シジミを飲めばじみじみと
シジミとキャベツの蒸し物
シジミは軽く水洗いする、砂抜きは自分でとったものでなければ生産者側である程度しているのであまり気にしなくて良い。
キャベツは洗ってざく切り、芯の部分は割っておいてくと火の通りがよい。勿論キャベツでなくとも白菜や小松菜などを利用するのもよい。もやしも許す。
土鍋にキャベツを下にしてシジミを乗せる。日本酒を振り掛けて(焼酎でも可、果実酒系はちょっと味が重なりすぎる)蓋をして蒸しあげる。この場合菜っ葉が主でシジミは調味料、なんて言ったら怒られそうだが事実なのでしょうがない。冗談半分で油揚げを短冊にして入れてもよい。豆腐も悪くない。戻した高野豆腐や麩なんて言うのも恐ろしいことになる。食べ終わった汁に饅頭麩(特に玉麩)を入れるのも捨てがたいものである。バケット?これも認めよう。とりあえず味を吸った菜っ葉と汁がうまいのである。
菜っ葉とシジミで飲んで残った汁で〆をする。日本酒でもビールでももってこい。〆は麩でもラーメンでも雑炊でも………それでもう一杯となっても当方知りません。
昨日の酒が身に染みています。シジミの味噌汁を朝に啜っております作者@飲んだくれであります。そういえばシジミの身って食べるものでしょうか残すものでしょうか?今日はシジミについて騙りましょう。
シジミ、黒とも紫ともいえる殻をもつ二枚貝、私が勤めている店だとだと十三湖(青森県)やら涸沼(茨城県)で取れるのがよく見かけます。山陰だと宍道湖になるのかな?そっちのほうに勤めたことが無いのでよく分からりません。輸入シジミも見かけることがありますが多少高くても国産のほうを買われるお客様が多いですね。
「コックさんが国産を選んでる。」
バイト君、ダジャレはいいから………この板さん上客なんだから、丁寧に接しないと。
「ばろちゃん(仮名)の方だってうちの上客じゃないか。こないだだって、一升くらい飲んで………」
「ばろさん(仮名)、飲みすぎだよ。」
最近酒量が増えてる気がする。
「うちとしてはありがたいんですけどね。」
この日お買い上げいただきましたシジミは〆に私がおいしくいただきました。
シジミ、実は鮮魚部門の中で私とあまり接点がないのであります。実際詰めるだけですし、調理法も九割九分味噌汁。他に食べ方あるのってくらい味噌汁、アサリみたいな使い方もできなくはないのですが身が小さいですから味噌汁一択!シジミの出汁を取ったら啜って終わり。まれに台湾料理店でしょうゆ漬けが………説明が殆ど無いのでせいぜい寒シジミだよとかいう程度。私の出番がありません(笑)
「バロサンシジミハゲニキクッテネ、コレミセカラノサービス。シジミノショウユヅケネ!」
その当時通ってた台湾料理店の女給さん、私は禿じゃないんだ!剃っているんです!これは一番大事ですよ。決して間違えてはいけない部分であります。勿論美味しくいただきましたけど。
シジミは出汁素材です異論は認めます。