モトクロスについて・作品解説
この作品で初めてモトクロスを知った方にぜひ読んで欲しいです。そうでない方にも、読んで欲しいです。
これを読めば、物語が1.5倍おもしろくなる!?
モトクロスについて。
モトクロスと言うのは、土で作ってあるコースを専用のバイク、モトクロッサーに乗って走るモータースポーツです。
バイクのことを「モトクロッサー」と呼び、競技自体を「モトクロス」と言います。
コースは自然の地形を利用したり、人工的に様々なジャンプセクションを作ったりと、ユニークなコースばかりです。
アメリカなんて、山一個分のコースがざらにあったり…。
モトクロスレースについて。
国内のモトクロスの主なレースは、地方選手権と全日本選手権の二種類があります。
地方選手権は、一年を通して日本各地方ごとに開催されるレース。
全日本選手権は、一年を通して全国にあるコースを回って開催されるレースです。
レースはもちろん予選、決勝とあります。
決勝レースは2回あり、それぞれヒート1、ヒート2と呼びます。
この2回のレースの成績で総合優勝を決めます。
主人公の高橋琢己が出場しているレースでは、予選レースは10分+1週。決勝は30分+1週となっています。
モトクロッサーについて。
モトクロッサーは、50cc、65cc、85cc、150cc、125cc、250cc、450cc、計7つの排気量のマシンがラインアップされています。
125cc以上のマシンをフルサイズマシンと呼びます。
ただし、150ccはフルサイズマシンに含まれません。これについては、「クラスについて」で解説します。
排気量が上がるごとにマシンのサイズも大きくなっていくので、フルサイズマシン以外は「子供用」と言う感覚でOKです。
エンジンについて。
モトクロッサーのエンジンには、「ツーストロークエンジン」と「フォーストロークエンジン」の二種類のエンジンが存在します。それぞれ、「ツースト」「フォースト」と略して呼びます。
最近はフォーストが主流で、ツーストはもう見られません。
ツーストとフォーストはそれぞれまったく別物です。
ツーストはパワーがない分軽さが武器。
フォーストはパワーはあるが、重い。
このようになっています。
ツーストのマシンは、50cc、65cc、85cc、125cc、250cc。
フォーストのマシンは、50cc、150cc、250cc、450ccです。
ツーストとフォーストそれぞれで同じ排気量のマシンがありますが、特徴的にまったく別物のマシンとなっいます。
50ccだけはそんなに変わりはありません。
クラスについて
国内のモトクロス選手権は4つにクラス分けされています。
クラスが下から順に、NB(国内B級)、NA(国内A級)、IB(国際B級)、IA(国際A級)クラスとなっています。IAが一般的に言うプロクラスになります。
これらのクラスはフルサイズマシンで競技を行います。
琢己はNAクラスに参戦しています。
このほかに、チャイルドクラス、ジュニアクラス、レディースクラスがあります。
チャイルドクラスはツーストとフォーストの50cc、ジュニアクラスとレデイースクラスはツースト85cc、フォースト150ccのバイクで競技を行います。
NB以上のクラスは、排気量ごとにクラス分けされています。
IAクラスを例に挙げると、ツースト125cc、フォースト250ccがIA2クラス。ツースト250cc、フォースト450ccはIA1クラスとなっています。
他クラスもIA1のようになっていますが、異例もあります。
それについては、物語の中で解説していく予定です。
NB、NAは地方選手権しかなく、全日本のプログラムに組み込まれていません。
ざっとこんなところです。
質問等ありましたら、お気軽にコメントしてください。
最後に、この作品について。
この作品を通して、みなさんにモトクロスの楽しさ、おもしろさを伝えられたら良いな、と思っています。
主人公はレースに出る立場ですが、レースを観戦する側の楽しみ方も作中で解説していきます。
この作品のクラス分けは、実際のクラス分けと一緒ですし、地方選も全日本も存在します。
全日本選手権は観戦に入場料がかかりますが、地方選手権は完全に無料です。
自分の地区で地方選手権のレースが開催されていないか調べてみてはどうでしょうか?
実在するチームやメーカーなども出したいのですが…著作権的にどうなんでしょうね?(;´Д`A ```
予習はこんなところです。
DIRT to DIRT、ぜひお楽しみください。