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09 ~Leichtsinniges Fahren~

あと5秒後に直上にテレポートしてくるぞ。


 そんな、ここは研究施設なんですよ。

 こんなところに魔物が来られたら……


来た!



 フリートがそう言った途端に辺りがふっと暗くなり、真上には魔物が浮かんでいた。

 平らな板の様な形をした魔物の下部には幾何学模様が描かれており、それが何らかの魔法陣だと判断するのにルナには1秒とかからなかった。


 その魔法陣の幾何学模様を両断するかのように刻まれた一本の線が、扉を開けるかのようにパックリ開いていく。

 そこからぎょろりと眼玉のような物体が飛び出し、まるで首をならすかのようにクリクリと動き、最後に私を真正面から見下ろす。


「ルナレア! 援軍は5分間は来ない。その間だけでもここを守ってくれ」


 言われなくてもそのつもりだ。

 だが、私はその迫力に圧倒されていた。

 フリートがコアを必死に探しているようだが、まだ見つかっていない。


 それほどこいつはでかいのだ。

 きっとサッカーフィールドの数倍はある。


 そいつが私を見つけてから数秒と経たないうちに攻撃が始まった。

 ついこの間日本に現れたのとはまた違うパターン。

 擬似的に結晶化したマナがミサイルの様に私に迫りくる。


「フリート?」

「おうよ! 今探してるとこだぜ被検体!」


 被検体とは何か!?

 と言い返したかったが、すでにマナミサイルの軍団は私の目の前まで迫っていた。

 とっさに飛翔し、ミサイル群を地面にぶつけて避ける。


「まだ?」

「まだだ! そう慌てるなよ被検体。それよりこれ使いな!」


 マナミサイルはすでに新しいものが作られ、私の後ろにきっちりと付いてきている。

 それに向けてフリートの召喚してくれたサブマシンガンをバラバラと乱射する。


 だが、数は圧倒的に向こうの方が上。

 サブマシンガンの弾薬が切れると同時にミサイルが私を追ってくる。

 サブマシンガンを捨て、逃げに転じた。


「おう被検体! コアのだいたいの位置が掴めてきたぜ!」

「どこ? 表示して!」

「ここよう!」


 それはご丁寧にもさっき私を見下ろした眼のさらに奥。

 このバカでかい要塞みたいな魔物のほぼ中心だった。


「次の武器だ。ほらよ!」


 またサブマシンガン。

 それが私の目の前に放られるように出現する。

 それを器用に取り、そのまま壁の様な魔物に向けて乱射する。


 すると銃弾によって壁はあっさり削られていく。

 

「なるほど質より量って奴か」

「フリート! あなたさっきから……。遊びじゃないんだから!」

「へいへい。じゃあ一発超強力な武器といきますか」


 私は再度弾切れになったサブマシンガンを放り捨て、次に現れる武器を待つ。


 するといきなり「Aufmerksamkeit/注意」なる文字が視界の中央に映し出され、その上に武器の説明ウインドウが立ち上がる。

 この武器は本当に危険なほど強力らしい。

 この前の魔物の「熱線」よりも強力。

 それは圧縮粒子砲なるものだった。

 要するに粒子ビーム砲だ。その威力は……。私も直接は目にした事がないから分からない。


「ぶっ飛ばしやがれ!」

「チャージに時間がかかる!? ならもう一個サブマシンガン」

「おうよ!」


 サブマシンガンが右手に握られ、巨大なバズーカの様な「ビーム砲」を左に抱える。

 サブマシンガンで後ろの敵を撃ち落とすと同時に加速し、敵を突き放す。


「チャージ! ……っつ!?」


 マナミサイルは予想外に早かった。

 これではせっかくの強力なビーム砲も使えない。

 

 私はそこから撃つのをあきらめて、瞬間加速を使って逃げる。


「おい被検体! チャージが完了した。あと30秒以内に撃てないと再度のチャージが必要になるぜ!」


 フリートがそういうとAAの残りエネルギーの上にもう一つゲージが追加され、再度チャージが必要になるまでの時間が表示された。

 残り27:09:34


「ちょっと体に負担かかるかも……」

「何をする気だ!?」


 「ちょっとね」といって瞬間加速で最大スピードを出す。

 後ろがピタリと後ろについてきているのを確認すると、私は自信にリフレクターをかけてその体を跳ね返した。


「ぐぐぐ……」


 そのスピードからのいきなりのベクトル逆転。

 Gによって体を引き裂かれそうになりながらも私は自分を跳ね返すことに成功した。


「撃てーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」


 さすがは魔物、切り返しが早い。

 だが、これだけの距離があればいける!


 そう判断するとルナの頬がふっと笑みを浮かべる。

 なんに対する笑みか?

 私は自分の皮肉を笑ったのだ。


 昔は自分は普通の女の子だからこんなことしたくないと、いつも願っていた。

 そう、いまだってそう願っているはずだ。

 私は普通の女の子でいたい。


 引き金が引かれる。

 

 そう、私の願いはいつでも「普通」だった。

 だが、いやいやにもこうした事に参加し、私はどんどん普通から遠ざけられていった。


「やったな被検体!」


 私の放った粒子ビームはほとんどのマナミサイルを潰すとともに本体の中心部分をも砕いた。


 ほら、今も。

 なんで、なんで笑っているの?

 私は、もう。


「普通じゃないんだ」

更新してないとこうもアクセスが減るものなのですか!?(泣)

僕の文章は確かに駄文ではありますが。

もっと暖かい眼が欲しい←


ところで今回のE.A.はどうでしたでしょうか?

楽しんでいただけましたか?


今回はフルにバトルです。

というわけで楽しんで書きました!


今回は自分的には結構スピード感が出ていて良かったのでは?

と自画自賛できるレベルの出来です。


感想よろしくお願いします。

ついでに評価もしてくれると嬉しいです←


これからもよろしくです!

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