00 ~Prologue_History~
初投稿のルーキー高校生です。
どうぞごひいきに←
まだ本文があらすじに追いついてないだと!?
E.A.37 7/8 _
俺は七夕が過ぎ、そろそろ防寒着を着出した生意気な中学生を見ながら、退屈な退屈な社会の授業を、それはもう見事にサボっていた。
まあ、窓の外を見ているだけなので、それほど本格的なサボタージュでもないが、とりあえず授業の内容についてはまっっったくと言っていいほど聞いてなかった。
時折前に向き直って板書だけ写す。
それが頭の(ずる)賢いやつの上手いやり方である。
と、俺は勝手に決め付けて実行しているが、いままで特に問題が起こっていないが幸いしているだけだろう。
今、社会の授業でやっているのは西暦最後の大事件、通称「ラスト・インパクト」についての様だった。
画面に書いてある言葉の断片と自分の知識記憶から「ラスト・インパクト」のことについて語らせてもらうとしようか。
それは西暦最後、正確にはA.D.2456 12/31のことだ。
人類は当時から約50年後に確実に地球に衝突する小惑星を発見してしまった。
大晦日に不吉な予報をした天文学者たちは、「なぜ今まで気付かなかったのか」とこぞって自分を責めたが、そんな事は裏腹に、人類が生き残るための計画は迅速に進められた。
そうして人類は宇宙に逃げる事を決意したのである。
それからはとにかく巨大なロケットを作っては人類を乗せて飛ばし、また作っては飛ばし・・・。
そうすると40年で当時100億人を上回っていた人口の約4割までが地球外に逃れる事が出来た。
だが、時は来ていた。
発見から40年経ち、天文学者は小惑星がいつ衝突するかをすでに割り出していた。
残りわずか4年。
それが地球に残された人類に与えられた時間だった。
わずか4年ではもうロケットを作れても安全圏まで飛び出す事は不可能だった。
そこで連合政府は全人類に謝罪し、こう言った。
「残りの4年間は全ての法を開放するから楽しみなさい」
これが「ラスト・インパクト」の由来の元になっている。
そう、残された彼らは欲望だけで動き始めたのだ。
それはそれは残酷な光景であったので、今でも地球最後の四年間の写真は一枚も残っていない。
そしてA.D.2499 12/31 小惑星が地球に落下し、瞬間的に残っていた人類の6割が死滅、運のよかったものも1分と経たずに生命を断たれた。
この瞬間の事を「レイトアルマゲドン」と呼ばれている。
そして小惑星の衝突は予想通りも予想通り、地球に大きな変化をもたらした。
そのことから「レイトアルマゲドン」の瞬間に西暦が終わったのだ。
と、今の段階で分かるのはそこまでだ。
なんてこった、板書するだけでも案外理解できるぞ。
これは他の授業でも試してみる他ない!
そう思って、テストまでそうやってきた俺が泣きを見たのは言うまでもない。
どうでしたでしょう?
今回は世界観の説明だけです。
このあとはバトル・アクションもありますよ!
感想いただけたら嬉しいです。
まだプロローグだけですが←