藤壺………マザコンの走り?
フジツボの塩ゆで
フジツボは軽く洗う洗っても意味ないかもしれないけどおまじない。
3%くらいの塩水で水から茹でる、沸騰して10分くらい、少し置いておくと味が戻るというけどあまり気にしない。
フジツボの河口部分から出ている本体をつまみ引っこ抜いて柔らかい実だけをすするようにしてしゃぶる。
ゆで汁もいい味しているので野菜とか湯がいてもよい。その場合は塩分濃度を少し低めにしておくとよろしい、真水でゆがいでみそ汁というのも悪くない。蒸しあげてもこれはこれで……
飯の菜には物足りないが酒のあてには十分である。一つつまんで一献、もう少し身が大きければなぁ………
当作品は源氏物語を解説したり二次創作したりするものではありません。うつほ物語と言ったら誰も解かってくれませんでしょう。藤壺の宮って、光源氏を色狂いにしてしまった元凶でしょと言ったら怒られる、どっちかというと光源氏がマザコンをこじらせて………げふんげふん。
これを古文の先生に言ったら「源氏物語ってエロ小説だから」と返れた。蛍十匹で乳首がとか紫式部先生は実体験なのでしょうか?なんかこれ以上言うと話がそれそうですね。
今回はフジツボについて騙ろうかと思います。
フジツボ、貝の一種かと思いきやエビカニに近い甲殻類だったりする。富士山型の殻に包まれた姿を見て誰が甲殻類だと思うだろうか?そもそも食えるものなのか?と突っ込みが入りそうでありますが意外と旨いものであります。ただ残念なのが歩留まり(可食部分)の少なさ、これは貝類にも匹敵いたします。下手すればアサリやホタテのほうが食えたりとか………平貝よりはましですけど、あれは殻の大きさの割に貝柱が………お客様から詐欺呼ばわりされますね。
食べ方としてはまずは塩ゆで、茹でたところを殻から身を外すとしっかり甲殻類っぽい見かけの身が出てきますのでこれをしゃぶります。エビカニのような味わいでこれだけでも美味美味。費用対効果で考えると………店で置くのは話のタネ以外でしかないでしょう。判ってくれるお客さんがいるならばそれはそれで………
ふむ、これはどんなものかと質問してくれるお客さんはそこそこ、お買い上げには至りませんが………これを質問して他の商品をお買い上げしてくれることはそこそこ、やはり話の種なのか………
「おっ、めずらしい………フジツボなんて国元のお袋が作ってくれたもの以来食ってないからなぁ…………何十年ぶりだろうな………」
上京したお客さんが食いついてくれたみたいです。奥さんや子供さんははてという顔をしておりますがそれはそれですね。そのお客さんは味噌汁にするんだとお買い上げいただきました。
後日話を着てみると、みそ汁ではなくてみそ煮状態になっていましたが懐かしい味で…………ところでお客さん高血圧で濃い味は…………聞かなかったことにします。
そもそもフジツボなんてスーパーで扱う食材だろうかという突っ込みはいらんことである。送り込んでくる本部は頭おかしいのではないのだろうか(誉め言葉)




