ市民に任せると致しまして………
「ばろぴー(仮名)あんた、蘭でそれやられたらブチ切れるでしょう?」
それはそれ、蘭は種類によって育て方が変わりますから………ついでに産地も大事です。園芸マニアでしたらよくわかりますよね。日淡マニアも理解いただけますね。
「それ一般人にわからないから」
パートさん、あんたには失望したよ。
話を戻しましょう、メバルは煮付けても焼いてもおいしい魚であります。鱗と鰓だけ除いて煮付ければ飯の菜としても酒のあてとしてもおいしいものであります。ちょっと小ぶりなのは鰓腸鱗を除いて塩焼きなんて言うのも悪くありません。三枚におろしてからの天ぷらも乙なものであります。寿司だねにしてもしっかりとした旨味のある白身はこれはこれで………メバル寿司………和歌山県のメバリ寿司と混同しないでくださいね。あれはあれで美味しいものでありますけど………大きさはともかく。
個人的には煮付けとか蒸したのが大好物です。勿論異論は認めます。売れ方としては刺身とかにするより、鰓腸抜いてからの煮付け用の方が売れている気がいたします。なんでも刺身という風潮はありますけど最近ですとアニサキスに中って騒いでいる人がいるので加熱用が…………ゲフンゲフン………生生と言っている連中は当たってしまうといいのです。
「ばろちゃん(仮名)生がいいと言っていたグロッサリーのバイト君生で当たってしまったらしいよ。」
「えっ!食中毒?」
「………彼女のお腹に………命中させて…………」
当たったって、そっちかい!
「おかげでバイト君仕事見つけて働かなくてはならなくなって店やめるって………」
祝ってやればいいのか爆発しろと呪ってやればいいのか迷うところでありましょう。私は独身なので爆発しろと言いたいのですがお腹のややこには何の罪はないので祝うことにいたします。皆してカンパというのは意外と痛いものでありまして……一日飲むのをやめないと…………
「いい休肝日でしょう。」
酷いことをおっしゃる。
話を元に戻しましょう、脱線ばかりでどうしたものかという突込みは聞きません。赤魚とは何かと聞かれる質問を受ける。
アコウダイやらアラスカメヌケやらタイセイヨウアカウオやら赤けりゃ何でも赤魚なんかいと突っ込みたくなる。調べてみたらワラスボの親戚にもアカウオがいるらしいし、ややこしくてどうしようもない。私も説明に困るのです。
そのうち金魚も赤魚なんて言われる時があるのだろうか?
仕事場を変える羽目となる、ちょっと働いたら定時まで持たない仕事量って……どうしたものだろうか?