表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
事故物件を荒らしてみたwwww  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/3

中編

 コウスケは室内の様子を撮影する。

 カメラをゆっくりと往復させながら、彼は失望した様子で言う。


「なんか普通の家って感じですねー」


「つまらねえな」


 ユウシは金属バットで手当たり次第に家具を殴る。

 キョウはスプレー缶で壁に落書きをしていた。


 リビングを抜けた五人は、他の部屋も探索する。

 しかし特にこれといった異常もなく、場はだんだんと白けていった。

 コウスケは気を取り直して宣言する。


「なんか何もないので、霊を挑発してみようと思いまーす!」


「いえーい!」


「思いっきりやるぞー!」


 リビングに戻った五人は、カセットコンロで鍋を始めた。

 持ち寄った野菜や肉を次々と放り込んで煮込んでいく。

 その間に缶ビールやチューハイを手に取って掲げた。


「かんぱーい!」


「登録者七十万人おめでとうー!」


「たらふく飲もうぜ!」


「AV流そう! AV!」


「わぁ、やらしーね」


「いいじゃんいいじゃん! 一緒に観ようぜ!」


 ビデオデッキを操作するキョウとサオリをよそに、ユウシとケンイチは室内の物色を行っていた。

 電化製品を持ち上げたケンイチは首を傾げる。


「これ売れるかな?」


「とりあえず盗めばいいだろ」


「確かに!」


 二人は持参したバッグに金目の物を詰め込んでいく。


 その後も五人の飲み会は大いに盛り上がった。

 テレビから嬌声、スマートフォンからは音楽が流れている。

 彼らは酒を呷り、野菜を投げつけ合ってゲラゲラと笑っていた。


 少しふらつくコウスケがカメラ目線で説明する。


「ここでリクエストコーナー! コメント欄で募集します! 何かしてほしいことがあれば気軽に――」


 その時、テレビの画面にノイズが走る。

 画面が砂嵐に切り替わり、女の顔がぼんやりと映り込んだ。

 そこに金属バットが炸裂して画面を叩き割る。

 金属バットを引き抜いたユウシは、テレビを蹴倒して挑発した。


「怖くねえよ! 悔しかったら直接かかってこいや!」


 へらへらと眺める四人が凍り付く。

 叫ぶユウシの背後に青白い女の霊が立っていた。

 四人の視線に気付いたユウシが振り向いてぎょっとする。


「うおっ!?」


 キザキミナコの髪がユウシの首に巻き付いた。

 そのままきつく絞めて持ち上げる。


「くっ、あ!? ぐあっ!」


 苦しむユウシが金属バットを無我夢中で振るう。

 全力のスイングがキザキミナコの顔面を陥没させた。

 しかし髪の拘束は緩むどころかさらに強まる。


 やがて頸椎の折れる音と共に、ユウシの頭部が一周した。

 脱力した身体が痙攣し、失禁によってズボンが濡れる。

 室内に悪臭が漂うも、それを気にする者はいない。


 一部始終を目にしたサオリが悲鳴を上げた。


「きゃあああああああぁぁぁぶぇっ」


 見えない力がサオリを突き飛ばした。

 彼女の身体が壁にめり込み、軋みながら四肢が折り畳まれ、丸まっていく。

 肉の裂ける音に骨の砕ける音。

 サオリは血みどろの肉団子になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ